へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

人生ゲーム

2007-01-19 23:53:09 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

ぼくはオセロが大好きです。もちろん、ゲームのオセロですよ(^_^;)。おとうさんはあんまりゲームが好きじゃないので、おばあちゃんや広之おにいちゃん、藤川先生とします。
藤川先生は囲碁や将棋も得意で、広之おにいちゃんと対戦をするときには、殺気が漂います(^o^;)。2人が仲良くなったのは、実は、この将棋がきっかけだったみたいです。昔は、殴り合いになったんだってさ。どんな対戦をしていたんだろうねえ。
ぼくは学校で「ゲームクラブ」に入っています。そこではオセロはもちろん、将棋やチェスのほかに双六や人生ゲームをやったりして、楽しく過ごします。
人生ゲームは、さすがのおとうさんも仲間に入って家族中で大騒ぎをして、ビリでゴールするたんびに、
「いいんだよ、ゲームなんだから」
と、すねまくるんだよ。 おとうさん、あんまり無理しなくてもいいのにね。
人生はゲームのようにうまく行かないって、おとうさんをみるたびに思っちゃうぼくって、かわいくない子どもなんだろうな。時々、おとなの中ばかりで過ごす子どもはかわいくないって、近所のあの見合いの世話好きおばさんがぼくを見るたんびにぶつぶつつぶやいているのを聞いちゃうから。
おとうさんの人生をリセットしたら、ぼくの人生もリセットされてしまうのかもしれないと思い、おとうさんにはよいリセットでも、ぼくの場合はどうなのかなあ、と思ってしまうんです。
「ガキが余計なことを考えるな」
藤川先生によくおこられてしまいますが、ぼくにとってはけっこう重要なんだけどね。