へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

仙台狂想曲・・・おまけその2

2015-09-27 23:17:07 | へちま細太郎

ことみよ。

うちのバカ亭主が、シルバーウィークに仕事をトンズラしてバイクで逃亡しやがった。
どうもうちのクソオヤジの跡継ぎ発言がカンに触ったらしく、その仕返しのつもりらしい。
おかげで法事がてんてこまい。
オヤジは親戚の人間を集めまくって乗り切ろうとしたんだけど、義姉の京だけでは回りきらず、そこで法華さまのダンナさんののぶちゃんを引っ張り出して、坊主かわりにしたんだけどね。
このウスラでかいのは、一度京さんの棒斐浄寺にこもっていたおかげで、少しはお経がよめるらしい。
檀家さんには、
「ダンナさんどうしたのけ?」
と聞かれてそりゃ困ったわよ。
23日に爆音とどろかせて帰ってきたときには、恐ろしい数の嵐グッズと東北土産をぶちまけて、
「ここあちゃん、ここみちゃん、大好きな松潤のグッズだよ~」
といったもんだから、娘二人が大喧嘩の奪い合い。
しまいにはせっかくのグッズで殴り合いをして、グッズを壊してしまうありさま。
「びえええええええええ」
という大泣きに、息子3人と生まれてまもない弟もつられて大泣き。
とんでもない騒ぎになったのよ。
「ずんだずんだ~」
と、当の本人は鼻歌を歌いながら、部屋の中にこもってその後爆睡しやがった。
オヤジは激怒していたけど、百合絵さまの
「あら、ずんだ餅。おいしそう」
のとぼけた発言に戦意をなくしてしまった。
まったく…。
みんな大人気ないわよ~。


水戸ホーリーホック3

2015-09-27 22:16:15 | へちま細太郎

試合、負けちゃったみたいだね。
ご声援ありがとうございました。

J3に落ちたら、おそらく上に上がってこないかも・・・、
と、サポーターが嘆いておりました。
近くの人は、ぜひ応援してくださいね。


水戸ホーリーホック2

2015-09-27 14:13:40 | へちま細太郎

4時からキックオフだよ。
早く集まれ、水戸のケーズデンキスタジアムだよ~。

しつこいようだけど、けんちゃんだ。
高校サッカーで甘いマスクにポッとなったそこの川口ファン。
生でみられるかもよ~。

*ちなみに作者は…カープVSタイガース戦に複雑な思いを抱いていますので、観戦にはいきまへん。
だって、いけるか、そんな遠いとこ。。。


仙台狂想曲・・・おまけその1

2015-09-27 13:26:03 | へちま細太郎

俺様がイケメンだけど、性格が悪い美都地区豪農№2の水嶋だよ。
俺より性格が悪いのは、№1の小栗なんだが…。

農作業で金を稼いだあとは、優雅な大学生活がまっている。
暑かったせいか野菜が高くてな。
そんなわけで、戦後のかい出しよろしく背中に野菜を背負って帰ってきたら、大学の仲間に持っていかれた。あとかともない。
ば~かめ~、俺様の家から宅配で届くことになっている。
しかもクール便だ。
暑い中背負って帰ってきたもん、誰が食うか。
おまけに、農薬使っていないからね、知らんよ、虫取りしていないから。。。
そういえば、特急列車の中で一度キャベツを転がしたから、少しはこぼれ落ちたかかもなあ。
すいませんね、JRの方。。。

昨日だったかな?
都内で、電車に乗っていたらおばさんの集団に出くわした。
一条ゆかりの漫画に出てきそうなイケメンキャラの俺に視線が集まる。
悪くないね。
で、うるさい程の会話を聞いてみれば・・・。
「きいていただけます?この人、嵐のコンサートあたったのに、ナイショにしていたんですの」
と、金鎖のメガネが隣に座っているシャネルを指差す。
「何ですって?」
と、声を上げたのはコーチだ。
「あら?だって、人数分申し込みされたのでしょう?おかしいじゃございませんこと」
その隣の指輪2つが身を乗り出す。
シャネルはしらんぷりだ。
でもよおく見ればシャネルはニセモノだ。
「それがね、きけば娘さんが当てたらしいのよ、それで二人でおでかけしたらしいのよ」
金鎖メガネが憤慨している。
「それはおかしいじゃございません?たとえ家族の誰かがあたっても、ここにいるみなが外れた場合、いかない、と決めたじゃありませんか」
偽シャネルはふん、といった表情でお上品軍団を無視無視。
しかし、偽シャネルの服装は、原色オンパレード。
その原色一つ一つも、よくみたバッタモン。
こ、これは…もしかすると…。
「なんとか、おしゃったらどうかしら?」
「そうですわ、卑怯じゃございません?」
コーチも指輪も鎖メガネもうるせえのなんの。
と、口撃に逆切れした偽シャネルが、
「あたったんやからしゃーないでっしゃろ?コンサート行って何やがあかんの?やきもちやかへんでぇくれる?ええ年して」
と、大阪弁でまくしたてた。
「んまあ」
金鎖メガネは、腹立てたのかメガネが落ちた。
コーチはバックからレノマのハンカチを出して、怒りのあまり破いてしまい、指輪2つは、
「あら、お里が知れましてよ」
と、意地クソ悪い言葉を投げかけた。
しかし、ここで黙っていないのが大阪のオバちゃんだ。
「そやけど、あんたに似た人を会場でぇ見かけたんは他人の空似やったかね?」
「え?」
金鎖メガネとコーチは、今度は指輪2つを振り返る。
こっちはこちいで、しまったという顔をしていたが、
「あら、うそはついてございません。私嵐のそばにいきますわ、とちゃんと伝えましたでしょ?」
と、ツンとすましている。頭にきたコーチが、
「どえりゃあうそついて!!」
とさらにレノマをびりびりにする。
「ゆるさなあい」
金鎖も絶叫。
所詮、尾張は置いていかれるもんさ、とクスっと鼻で笑ったら、
「そこの!!今の笑いは何?」
と、金鎖に叫ばれたので、帽子をとってかっこよく髪を掻き分けたら、
「あら、ごめんさい」
と、おほほと笑われた。
どや、嵐にかったやろうがあ~。。。
罪な俺。
しかし、嵐もかわいそうだな。