へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

紅白歌合戦

2007-01-12 22:35:38 | へちま細太郎
藤川だよ、連チャン('-^*)/。

近頃ひとしきり話題の紅白歌合戦
俺の周囲でも話のネタになっているんだが、何せみなさん“見てね~よ、紅白なんて”状態なんだな。
だから、股間から生えたキノコだの、スレンダー美女の本物とみまごうばかりの美しいバストを拝んでいないんだよな。
見たかったなあ。
だいたい騒ぐほどのものか?だって、見ているやつの方が少ないんだから。
ところが、これを見ていたやつがいた。細太郎だった。
「見たよ~♪」
と、にこにこ顔だ。
「面白かったよ。歌はわけわかんなかったけど、舞台が人でいっぱいで楽しかった」「おまえね、裸の女の人いたろ」
「だってあれ偽物でしょ?すぐわかったよ」
「おまえね…」
俺はさらりと言ってのける細太郎に驚きだ。
「よくわかったな、偽物だって」
「だって、本物知らないもん」
そ、そりゃそうだ(^_^;)。
「それに、女の人には胸がついていて当たり前じゃない、それがなかったり多かったりした方がびっくりだよ」
こ、こいつ~、まだ目覚めてないのかあ~。みんなあのパフォーマンスに冷や冷やドキドキだったのに、何てガキだ。
「また、見たいなあ、氣志團の時も面白かったし、マツケンサンバももう一回みたいなあ。ぼく、あんな風にみんなで楽しく歌ったり踊ったりするのが好きなんだ」
細太郎は、そう言ってまたにこにこと笑った。
俺たちにとってはエロエロの困ったパフォーマンスでも、こいつにとっちゃどうでもいいことなんだな。胸は出ていて当たり前、2つあって当たり前。やましい気持ちで見れば、美しいバストもただの性の対象になっちまうもんなのか。
細太郎、おまえ、いつまでその気持ちでいられるか、俺は複雑だぞ~。
いつか、酒飲みながら、今日のこの話をしような。
かし、俺たち大人って、つまんないことで騒いでつくづくバカだなあ~