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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

YELL アンサンブル

2010年03月16日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(小5):
先週お休みでしたが、今日は無事、復活しました

先週渡そうと思っていた「カノン」の続き、それにMちゃんとのデュエット譜面、みんなでやる曲、などなどが いっぱいたまってるよ!
M&Mコンビ、今年のデュエットは、二人の希望をすり合わせた結果「YELL(エール)」に決めました。
元気いっぱいの二人、特にMちゃんなんかは「明るくて元気で、『夏!』って感じの曲がいい」と言ってた割には しんみりした曲じゃん。めちゃめちゃしんみりじゃん。いいの?と突っ込んでみたんですが、
「そういえばそうだね」と言った程度で、しんみりもOKのようです。結局、曲のタイプというより 魅力のある曲は何でもOK、ということなんだね。
「YELL」は、2009年度全国音楽コンクール、中学校の部の課題曲になった曲です。
学校の合唱団に入っているM&Mは、それでこの曲がおなじみになったのかなと思いますが。
今回、二人で演奏するにあたって、私は 合唱バージョンではなく 元の「いきものがかり」のオリジナル・バージョンに近い形でアレンジしてみました。
そして今回は、連弾ではなくて ピアノ+エレクトーンのアンサンブル、というスタイルにし、パート分担はMちゃんにピアノ、M3ちゃんにエレクトーンをやってもらうことに。
M3ちゃんは 普通にピアノの生徒で、エレクトーンなど弾いたことはありませんが、大丈夫。
ピアノと共通の奏法だけを使えば、M3ちゃんなら 充分に美しくエレクトーンを歌わせることができると思います。

今日は、さっそく「YELL」のイントロ部分を、エレクトーンで練習してみました。
ピアノと違って、フォルテ・ピアノなどの音量は タッチの強さではなく右足のエクスプレッション(強弱)ペダルでつけなければなりません。
手の鍵盤のタッチも、ピアノとエレクトーンでは微妙に違うので、最初はとまどい気味でしたが、だんだん慣れてきれいに弾けるようになってきました。
そこで、先生がピアノパートを弾き、M3ちゃんのエレクトーンと合わせてみました。
イントロだけ、ほんの数小節ですが、ピアノとエレクトーンのアンサンブルはとても美しく響きました。
「聴いてた?Mちゃん!ほんとはこのピアノ、Mちゃんが弾くんだからね」
「うん、わかった。だってピアノ、難しいんだもん。M3はいいよな、最初ずーっと休みだし。『簡単な方のパートがいい』って言ってたしね」とMちゃん。
そうそう、Mちゃんの方がピアノ先輩なんだから、難しいパート弾いてね。
M3ちゃんは、あまり難しくないように、とアレンジ考えてるけど、だけどそれだけじゃないです。
ロマンチックなM3ちゃんは、エレクトーンのせつないメロディーを、きっと上手に弾いてくれると思ったから、あえてエレクトーンのアレンジにしたんだからね。
楽しみにしてるからね。

そうそう、前回宿題だった「愛のロマンス(禁じられた遊び)」。
「Youtubeで見れた?」ときくと、
「うん、出てきた。曲聴けた。映画も出てきたけど、かわいそうで見れなかった(前回、映画の内容を教えてあげてあったので)」と答えたM3ちゃんの演奏は、前回とはうって変わって 胸を打つ美しい音色に変わっていたよ。

この「禁じられた遊び」のこともあり、先日のY子ちゃんの「パフ」のこともあり、よく知られた歌でも、案外みんな、内容を知らないのかもな。。。と思って、HPに「あの曲の由来」というページを新設しました。
いろんな曲の、知られざる由来、背景などを順次アップしていく予定です。
まずは「パフ」と「禁じられた遊び」を載せたので、興味のある人は見てくださいね。
ピアノのすすめ・POCO A POCO通信

いろんな音楽を

2010年03月16日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小5):
「こんちはー。あれ、Tくんの弾いてるの、何?」
Tくんが、ブルース「バグズ・グルーブ」を弾いているところへやってきたMちゃん。
さっそく、独特なメロディー&コードに反応します。
「なんか、ジャズみたいだね?!」
「そう、ジャズなのよ。かっこいいでしょ」と先生。
「ふう~ん、ジャズかあ・・・」

Mちゃんの弾くのは「フレディーズ・サンバ」という曲です。
先週レッスンした、Aメロの部分。
ところどころリズムがあやふやになりそうな箇所もありましたが、ちょっとアドバイスすると「あっ、そうだった」とすぐリズムを取り戻し、大健闘しています。
AメロができあがってA’に進み、そしてそれをリピートさせる、というところまで 宿題としました。
着実にマスターしていっていると思います。
連弾ソナチネの序奏部分も、先生のセカンドピアノと合わせ、すこしずつ雰囲気をつかんできているようです。

Mちゃんたちの小学校でも、卒業式に在校生が「威風堂々」を合奏するそうです。
Mちゃんは木琴、そして仲良しのM3ちゃんは「バスマスター」を担当しているそうで、どちらからともなくピアノで その曲を弾き始め、いつの間にか夢中で弾いています。
先生も伴奏で加わり、大合奏に・・・

小学校入学前の冬からピアノを始め、今年は6年生になるMちゃん。
ピアノの技術的なことはもとより、多方面の音楽を吸収し、受け入れ、楽しむことができる「音楽人」として、スクスクと成長してくれている手応えを感じます。

ドラゴンクエスト 序曲

2010年03月16日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん(小4):
発表会でのソロ曲が「ドラゴンクエスト・序曲」に決まりました。
さあ、練習の出来具合はどんなもんでしょうか。

「やってみたんだけど、右手と左手をどこまでどう弾くのかよくわかんない・・・」
初めて渡された、練習用じゃない楽譜に、とまどい気味のTくんでした。
「序曲」は、ドラゴンクエストの中でも、その知名度・格調高さなど全部含めて、王者といえる曲でしょうね。
よく知ってるから、何とかやってみるかな、と思ったけど、やっぱり譜面は難しかったか。

♪パーンパカパパパパパ~ パ~ンパカパパパパパ~ という、トランペットのファンファーレみたいな部分が まずひとつのパート。
曲全体を支える、左手のベースが、もうひとつのパート。
そしてその二つのパートの間に、もうひとつ、和音でリズムをつくっているパートが。計、三つのパートが書いてあるんだよ、ということを彼に伝えました。
手は2本だけど、パートは3つ。
これを、楽譜から読みとって、左右の手に役目を割り振って、後はそれぞれのパートをたっぷり歌わせれば、ほれっ、壮大な「序曲」のファンファーレだペダルも踏んでね!
ファンファーレを弾き終わったTくん、自分の両手から鳴り響いた、壮大なロールプレイングの幕開けに にんまり。ご満悦の表情です。
さあ、いよいよ、これから夏まで続く 冒険の旅の始まりだ!

マイペース&ハイペース

2010年03月16日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小3):
「ほらっ、これがあった
レッスンに来たTちゃんが差し出したのは、雪柳(ゆきやなぎ)の小枝の花束。
真っ白な花が、まるで雪のように枝を覆っています。
20センチほどの丈の、その小さな花束を、あり合わせのビンに水を入れて挿してあげました。
「あれ?もう10分もおくれちゃってる」と、不思議そうなTちゃん。
「そうだね。。。お花つんできてくれたから、時間かかっちゃったのかもね
「そっかー」
などと言いながらレッスンは始まりましたが、今日のTちゃんはすごい
「『さんぽ』は両手、楽譜なしで弾けるよ!」と、楽譜をカバンから出さないまま 元気に弾いてくれました。
先週直したリズムが、見違えるようにキビキビと弾けて、生き生きとしています。
もう一度、今度は楽譜を開いて弾いてみました。
「覚えている」という箇所が終わりに近づきましたが、先生は「いっちゃえー!」と先をうながします。
Tちゃんはヒタと楽譜を見つめながら、先へ弾き進めました。「さんぽ」を両手で全部・・・それからためらわず「風の通り道」へと進み、ペダルを踏みながら 透明な響きの和音を弾いていきます。そして「トトロ」へ。この曲は大好きだし よく知っているから、勢いがあります。
そして、最後の和音。ジャン!ジャン!

「すごいすごい!全部弾けたね
なんか、いっしょうけんめいがんばって、25メートル泳ぎ切ったみたいな気持ちかなあ。
「特に『風の通り道』がきれいじゃない?」と言うと
「うーん。前にも、さんぽとトトロは弾いてみたことがあったんだけど、『風の通り道』は難しいと思って抜かしてた」
「そうだね。大人っぽいもんね。Tちゃん、もう大きくなったから、こういう曲がすごく上手に弾けるようになったんだよ」
「そうか~」

その後の、「連弾ソナチネ」でも、今日のTちゃんはなんだかすごかったです。
先週やった 装飾音も思い切って弾けるし、あたらしい部分もなかなか上手に弾けて、もう曲の半分ぐらいまで進みました。
今までずーっと、教室では最年少だったTちゃんですが、そうは言ってもピアノ歴では中堅です。

いつもマイペースで、ユニークな発想もおもしろいTちゃんですが、その一方でハイペースな一面を見せてくれた 今日のレッスンでした