散髪屋さんに行くのは久しぶりだった。前回から6か月以上が経っていた。
半年ほど前のことだった。たまたま新聞広告で家庭で散髪できる「ヘアーカッター」があるのを知った。
その時、フォーマルな身だしなみで出かける機会もないし髪も少なくなってきたしで、「使いもんになるかどうかはわからんけど、買ってみるか」という気になった。
ネットでいろんな製品を比較し買ったのは、株式会社泉精器製作所のヘアーカッター「Cleancut(クリーンカット)」で、エディオンのオリジナルモデルだった。
以来、家内に手伝ってもらいながら、それなりの散髪をしてきた。機器の使い方や男性ヘアースタイルにはド素人なはずの家内なのに、『ウン、上手にできた。さっぱりぽんや』と、いつも自画自賛で整髪が終わっていた。
終わってから髪を触ると不揃いさを感じたものの、見た目は目立たんし、髪もそれなりに切ってくれてさっぱりしたし、「まあ エエっか」で半年が過ぎた。
家内に言った。
「ぼつぼつ正月やし、散髪屋さんで綺麗に髪を切り揃えてもらってきたらと思っている」と。
意外にも、「そうやなあ。年に2~3回、そうしてもらった方がエエかも」と。
・・・久しぶりの散髪屋さん・・・
「最近、顔みせんし、どないしたんやろと思てたんや」と。
ヘアーカッターを買ったこと、家内に不揃いながらも刈ってもらっていることなどを話した。
たまたま、他のお客さんがいなかったこともあって、散髪終了後、奥さんも加わって小一時間の雑談となった。
1.泌尿科の主治医が同じで「びっくりぽん」
自分のお世話になっている主治医と、ご主人の主治医が同じお医者さんだったことがわかり、お互いに「びっくりぽん」。
違ったのは、ご主人は近くの開業医の紹介だったこと、「前立腺生検」が1回目だったので日帰りで局部麻酔10カ所の生検だったこと。
お互い「生検」仲間として、症状のことやらで話が弾んだ。
2.カウンターのミカンが、「川田みかん」で「びっくりぽん」
カウンターにお客さんに食べてもらおうとミカンが置いてあったので、品種を聞いた。
よくぞ聞いてくれたとばかり、解説が始まった。
「これっ 川田みかんって言うんよ。物凄く甘いで。3年に1回しか収穫できへんのよ」
「アンタも知ってる『みかん作り名人』が、この苗を持ってきてくれたんよ」
このご主人も家庭園芸が趣味で、休日に畑へでかけるのは知っていたが、まさか「川田みかん」を植えていたとは。
自分は、珍果で希少な「川田みかん」の存在を知ったばかりだと言うのに。「びっくりぽん」だった。
「川田みかん」で話が弾んだ。
・・・・・・・
久しぶりの散髪屋さんで、楽しいひとときを過ごさせてもらった!
不揃いだった髪も奇麗に整えてくれた!
これで、頭髪だけは心おきなく「お正月」を迎えられる!