※浮世博史(ウキヨヒロシ)「もう一つ上の日本史、『日本国紀』読書ノート、近代~現代篇」(2020年)「日本の復興」の章(385-455頁)
(106)-6 百田氏の誤り⑥:岸首相が防衛庁長官に自衛隊の「治安出動」を命じていないし、防衛庁長官がそれを「拒否」した事実もない!(416-417頁)
E-7 百田尚樹『日本国紀』は新安保条約の反対派のデモに関し、「岸は治安のために、防衛庁長官に自衛隊の出動を要請するが、赤城宗徳(ムネノリ)長官は、『自衛隊が国民の敵になりかねない』と言って拒否した」(百田456頁)と述べる。
E-7-2 百田氏の誤り⑥:「岸は治安のために、防衛庁長官に自衛隊の出動を要請」し、防衛庁長官が「拒否」したと百田氏は述べるが、これは事実として誤りだ。岸が首相として防衛庁長官に自衛隊の「治安出動」を命じたことはない。首相が命じていれば、指揮系統として法的に防衛庁長官が「拒否」することはできない。(417頁)
E-7-2-2 赤城長官が断ったのは、岸に対してでなく、「治安閣僚懇談会」で佐藤栄作・池田勇人が自衛隊の出動を要請したときだ。(417頁)
(106)-6-2 百田氏の誤り⑥-2:防衛庁長官が「国民の敵になりかねない」と自衛隊出動を「拒否」した事実はない!「素手では勝てる自信がない」という理由で拒否した!
E-7-3 赤城宗徳(ムネノリ)防衛庁長官は、「自衛隊が国民の敵になりかねない」と言って自衛隊の出動を拒否したわけでない。「部隊を出す以上勝たねばならないが・・・・素手では勝てる自信がない」という理由で拒否した。(417頁)
E-7-3-2 「治安閣僚懇談会」での防衛庁長官の発言を順に追うと以下の通りだ。(a)「部隊を出す以上勝たなければならない」、(b)「それには銃を使用しなければならない」、(c)「しかし全学連と言えども国の若者である。国軍に国民を撃てとは私に命じられない」、(d)「軍人たちに聞いたら、素手で[部隊を]出したのでは勝てる自信がないって云う」、(d)-2「丸はだかで、武器も持たずに出動すれば、機動隊よりも弱体だ」。(417頁)
(106)-6 百田氏の誤り⑥:岸首相が防衛庁長官に自衛隊の「治安出動」を命じていないし、防衛庁長官がそれを「拒否」した事実もない!(416-417頁)
E-7 百田尚樹『日本国紀』は新安保条約の反対派のデモに関し、「岸は治安のために、防衛庁長官に自衛隊の出動を要請するが、赤城宗徳(ムネノリ)長官は、『自衛隊が国民の敵になりかねない』と言って拒否した」(百田456頁)と述べる。
E-7-2 百田氏の誤り⑥:「岸は治安のために、防衛庁長官に自衛隊の出動を要請」し、防衛庁長官が「拒否」したと百田氏は述べるが、これは事実として誤りだ。岸が首相として防衛庁長官に自衛隊の「治安出動」を命じたことはない。首相が命じていれば、指揮系統として法的に防衛庁長官が「拒否」することはできない。(417頁)
E-7-2-2 赤城長官が断ったのは、岸に対してでなく、「治安閣僚懇談会」で佐藤栄作・池田勇人が自衛隊の出動を要請したときだ。(417頁)
(106)-6-2 百田氏の誤り⑥-2:防衛庁長官が「国民の敵になりかねない」と自衛隊出動を「拒否」した事実はない!「素手では勝てる自信がない」という理由で拒否した!
E-7-3 赤城宗徳(ムネノリ)防衛庁長官は、「自衛隊が国民の敵になりかねない」と言って自衛隊の出動を拒否したわけでない。「部隊を出す以上勝たねばならないが・・・・素手では勝てる自信がない」という理由で拒否した。(417頁)
E-7-3-2 「治安閣僚懇談会」での防衛庁長官の発言を順に追うと以下の通りだ。(a)「部隊を出す以上勝たなければならない」、(b)「それには銃を使用しなければならない」、(c)「しかし全学連と言えども国の若者である。国軍に国民を撃てとは私に命じられない」、(d)「軍人たちに聞いたら、素手で[部隊を]出したのでは勝てる自信がないって云う」、(d)-2「丸はだかで、武器も持たずに出動すれば、機動隊よりも弱体だ」。(417頁)