M3ちゃん(中1)が、ちょっと困ったように言いました。
「今日は、何を練習してきたらいいか、わからなかったの。だからバーナムしかやってこなかった」と、恐縮ぎみです。
「ああ、M3ちゃん、しょうがないよ。先週、発表会に出れるかどうかわからなかったから、曲をあげなかったんだものね。それを、今から考えよう」
こうして、M&M二人の演奏曲・最終決定のため 作戦会議が始まりました。
「M3ちゃんは、どんな曲が弾きたいの?」と聞くと、
「速くない曲・・・ゆったりしてる、きれいな曲」という希望です。
去年、しっとりした切ない曲を とても素敵に弾いていたM3ちゃんだから、そういうのがいいかな、と考えていたのですが・・・
「『パイレーツ・オブ・カリビアン』かっこいい
」「ハリー・ポッターもいいな
」
M3ちゃんの言う曲を、それぞれ楽譜を出してあげたり弾いてあげたりしながら、先生は言いました。
「どれもこれも、ぜんぜん『ゆったりな曲』でも『きれいな曲』でもないじゃん。『映画見た曲』じゃん」
そのうち、横で見ていたMちゃん(中1)まで
「あたしも『カリビアン』やりたいな
」と言い出す始末。
「二人で連弾やりたい!」と声を揃え始めます。
そこで先生は、新中学生の二人に言いました。
「まずは自分たちのソロをやるんだからね。その他に、そんなに何曲もできないよ。この前、二人でやりたい曲を決めたでしょ。それか、この連弾か、どっちかひとつだけじゃなきゃ、無理だよ。自分たちの生活をよく考えてごらん。部活ある、テストある、試合ある、帰り遅い・・・」
「それにM3は 9時にはもう眠くなる」とMちゃん。
「ほらごらん。そんな中で、いろいろ練習する時間、ないよ?二人でやるなら、合わせる練習もしなきゃならないし」
M&Mが、いろんな音楽をいろんなスタイルで いくつもやってみたい!というのは、本当にすてきだし 先生としても こんな嬉しいことはないのです。
けれども現実問題として、現役の中学生となれば、限られた持ち時間の中でやれる範囲のことを考えるしかありません。
「うーん、そうだねえ・・・」
取捨選択したり、断念したりしながらも、M&Mの二人は 二人でやるすてきなプログラムを、いくつか決めました。
それはそれは M&Mならではの 独創性に満ちたアイディアですので、みなさん、お楽しみに。
また、二人それぞれのソロ曲も、検討に検討を重ねた結果、ついに決定し、それぞれ冒頭の部分を 少しずつ練習して帰りました。
「二人に言っとくけど、毎週、たとえほんの少しでも、先週よりも「できる」部分が増えているように。先週と同じ、ということのないようにね。少しずつ、少しずつ積み上げていかないと完成できないよ」
「はあい(^O^)/(^O^)/」
二人は 決意をみなぎらせて帰っていきました。
中学生になって、初めての発表会。
大変だという実感は あとからだんだんわかってくるだろうけど、M&Mには、ぜひとも乗り越えてもらいたいと思います。
これからが本当の「音楽人」としての一歩になっていくのだから。
「今日は、何を練習してきたらいいか、わからなかったの。だからバーナムしかやってこなかった」と、恐縮ぎみです。
「ああ、M3ちゃん、しょうがないよ。先週、発表会に出れるかどうかわからなかったから、曲をあげなかったんだものね。それを、今から考えよう」
こうして、M&M二人の演奏曲・最終決定のため 作戦会議が始まりました。
「M3ちゃんは、どんな曲が弾きたいの?」と聞くと、
「速くない曲・・・ゆったりしてる、きれいな曲」という希望です。
去年、しっとりした切ない曲を とても素敵に弾いていたM3ちゃんだから、そういうのがいいかな、と考えていたのですが・・・
「『パイレーツ・オブ・カリビアン』かっこいい


M3ちゃんの言う曲を、それぞれ楽譜を出してあげたり弾いてあげたりしながら、先生は言いました。
「どれもこれも、ぜんぜん『ゆったりな曲』でも『きれいな曲』でもないじゃん。『映画見た曲』じゃん」
そのうち、横で見ていたMちゃん(中1)まで
「あたしも『カリビアン』やりたいな

「二人で連弾やりたい!」と声を揃え始めます。
そこで先生は、新中学生の二人に言いました。
「まずは自分たちのソロをやるんだからね。その他に、そんなに何曲もできないよ。この前、二人でやりたい曲を決めたでしょ。それか、この連弾か、どっちかひとつだけじゃなきゃ、無理だよ。自分たちの生活をよく考えてごらん。部活ある、テストある、試合ある、帰り遅い・・・」
「それにM3は 9時にはもう眠くなる」とMちゃん。
「ほらごらん。そんな中で、いろいろ練習する時間、ないよ?二人でやるなら、合わせる練習もしなきゃならないし」
M&Mが、いろんな音楽をいろんなスタイルで いくつもやってみたい!というのは、本当にすてきだし 先生としても こんな嬉しいことはないのです。
けれども現実問題として、現役の中学生となれば、限られた持ち時間の中でやれる範囲のことを考えるしかありません。
「うーん、そうだねえ・・・」
取捨選択したり、断念したりしながらも、M&Mの二人は 二人でやるすてきなプログラムを、いくつか決めました。
それはそれは M&Mならではの 独創性に満ちたアイディアですので、みなさん、お楽しみに。
また、二人それぞれのソロ曲も、検討に検討を重ねた結果、ついに決定し、それぞれ冒頭の部分を 少しずつ練習して帰りました。
「二人に言っとくけど、毎週、たとえほんの少しでも、先週よりも「できる」部分が増えているように。先週と同じ、ということのないようにね。少しずつ、少しずつ積み上げていかないと完成できないよ」
「はあい(^O^)/(^O^)/」
二人は 決意をみなぎらせて帰っていきました。
中学生になって、初めての発表会。
大変だという実感は あとからだんだんわかってくるだろうけど、M&Mには、ぜひとも乗り越えてもらいたいと思います。
これからが本当の「音楽人」としての一歩になっていくのだから。