夕方になった。でも、彼岸の入りが近いからと実家の花屋の手伝いに行った家内が、まだ戻ってこない。
ふと、先日の家内の話が思い浮かんだ。
「今日の仏教婦人会の集まりで、『誰かご飯を作ってくれて食べさせてくれたらなあ・・・いつも、何を作るか頭が痛い・・・』と誰かが口火を切ったら、皆、口を合わせたように『ほんま・ほんま』と同調した」
その時、それを聞いて思った。が、言わなかった。
「言わんとすることはわかる。でも、有難いお経を唱和した直後に、不平不満みたいな話が飛び出すかなあ・・・」と思った。
そんな話が潜在意識に刷り込まれていたのかどうか、「何か夕食を用意しときゃなきゃ」となった。ただ、素人コックの悲しさ、食材を物色してもレパートリーが少ないので、作れるものは限られてくる。
今宵は、チョイチョイと「さつま芋・玉ねぎ・ちくわ」の天ぷらを作った。