HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

左手だけのレッスン

2011年02月15日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小6):
右手の指を骨折していて、「今日もまだ固定が外れていないので、レッスンはお休みします」ということでしたが、でも、M3ちゃんと一緒に顔は出すそうです、とお母さんから連絡が来ていました。
夕方。久しぶりに「こんちわー」とMちゃんがやってきました。
見ると、右手の人さし指に、まるでティースプーンとそっくりの、銀色の固定が添えられています。
「うわ、こんなすごいのつけてるんだ・・・『スプーン』っていわれない?
「言われるー」
「便利じゃん。アイスクリームとか食べれて」
「食べれないって!」
Mちゃんは、右手のレの指(人さし指)以外はバリバリ元気です。
「Mちゃん、せっかく来たんだからピアノやろう。この機会に、左手をビシバシしごこうじゃないか」
と誘い、M3ちゃんから「バーナム」を借りて、左手の練習になるような曲を次々と選んでガンガンしごきました。
「ほうら、大分じょうずになった。次は『ブルクミュラー』だ」
先生は、本棚から『ブルクミュラー』を出しました。
「え~、まだやるの?これも左手?」
「そうさ。確か『お別れ』をやることになってたよね?左手だけ弾いてみてごらん」
Mちゃんは、初めての「お別れ」の左手パートを弾き始めました。
「悲しいね・・・」
左手の伴奏だけでも、その和音の流れに Mちゃんは悲しさを感じたようです。
Mちゃんの左手が終わってから、先生が 右手のメロディーも付いた、完全な形の曲を弾いてあげました。
前奏を聴いただけで、Mちゃんは「切ないね~・・・」と感じ入っているようです。
Mちゃんの、こういった感情を聴き取る感性はとても豊かで、実際の年齢よりも早く成長したものをもっています。
先生が、速い三連符の連続をあまり見事に弾いたので、「おぉ~」と思わず拍手したあと、Mちゃんは言いました。
「でもこれ、右手が治っても、弾けるかなあ・・・
こういうところは、年齢なりですね。

来週も、指が治っていなくてもピアノにおいでね、と言って 見送りました。
左手だけでも、やれることはいっぱいあるんだから・・・ねっ

元ウォーリー4号、現ウォーリーズリーダー

2011年02月15日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(小6):
カバンの中を見て「あっ」と驚いています。
「さては忘れたね?」
「取りに帰っていいですかっ
「ダメ。本がないなら、バーナムでバッチリしごくからいい」
ということで、元ウォーリー4号、現在はウォーリーズのリーダーということになっているM3ちゃんは、バーナムの音階で ビシバシしごかれました。
おかげで、随分速く、じょうずに弾けるようになりました。
楽譜を忘れてきた曲の方も、結局教室の楽譜を見せてもらって、「威風堂々」を合格することができました。
「伴奏の音を、メロディーより柔らかく弾いて、メロディーを邪魔しないように。メロディーは 伴奏より少しくっきりと浮き出るように弾いてごらん」
と言われて、細心の注意を払いながらがんばって弾きました。
右手が、メロディーと伴奏の両方を同時に弾き進めていくパターンなので、メロディーだけを浮き立たせるのは 大変難しいのですが、がんばって弾いたので、半分くらいは成功できました。
これは、どんな曲を弾くときにも大事なことなので、少しずつ身につけてもらいたいと思っています。
次回からは「スケーターズワルツ」をやることにしました。
シーズンだからね。
ピアノでも冬を楽しみましょう。


帰りにMちゃんは、「あたし、ウォーリーズの班長?だから」と言っていました。
うーん・・・登校班じゃないんだから、「班長」はないかも・・・
それに、もう一度言っておくけど、「ウォーリーズ」は名誉にもなんにもなりゃしないんだからね。

雪の日・T&Tきょうだい

2011年02月15日 | レッスン日記(小中高生)
今年初めて、東京に雪が積もりました。
朝は 真っ白な銀世界でしたが、すぐに陽が射してきて、道路の雪はみるみる溶け、あちこちに雪かきして積み上げられた雪の山を残すのみとなりました。

今日は4時から、T&Tきょうだいのレッスンが始まる時間ですが、時間がきてもいっこうに現れません。
さては?!
4時15分すぎ、「こんにちわー」「こんにちわー」と 晴れやかな声の二人がやってきました。
「雪で遊びながら来たでしょ?!」
「うん!よくわかったね~」
まっ赤な顔をして、靴も靴下もびしょびしょになった二人は 嬉しそうに叫びました。
これもまたよし。
と思ってしまう先生は、大人としてどうなんだろう・・・という疑問はややありですが、でも、せっかくこんなに雪がつもってるんだもん、はしゃがなきゃね?!
今の小学校では、雪が降ったら外で遊んじゃダメで、室内で静かにすごしましょう、という規則なんだってね。
なんで~ 信じられん~
雪が降ったら、大はしゃぎして遊べばいいじゃん。びしょ濡れになって、また着替えればいいじゃん。
ま、大人げない意見かもしれないけど、ヒバリ教室では「雪の喜びを全身で満喫しよう」というスタンスでやってます。
それもまた、芸術的感性の一部であるからです。(確かにそうだと思うのだ)

おにいちゃんのTくんは、テキストの少し先に出てくる「雪の踊り」という曲を「弾いてごらん」と いきなり弾くことにしました。
先生との連弾スタイルの曲なので、けっこう簡単に、リズミカルでチャーミングな雪の曲を表現することができるのです。

妹のTちゃんは、「魔女の宅急便メドレー」が合格ラインに達したので、ひとまず終了としました。
時間をかけて丁寧に磨けば、もっともっと素敵に仕上がるのですが、それは いつか改めて、ということに。
というのも、Tちゃんの弾く音が本当にきれいなので、ここで終わってしまうのはもったいない。発表会で弾いて、大勢の人に聴いてもらいたいな・・・と、先生が思ったのです。
「これを発表会で弾くの、どう?」とTちゃんにきいてみると、Tちゃんも、
「わたしも、ちょっとそう思った」と言うのです。
じゃ、そう決めようよ。
ということで、Tちゃんは、新しく「大人のピアノ教本2」をもらって帰りました。
もう、今年は4年生になるんだから、大人の楽譜だよ。
新年度になって、発表会の日が決まったら、そのときまた、「魔女の宅急便」をやろう。