さきほど、台風18号が鹿児島県に上陸した。進路予想によれば、我が家は台風の中心の右側になる。
昔から我が地域は台風に直撃されることが多い。幾度となく台風が襲来した。昭和28年7月18日には河川が氾濫し、流域で約500人がなくなるという大災害だった。
小学校にも行っていない幼い頃だったのに、自宅の2階まで濁流が押し寄せた7・18水害の光景が今も脳裏に焼きついている。また、 猛烈な風に家が揺さぶられ倒壊するのではと青ざめた台風も経験した。屋根の瓦を、大半、吹き飛ばした台風もあった。
「台風の右側に入ったら風がきつい。特に、辰巳(南東)からの風は強烈や」「台風の目に入った時は、吹き返しにも気を許したらアカン」「雨が大量に降ったら、ミズアゲ(水害に備えて大事なものを2Fに運ぶこと)せなアカン」などなど、亡き親の言葉も浮かんでくる。
台風が来ると、そうした幼い頃の怖かった想い出が蘇ってくる。今は昔の家とは違うし、河川も上流のダムで水量調節ができるし堤防も強化されてきた。それでも、そうした想い出が台風の度に、異常なほど神経をピリピリさせてしまう。
今度の台風18号は台風の右側になる公算が強い。気になるのは中心からの距離。予想では100km以上離れそう。でも大型だし進路も予断を許さない。ピリピリ神経は収まりそうもない。