へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

すきやき

2007-01-27 22:17:58 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

“芋たこなんきん”を見ていたおばあちゃんが、
「今夜はすき焼きにしよう」
と言いました。 いつものことだから別にいいけど、すき焼きとはずいぶんまたはりこんだものです。
うちのすき焼きは、最初に脂身をなべによくなじませてから少し肉を焼き、砂糖・しょうゆでわりしたを作ります。お肉以外には、ねぎ・焼き豆腐・白菜・糸こんにゃくなどを使います。あとはよく煮えたものから生卵につけて食べます。
“芋たこなんきん”では、最初に材料を焼いていて、
「すき焼きはこうでなくっちゃ」
といばっていましたが、材料はあれだけなのかな。うすいお肉を2枚焼いていたでしょ?後からつけたすときはどうするのかな。また最初から焼き直すの?
そんなんめんどくさい。
それに、次の日の朝鍋にこびりついたものを再利用するなんてびっくり。
「鍋が錆びるでしょ、しょっぱいものにつけといたら。全くやあね、貧乏くさいというか下品というか」
おばあちゃんは材料を用意しながら、
「味がしみこんでよいのはわかるけど、何もそこまでしなくたって」
と、ぶつぶつ。
「再利用なんだって。関西人らしいね」
ぼくが言うと、
「ものの食べ方は千差万別、所変われば品変わるで、同じものでも食べ方の違いがあって面白いと言えば面白いけど」
おばあちゃんは、冷蔵庫からお肉を取り出すと、
「昔は牛鍋っていったのよ。明治になって日本も西洋にならってお肉を食べるようになったのよ」
と、説明してくれました。
ぼくにはどんな食べ方でも、おいしく楽しく食べるのが一番だと思います。
でも、関東関西問わず、すき焼きを作るのはおとうさんの仕事なんだね。
なんでだろ。