へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

仙台狂想曲5

2015-09-24 16:38:34 | へちま細太郎

孟宗のドクターゲロこと、偉大なる中島教授とは、オレのことだ。
おまえも、人造人間に改造してやろうか~?

カウンセリング研究所のタコ壺保健室の主匿名希望の東山が、嵐のコンサートチケットを当てた、しかもアリーナ席を当てた、ときき同行してやろうか、とにっくきドクター片山と仙台までの旅に出ることにした。
しか~し、宿がとれん。
聞けば、コンサート開催の発表があった時点で、すべて予約が埋まってるとはいったいどういうこった?ふつうに旅行を楽しみしていた、一般の旅行者はどうなる?
目先の金に釣られたか、お客様は誰でもいいのか、この野郎!!
というわけで、ドクター片山がさぐってみたところ、どっかの旅行者のバスツアー0泊の旅とやらに申し込んでいるぞ、というのでそれに便乗したれ、ということになった。
当日の朝、知らん顔でツアー客に紛れ込んでいたら、あやつらと同じバスになり、一番後ろに陣取ってやった。
しかし、バスの中は女どもばかりで、少しは若いのがいるのかと思いきや…。
嵐も、どうせファンなら若い子がよかろう?
いや、嵐はファンを分け隔てしない?
おれが嵐ならわけ隔てするがな。
熟女趣味はなあい。
というか、女房の顔すら忘れてしもうた。。。
しかしながら、さすがに女どもの顔もみ飽きた、というわけで、我が優勝に立ちはだかるヤクルトと一合戦やらかしてきた。。。
実況パ・・ル野球ゲームってやつだ。
適当にやってたら、いつの間にか電池が無くなってしまい、充電しようとしたが、この観光バスにコンセントがついていないではないか。
あると思ってやってたんだ~!!
2人そろって不貞寝だ。
酒も飲めないからな。
しかし、仙台は遠いな、遠すぎてめんどくさくなったぞ。
嵐もご苦労なこった。
若いうちは、しかし、苦労も体力も消耗しとけ。
あとは、悠々自適の好き放題できる人生が待っている。
ところで、東京から来るバスにみたことあるばばあがいるんだが、あれはもしかして…
「あんたの女房だな、あれは」
ドクトル片山の呆れた声に我に返った。
あいつも、嵐のファンだったのか~!!
ついこないだ家に帰った時は、
「ヨン様、ヨン様」
と騒いでいたぞ。
「あんた、何年家に帰ってないんだ」
ドクトル片山、おれの代わりに帰っているの、知らないとでも思っているのかあ~!!
ま、別にいいけどな。。。