※吉田兼好(1283-1350)『徒然草』(1330-1331年?)(48-49歳?)
「いたりて愚かなる人は、たまたま賢なる人を見て、これをにくむ。『大きなる利を得むがために少しきの利をうけず、偽りかざりて名をたてむとす』とそしる。」
《感想》《善行》をする「賢なる人」を非難する「愚かなる人」を、兼好法師は攻撃する。①「賢なる人」は《善行》をする。②「愚かなる人」は《善行》をする気が全くない。③《善行》を《売名行為》だと非難する「愚かなる人」は、そもそも《善行》をする「賢なる人」がいると信じられない。かくて④《善行》をする気が全くない「愚かなる人」は、《善行》をする「賢なる人」を、「偽りかざりて名をたてむ」としているだけだ、つまり《売名行為》だと「そしる」。
「いたりて愚かなる人は、たまたま賢なる人を見て、これをにくむ。『大きなる利を得むがために少しきの利をうけず、偽りかざりて名をたてむとす』とそしる。」
《感想》《善行》をする「賢なる人」を非難する「愚かなる人」を、兼好法師は攻撃する。①「賢なる人」は《善行》をする。②「愚かなる人」は《善行》をする気が全くない。③《善行》を《売名行為》だと非難する「愚かなる人」は、そもそも《善行》をする「賢なる人」がいると信じられない。かくて④《善行》をする気が全くない「愚かなる人」は、《善行》をする「賢なる人」を、「偽りかざりて名をたてむ」としているだけだ、つまり《売名行為》だと「そしる」。