※浮世博史(ウキヨヒロシ)「もう一つ上の日本史、『日本国紀』読書ノート、近代~現代篇」(2020年)「大東亜戦争」の章(235-314頁)
(76)百田氏の誤り①:日本は、「アジアの人々と戦争をして」いる! (294-296頁)
Q 百田尚樹『日本国紀』は、日本は「アジアの人々と戦争をしたわけではない」(百田425頁)と述べる。しかしこれは誤りだ。「中共勢力」とみなされた「アジアの人々と戦争をして」いる。
Q-2 北支方面軍は「中共勢力勦滅(ソウメツ)[滅ぼし尽くす]ニ集中スル」方針をとり続け「第1期普中作戦戦闘詳報」によると、「目標方法」として以下を掲げる。「一、敵及土民ヲ仮装スル敵、ニ、敵性アリト認ムル住民中一五歳以上六十歳迄ノ男子、殺戮・・・・六、敵勢、焼却破壊」。このような作戦展開は、中国民衆の反感を買った。(※つまり中国民衆と「戦争をして」いる。)(浮世294-295頁)
(76)-2 百田氏の誤り②:海軍の「特攻」計画は限定的作戦ではなく、あらかじめ計画されていたことの実行だ!(296-297頁)
Q-3 百田氏は「神風特攻隊は最初は[1944年10月以降]フィリピンでの戦いの限定的作戦だったが、予想外の戦果を挙げたことから、なし崩し的に通常作戦の中に組み入れられた」(百田400頁)と述べる。
Q-3-2 百田氏の誤り②:百田氏の上述の見解は事実でなく誤りだ。「すでに山本五十六が『体当たり攻撃』をする案を持っていた。海軍の[特攻]計画は限定的作戦ではなく、あらかじめ計画されていたことの実行で、なし崩し的に通常作戦に組み込まれたものではない。」ただし「『特攻』に対して司令部のためらいや逡巡の記録も見られる。」(浮世296-297頁)
(76)百田氏の誤り①:日本は、「アジアの人々と戦争をして」いる! (294-296頁)
Q 百田尚樹『日本国紀』は、日本は「アジアの人々と戦争をしたわけではない」(百田425頁)と述べる。しかしこれは誤りだ。「中共勢力」とみなされた「アジアの人々と戦争をして」いる。
Q-2 北支方面軍は「中共勢力勦滅(ソウメツ)[滅ぼし尽くす]ニ集中スル」方針をとり続け「第1期普中作戦戦闘詳報」によると、「目標方法」として以下を掲げる。「一、敵及土民ヲ仮装スル敵、ニ、敵性アリト認ムル住民中一五歳以上六十歳迄ノ男子、殺戮・・・・六、敵勢、焼却破壊」。このような作戦展開は、中国民衆の反感を買った。(※つまり中国民衆と「戦争をして」いる。)(浮世294-295頁)
(76)-2 百田氏の誤り②:海軍の「特攻」計画は限定的作戦ではなく、あらかじめ計画されていたことの実行だ!(296-297頁)
Q-3 百田氏は「神風特攻隊は最初は[1944年10月以降]フィリピンでの戦いの限定的作戦だったが、予想外の戦果を挙げたことから、なし崩し的に通常作戦の中に組み入れられた」(百田400頁)と述べる。
Q-3-2 百田氏の誤り②:百田氏の上述の見解は事実でなく誤りだ。「すでに山本五十六が『体当たり攻撃』をする案を持っていた。海軍の[特攻]計画は限定的作戦ではなく、あらかじめ計画されていたことの実行で、なし崩し的に通常作戦に組み込まれたものではない。」ただし「『特攻』に対して司令部のためらいや逡巡の記録も見られる。」(浮世296-297頁)