義母が転院するので家内と義妹を乗せて医大病院に行った。病室への面会や立ち入りは2人に限定されているので、病棟の待合室で待った。
容態が気になりながらも、ストレッチャーに乗せられ病室より出てくるまで外の景色を見て待つほかなかった。
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12Fの待合室から紀三井寺が見えた。
紀三井寺は、和歌山・那智大社隣接の青岸渡寺を1番札所とし岐阜・華厳寺を33番札所とする西国33カ所巡礼の2番札所。
左端は本堂、正面に見えるのは仏殿。仏殿内には、寄木の立像としては日本一の高さ12メートルの千手観音立像が安置されている。そっと義母のご無事を祈った。
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先日、義母が転倒し頭を強く打って救急車で医大病院に搬送された。検査では脳内出血は少しだったものの血をサラサラにする薬を飲んでいたこともあって悪化し緊急手術となった。手術は無事に終わったものの予断を許さない容態が続いていた。
医大病院は高度専門医療機関なので高度治療の必要がなくなれば転院を余儀なくされる。
ストレッチャーに乗せたまま介護ワゴンタクシーで管内にある転院先の病院に運んでもらった。
転院先の病院は面会制限が医大病院より厳しかった。「平日、一週間に1回1人だけの15分間」だった。しかも事前予約制だった。それを聞いて自分が面会できる余地はないと思った。
担当医師が病室へ行く前の義母と会えるようにしてくれた。家内からは意識がハッキリしていないと聞いていたが、声掛けをしたら弱々しくだったが頷いてくれたのが何よりだった。
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かつて、「花屋さん」をしていた義母の手伝いで花の問屋さんへ仕入れに何回か同行したことが、昨日ことのように想い浮かんできた。
頑張れ! お義母さん!