HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

クラリネットをこわしちゃった

2011年02月21日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小1):
「こどものポピュラーピアノ曲集」から、「これがいい」といって「クラリネットをこわしちゃった」を選んでいました。
きょうは、はじめてそれをレッスンする日です。
「右手だけやってきた。左手はむずかしいから」と 本を開いたSちゃん。
そうねえ。そうかな。左手はむずかしいか・・・
まあ、がんばれば弾けないテクニックではないかもですが、使われている音の範囲は広いし、今までの練習曲で習ったことの応用練習、という配慮がされているわけでもないので、確かに「わからない」んでしょうね。
ここでがんばって、一緒に読譜からやってもまあいいけど、時には「楽しくパーッとはじける曲」があってもいいな、と思いました。そこで
「いいよ。右手だけで」と言って、Sちゃんの弾くメロディーに、先生が軽快な伴奏をつけて 一緒に弾き始めました。
楽譜に書いてある、子ども向きの伴奏を弾いてあげたのではなく、本式に演奏するかっこいい伴奏をつけてあげたので、一気に曲はもりあがりました。
Sちゃんが心の中で知ってる、あの「クラリネットをこわしちゃった」が、そのままのテンポ、そのままのイメージで、再現できています。
「もう一回やろうよ。先生、歌うから♪」
「いいよ!」

ぼくのだいすきなクラリネット、パパからもらったクラリネット、
 とってもだいじにしてたのに こわれて出ない音がある
「Sちゃんも歌いながらひけば?」
ブンチャ、ブンチャ、と調子よく弾きながら、誘ってみたんだけど
「ううーん、ちょっとむずかしい」
そういえばそうだね。すごく早いし、Sちゃんは右手も忙しいし難しいから、指を動かすだけでせいいいっぱいだ。
それに、後半の「オパ キャマラド パ キャマラド パオパオ パンパンパン・・・」のところは、フランス語の早口言葉みたいで、この間前歯が2本抜けて ぽっかり穴があいちゃってるSちゃんの口では、とても発音できまい。
「よーし、それじゃ、この かけ声のところはSちゃんが言ってよ。」
「わかった!」

どうーしよう 「オー!
 どうーしよう 「オー!

いいねいいね! 2番はこうだよ
どうーしよう 「コラ!
 どうーしよう 「コラ!
Sちゃんの声は、小さな子どもには珍しく 堂々と太くでかい声なので、このかけ声はすごいよかった。
繰り返してるうちに、Sちゃんが言いました。
「わたしね、3番の、ここは歌えるよ。『ドとレとミとファとソとラとシの音がー出な~い』」
そうだね!そこは歌えそうだ。よーし、それじゃもう1回~\(^O^)/

こうして、二人で大声を張り上げ、大迫力の「クラリネットをこわしちゃった」は、エンドレスに続くのであった・・・