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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

まぼろしのドラクエ曲集

2012年12月01日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Sちゃん(小3):
先週、お母さんにお願いしておいた「ドラゴンクエスト曲集」を、
「買ってもらった!」と嬉しそうな顔で持ってきました。
「ドラゴンクエスト」の1から5までの、主要な曲が満載されている分厚い本。
このドレミ出版発行のドラクエシリーズをずっと探していたのですが、この間ついに 1~5までが合本されて1冊になっているのを見つけたので、お母さんに頼んでおいたのでした。
「ほら見て!こんなにたくさん載ってるの」
Sちゃんが顔を輝かせて、本を見せてくれます。
表紙もピカピカだし、Sちゃんの好きな「おてんば姫の冒険」も「武器商人トルネコ」も ちゃんと載ってる。
そう、これこれ。この編曲、この楽譜だよ。
Sちゃんにも弾けるレベルの編曲で、それでいて原曲の雰囲気をこわさずたっぷり満喫できる仕上がりとなっている、希少な楽譜なのです。
昔、ゲーム「ドラゴンクエスト」がリアルタイムでブームとなっていた時代に、何人の少年たちがこの本で ピアノ名人に育っていったことか。
ヒバリ先生推奨の楽譜です。
「おてんば姫の冒険」を皮切りとして、Sちゃんもこの楽譜でドラクエワールドをたっぷり楽しんでほしいです。

ナイト・オン・ハロウィン

2012年10月05日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
今月最終土曜日に、ヒバリ教室では「ハロウィンコンサート」を行います。
毎年、夏休みには子どもクラスの発表会、そして秋には大人のための「ハロウィンコンサート」と 年二回のコンサートを開くのが、 ヒバリ教室の年中行事です。
ハロウィンは、一応大人の会ですが、中学生以上は参加資格ありとしているので、Mちゃん(中2)とM3ちゃん(中2)のM&Mコンビも出演することになりました。
二人はもちろんピアノの生徒ではあるのですが、「M&M」はヒバリ教室きってのヴォーカルデュオなので、今回も何か歌おう、ということに。
「何か、ハロウィンぽい歌で いいのないかなあ?」という希望で、ヒバリ先生が見つけてきたのが「ナイト・オン・ハロウィン」です。
これは、TDL(東京ディズニーランド)とディズニーシーで、ハロウィンの時期だけに流れるスペシャルチューンです。
閉園間近、暗い夜空高らかに、鮮やかな花火のショーが繰り広げられたあと、静かに歌われる美しいバラード。
これを歌おうじゃないか。
でもこれは、CDも楽譜も発売されてない、幻の歌。どうやって歌う?
だいじょうぶ。youtubeの動画をみれば、耳コピでそっくり再現できる。
しかもこれは、英語なのですが、中学2年生のM&Mにためらいは無し。
臆することなく、初の英語ソングにチャレンジします。
また、M3ちゃんの方は、映画「タイタニック」のテーマ、「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」のソロも歌います。こちらも英語です。
M&Mの二人、すばらしい音楽と共に、英語の勉強もできる よいチャンスとなりそうです。

発表会もうすぐだ・その3 アイ・ガット・リズム

2012年07月21日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Sちゃん(小3)とY子ちゃん(中1)。
発表会で連弾をします。
おととし、Sちゃんが初めて発表会に出たときに、Y子ちゃんに伴奏してもらって以来、SちゃんにとってY子ちゃんは「あこがれの先輩」のようです。

今年はSちゃんが「弾きたい」と言ったので、ミュージカル「クレイジー・フォー・ユー」の中の「アイ・ガット・リズム」という曲を連弾することになりました。
ガーシュウィンが作曲したこの曲は、ジャズの香りたっぷりの大人っぽくおしゃれな曲。
Sちゃんの弾くメロディーに合わせて、Y子ちゃんに ズン!ズン!ズン!ズン!という4ビートのベースと、スィング感あふれるバッキングを弾いてもらいます。
途中には、なんと二人それぞれに、短いけどアドリブっぽい部分も 加えてみました。

以前だったら、こんな曲「弾きたい」などと言われたら、先生が伴奏するしかなかったけど。
でも今は、中学生になったY子ちゃんに「伴奏パートはこうだから」と譜面を書いて渡せば、ちゃんと弾いてくれるのだ。
あー、成長したな~♪
二人の呼吸も なかなかよく合って、すてきなデュエットが完成しそうです。

発表会もうすぐだ・その2 ウォーリーズ初リハ「イン・ザ・ムード」

2012年07月20日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
珍しく「ウォーリーズ」4人全員の都合がついたので、初の音合わせをすることになりました。
「ウォーリーズ」は、Mちゃん(中2)、M3ちゃん(中2)、Tくん(中1)、Tちゃん(小5)4人のユニットです。
4人ともK小学校出身(Tちゃんはまだ通ってるけど)、そして4人ともしょっちゅう何だかんだ置き忘れている「忘れ物名人ウォーリー」たちです。

以前はレッスン日が同じだったので毎週顔を合わせ、合奏ユニットを組んで発表会に弾いたりしていたのですが、みんなが中学生になってからは、レッスン日も時間も合わなくなり、こうして4人そろうのは久しぶりです。
曲目は「イン・ザ・ムード」。
「ウォーリーズでこの曲をやりたい」と言い出したのは中2のM3ちゃんでした。
Mちゃんも「かっこいいよね」と気に入り、それじゃやってみようということになったのです。

これまでは、合奏といっても先生が曲を決めていました。
なるべくわかりやすく弾きやすく、一人一人の負担が少ない割りにはかっこよく映える曲。
労少なくして功多しの、つまりは「オイシイ曲」。
そんなコンセプトで選曲・編曲をしていたのです。
でも今年はちがいます。
ウォーリーズ自らが曲を選んで決めたので、弾きやすさも負担の少なさも、全く度外視となりました。

テンポ速い。
音いっぱい。
和音分厚い。
音域広い。

難しい~
正味ぜんぶきちんと弾きこなさなきゃいけない、おいしくない曲。
それが「イン・ザ・ムード」なのだ。ビッグバンドの曲なのだ。

ところが。
楽器を並べ、「テンポは最低150だから」といってスタートした 初の「音合わせ」は、初めてにしては上出来だった!
全員が完璧に弾けている、というのではありません。
合奏というのは、誰かが間違えても(もちろん自分が間違えても)決して止まらず、リズムに乗り、その場その場で臨機応変につなげていくことが一番大事なのですが、今日はどのウォーリーも、ちゃんと自分のパートをこなし、つっかえそうになってもあわてず パッと対処してる。
なにより、テンポとリズムがきちっとできてる。
2回、3回とリハを繰り返すうち、曲の流れに慣れてきた彼らは、すっかり演奏を楽しんでリズムに乗り、ノリノリで弾いているのでした。

よーし、これならOKだ。
ウォーリーズたち、みんないいミュージシャンに育ってくれたねえ・・・
もう先生が一緒に弾かなくっても、みんなだけで立派に演奏できるね。
来週あと一回、リハをしたら練習UPだ。
さらにかっこよく弾けるように、がんばろうね。

コラソン、デ・メロン♪

2012年06月08日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
M3ちゃん(中2):
「こんにちはー」と玄関を開けたとたんに言いました。
「この間教わった歌、まだ覚えてるよ!」

「この間の歌」とは、発表会に全員で合奏する「メロンの気持ち」という歌のことです。
今年は、低学年の生徒中心にして、上級生はラテンパーカッションなどで盛り上げてもらおう、と思っています。
歌の上手なM&M(MちゃんとM3ちゃん)には、それに加えてリフレイン部分を歌ってもらったらいいな、と思い、先週、二人が帰る直前に歌を教えたのです。

 ♪コラソン、デ・メロン、デ・メロン、メロン、メロン、メロン、メロン、コラソン~

もともとはラテンの曲で、コラソン というのは「マイ・スイートハート」みたいな意味らしいです。

調子のいいリズムなので、二人はすぐに覚えて歌いました。
「♪コラソン、デベソ、」とM3ちゃん。
「ちがうよっデベソじゃないでしょ」とMちゃん。
「コラソン、デメロン、だよ。メロン、メロン、メロン、メロン・・・あ~、とまんなくなった」
こうして先週、二人は「コラソン、デメロン、デメロン、メロン、メロン、メロン・・・」と歌いながら帰っていったのです。

そして今日。
M3ちゃんは自信まんまん、
「Mちゃんは、こないだの歌忘れちゃったんだよ。でも私はおぼえてる。♪コラショ、デメロン・・・」
ちがうじゃん~
コラショじゃ民謡じゃん。(どっこいしょー)
せっかくのラテンミュージックが台無しだ。

さて、M3ちゃんのソロ曲は ショパンの「ワルツホ長調」です。
先週、Bメロに進んだところが芳しくなかったので、「しっかりやっといで!」とおこられました。
今日はがんばって練習してきて 汚名を返上し、さらに先へ進めることになりました。
次のCメロは、いかにもショパンらしい軽やかなパッセージです。
先生に弾いてもらって、M3ちゃんは
「うわ~・・・難しい・・・」と茫然。
「でも、たった3段だから。この3段だけがんばったら、あとはほら、もとのメロディーに戻って、そのままずっと同じなんだから」
譜面を確認して、M3ちゃんの顔がパアア・・・と輝きました。
「やったー お得・・・」
そうそう。もうひと踏ん張りだから、がんばろうね。

A Taste Of Honey (蜜の味)の歌詞

2011年02月19日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
コーラスグループ「ハモプリ」は、今年の演奏曲として「A Taste Of Honey(蜜の味)」を選びました。
ちょっとユダヤメロディー的な旋律と 少し切ないコードを持った不思議な雰囲気のある曲「蜜の味」は、1960年代ぐらいに作られた曲です。
「ハーブ・アルバート&ティファナブラス」の演奏で大ヒットしたのですが、ビートルズもカバーしています。

ヒバリが持ってる「スタンダードナンバー集」という本に「蜜の味」が出ていて、不思議なメロディーだけでなくその歌詞も ちょっと謎めいて大人っぽく、気に入ったことも、今回この曲を歌おうと決めた理由のひとつでした。
今回 コーラスの編曲をするにあたって、資料を集めて参考にしようと思い、インターネットで 歌詞や演奏をいくつか確認してみたヒバリは、ちょっと驚いてしまいました。
ヒバリの知っていた歌詞と、ビートルズがカバーしているそれとは えらくニュアンスが違っていたのです。
ヒバリが思っていた「蜜の味」は、冷たい氷の海の上を吹き渡る風や、恋人に心を残しつつ去っていく男や、彼の帰りを待ちながら死んでしまった女や、ワインよりも甘いキッスと蜜の味や・・・が出てくる なんだかイミシンで大人っぽいものなのですが、ビートルズの歌には そんなものはひとつも出て来ず、ただただ「キミのファーストキッスはワインより甘い、ボクはそれを夢見てる。必ず帰ってくるよ、あの蜜の味とキミのために」と繰り返すラブ・ソングでした。。。
ただ、どちらにも共通しているフレーズは、タイトルにもなっている

A taste of honey
Tasting much sweeter than wine
(蜜の味 ワインよりもずっと甘い蜜の味)

というものです。
ところが、ヒバリが気に入っている古い方の歌詞では、この部分にもオチがあり、1番・2番と繰り返していよいよラストとなったときは、

His kiss was honey 
Tasting more bitter than wine.
(彼のキッスは蜜の味 ワインよりも苦い蜜の味)

と変わるのです。この「ビター」が なんとも雰囲気あるな~と思うのですが、ビートルズの詞にはこの変化はありません。はじめから終わりまで、全部「甘い甘い蜜の味」です。
また、英語の歌詞を紹介しているウェブサイトの中には、この部分が

ビター ではなく ベター・・・ つまり「ワインよりいい彼のキッス」みたいになっているものもあって、いろんなバリエーションに驚きました。
多分この歌詞は、オリジナルを聞き書きして bitter → better と解釈したのでしょう。
え? でも もしかして、 better →  bitter だったのかも?
真相は謎です…

でも ベターじゃ全然色気がないと思うし、ビートルズのは単純すぎるので、最初から持っていた古い歌詞を採用しようと思います。
問題は、われらハモプリが、この 選び抜いた大人の歌詞を 大人っぽく色っぽく歌えるか、ってことなんだよね・・・

ピアノ伴奏

2010年06月12日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Y子ちゃん(小5):
保育園の頃からピアノを始めて、5年生の今年は5回目の発表会を迎えるY子ちゃん。
いつもよく練習して、しっかりと実力がついてきています。
今年は、1年生のSちゃんとのアンサンブルのピアノを弾いてもらうことにしました。
曲は「星に願いを」です。
ディズニーの曲の中でも秀逸の美しいナンバーで、すでに子どもだけのための曲ではなく スタンダードナンバーとして、多くのシーンで演奏されています。

今回は、1年生のSちゃんが キーボードでメロディーを弾き、Y子ちゃんはそのバック=サポート役です。
メインのSちゃんにとって、大きな成長の糧になることはもちろんですが、伴奏のY子ちゃんの方も、いつもバーナムで練習しているテクニックやコード理論の知識などを この曲で大いに生かせると思っています。
アレンジも、それを意識して、アルペジオや分散和音を多く取り入れ、ピアノの美しさが生きるようにしました。
途中には ピアノソロの部分もつくりました。
というわけで、この「伴奏」、片手間ではできず けっこうがんばって練習しなければ・・・
先生:「この曲さ・・・、けっこう大変だよね?」
Y子:「うん・・・」
先生:「ソロ曲と同じぐらい、存在感あるよね。練習もそのぐらいがんばらないといけないねえ」
Y子:「確かに
先生:「ま、悪いけどがんばってね。頼むよ
Y子:「はい」
って、ま、いつもこんな調子だ・・・
大丈夫、Y子ちゃんはちゃんとやってくれるよ。楽しみにしよう。

色気のある演奏

2010年06月06日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Y子ちゃん(小5):
「ティコティコ」、大分テンポが上がってきて、つまづきも少なくなってきています。
駆けめぐる右手のかっこよさが「売り」の この曲ですが、でも、それだけじゃダメなのです。
ただ、早く巧みに弾くだけではなく、なんというか、もう一声「色気」みたいなものがほしい。
「色気」といっても、「セクシー」という意味とは違います。
まだ10才になったばかりのS子ちゃんに「セクシー」が表現できてしまったら、かえって奇妙でしょう・・・

ここで言う「色気」は、別の言い方をすれば「雰囲気」とか「魅力」などという言葉に置き換えられるでしょうか。
モノクロの輪郭だけでなく、美しい色彩がついたり立体感がついたり、チャーミングであったりという、まさに「色がある」イメージ、ということなのです。
先週、Y子ちゃんに、具体的なアドバイスを少ししてみました。
「このフレーズは、だんだん膨らませて弾いてごらん」「ここは、ちょっと音を引っ込めて、クールに弾いて。そしてだんだんクレッシェンドして、つぎの部分でバーン!と盛り上げると、静かな部分、華やかな部分、どっちもが引き立つでしょ」といった具合に。

今日、Y子ちゃんは ちゃんとがんばって練習してきたらしく、彼女の「ティコティコ」は、なかなか色気が感じられるような演奏になってきていました!\(^O^)/
なーんか、棒っきれみたいだった音楽が、ふっくらとした「立体」になってきたみたいな感じでしょうか。
同じ曲でも、弾き方によって大きく違った印象になってきます。
Y子ちゃんには、めいっぱいチャーミングな演奏を完成させてもらいたいと期待しています。

ノリ感・フレディズサンバ🎵

2010年03月23日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Mちゃん(小5):
ソロ曲の「フレディーズ・サンバ」。
こういう曲が似合ってる、と先生が見込んだ通り、いいノリで順調に進んでいます。
今日は、宿題だった前半をちゃんと覚えてきたので、それに少しずつアレンジを加え、さらに形をつけていきました。
「2回目に繰り返したときには、ここにスケールを入れてね。そうして・・・」と、先生は「仕上がりパターン」を弾いてみました。
「こうやって、ペダルを入れて、テンポを早くして、リズムに乗って・・・
すると、たちまち曲は リズミカルに流れ出します。
「おお~サンバらしくなった\(^O^)/
思わず拍手するMちゃん。
来週は春休みでレッスンはお休みになるので、2週間の間がんばって、こんな風にかっこよくできるようにしてきてね、ということになりました。

「曇りのち、快晴」は、Mちゃんも好きな曲です。
Mちゃんも 嵐が大好きなのです。
Mちゃんはベテランなので、ピアノパートをやってもらうことにしました。
まず、しょっぱなのグリッサンド!
それから、シャッフルのリズムを作る、大事なバンプのバッキング。
この、ピアノのリズムで、曲全体のノリが決まります。
OK! コード、リズムともにいい感覚のMちゃんは、思ったとおり上手に弾いてくれそうです。
途中でメロディーを弾く出番があったり、フェイクを投入したりと、曲全体のイメージづくりに重要なカギを握っているのだ、このピアノパート。

M3ちゃんのリードボーカル、Mちゃんのピアノサポートが中心となれば、きっと「」、成功できると思います!
がんばってね。

パフ・魔法のドラゴン

2010年03月13日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Y子ちゃん(小4):
コード演奏の「パフ」。
これは、1960年代にPPM(ピーター・ポール&マリー)という男性2人、女性1人のユニットが歌ってヒットした曲です。
舞台設定はメルヘンで、友情とペーソスに満ちた歌詞が何番にもわたって続く歌だけど、単なる子どもの歌というより、ベトナム戦争への反戦歌としてのフォーク、という位置づけもあって、若者も大人もみんなが愛唱した歌だったのです。

Y子ちゃんは、2コーラス繰り返して終わっていたので、
「この歌、終わりの方に、悲しいところもあるし、3番はちょっと静かな感じで弾いてみたら?」と言ってみました。「この歌、知ってるんだよね?」
するとY子ちゃんは、「学校では習ったけど、内容は知らない」と言うのです。
「えっ、そうなの?じゃ、このタイトルの『パフ』はわかるよね?『ジャッキー』は?」
いろんな質問をしてみましたが、Y子ちゃんは「うーん、なんだかよくわかんないで、ただ歌ってた」というのです。
「なーんだ、知らないで歌ってたのか
私はびっくりして、早速 手近にあった絵本を見せながら「パフ」の説明をしました。

「パフって、恐竜だよ。こんな感じの。(Y子ちゃんに見せたのは、日本の児童書『もりのへなそうる』です)こうやって、海辺の街ホナリーで、ジャッキーっていう男の子と出会って 友だちになるの。二人はすっかり仲良しになって、毎日船に乗ったりして遊ぶんだけど、そのうちジャッキーは大人になって、もう遊びにこなくなってしまったの。パフはひとりぼっちになって、悲しく暮らすの」
「えーっ、じゃ、パフって悲しい歌なの?!」
「そうよ。最後は悲しいのよ。ピーターパンみたいに」

そうです。悲しいパフ。
みんな、知らないで歌ってた?
ここに「パフ」の動画を貼るので、ぜひ見てくださいね。

パフ・魔法のドラゴン

後記:HPに「あの曲の由来」と題し、パフのことを書きました。パフの背景を詳しく載せたので、興味のある人は見てくださいね。

フレディーズ・サンバ

2010年03月09日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Mちゃん(小5):
先週初めて渡した、「フレディーズ・サンバ」という曲。
こういう曲を弾くのは初めてのMちゃんですが、もともとリズム感がとてもよくて、たぶん幼い頃から こういったリズムに馴染んでいるんだと思われます。

先週ちょっと練習してみたところは、自分でちゃんと覚えて、弾けていました。
今日は、前奏-リズムバンプ-そしてはじめのAメロの所を、少しずつ 一緒に練習してみました。

ラテン音楽の中でも、サンバのリズムはテンポが早く譜割りが細かく、休符がひとつ置きぐらいに入り、裏打ちが多く、慣れないとなかなか乗れない難しいリズムです。
Mちゃんは 普通にちゃんと先生の後についてリズムを弾いていきますが、これはMちゃんだからできること。
普通じゃなかなか、こうはいかないでしょう。
しかも今日は、どんどん両手で弾いていきました。
両手のリズムの組み合わせも難しいですが、Mちゃんがすぐにちゃんとわかってくれるので、調子よくどんどん進み、最初のAメロ全部やってくることが宿題になりました。

譜面を書いたのは私なので、つい気持ちよく書いてしまい、難しいかなあ?と思う箇所もけっこうできてしまいました。
練習が終わったとき、私はMちゃんに
「難しい?」ときいてみました。そうしたらMちゃんは、
「できると思う!」と頼もしく答えてくれたではありませんか。
そうさ、できるよね。真夏のコンサートで、はじける夏のサンバを弾こうじゃないか!\(^O^)/
今日は、M&Mで弾く連弾や みんなで弾くアンサンブルの提案など、いくつかの新ネタもあり、コンサートに向けてプログラムが固まりつつあります。

ところで、今日、仲良しのM3ちゃんは病気でお休みです。バイキンにやられたか?
M3ちゃんにも、新ネタいっぱい用意して待ってたのにな・・・残念
早く治して、来週は来てね。

禁じられた遊び

2010年03月02日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
M3ちゃん(小5):
レッスンの順番を待ちながら、本棚のマンガを読もうかな・・・と思っていると、先にレッスンのMちゃんが先生からの喝で 1分ですごすごと退却。
それを見て、急に自分も
「こ、ここで練習してようかな。なんか心配になってきた」とあわててテキストを開いています。
「そうそう。危うい人は、そこのエレクトーンとかで練習してなさいよ!」
と脅かされ、自分の番が来たときはびびり気味でした。
宿題は「愛のロマンス(禁じられた遊び)」です。
う~ん・・・先週からやってるんだから、もうちょっとスラスラと、それらしく弾いてもらいたいな・・・

「これはギターでよく弾く曲なんだけど・・・知らない?有名曲だよ」
「知らない・・・Youtubeで『愛のロマンス』入れてみたけど、出なかった」
ホホゥ、自分の練習曲を、Youtubeでちゃんと調べてみてるんだ。よい心がけだ
「そうか。『愛のロマンス』だから出ないんだよ。『禁じられた遊び』って入れてごらん。何なら『禁じられた遊び ギター』って入れれば、絶対ギターで弾いてる この曲を聴くことができるよ。そんなふうに弾いてほしいの」
そう言って、先生は模範演奏をし、ついで映画『禁じられた遊び』の内容を教えてあげました。

戦争で両親と愛犬を亡くし、孤児となった5才の少女、ポーレット。預けられた農家の少年ミシェルと、死んだ小犬のお墓をつくり、「一人で埋まってるのはかわいそう」と小鳥や小動物のお墓をいっぱい作り、とうとう教会から、立派な十字架を取ってきては動物のお墓を飾る・・・
最後に駅の雑踏の中で「ミシェル!ミシェル!」と悲痛に叫ぶポーレットの声がひびくラストシーン。

M3ちゃんは、ゆったりとしたロマンチックな曲が好きです。
「禁じられた遊び」も、来週はきっと、ずっと美しく弾いてくれると思います。

M3ちゃんの発表会のソロ曲は パッヘルベルのカノン。
ロマンチックな彼女にぴったりだと思います。
また、今年の新しい試みなのですが、一つの連弾ソナチネ、1~3の各楽章を それぞれ別の生徒が受け持ち、三人合わせて全楽章のソナチネを完成しよう、という企画を立てています。
M3ちゃんには、第2楽章・・・通常「緩徐(かんじょ)楽章」と言われる、ゆったりした楽章を、ぜひ弾いてもらいたいと思い、その中でも、特にイ短調の胸キュン曲を含むソナチネを選びました。

今日、試しに片手だけ弾いてもらってみたのですが、
「きれいな曲でしょ?」
「うん、きれい・・・」と言ったM3ちゃんは、すぐに自分から、両手合わせて弾いてみているのです。
これから、時間をかけて表現を磨いていけば、夏には とても美しい作品に仕上がると思います。


たなばたさま-星の曲と星の王子さま-

2009年09月08日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Tちゃん(小2):
先週は腹痛でお休みでした。
今日は元気にやってきて、ホッと一安心。
連弾「たなばたさま」の1stパートが、先週仕上がるかと思っていたのに1週延びてしまいましたが、今日はちゃんと自分で譜めくりもしながら、最後まで弾いてありました。
ただ、ト長調なのにファの音にシャープをつけるのを忘れて、ヘンな音になってるところがいくつかありました。

「この曲は、ほら、シャープが1個ついてるよ。何の音についてるのかな?」
「え~と・・・ファだ」
「そうだね。じゃ、うっかりしないように、ファの音に全部、赤で印をつけてよ」
Tちゃんは赤エンピツを握って、楽譜をずーっと見ていきます。
左手は、ほとんど同じ音型の繰り返しなので、ファは当分出てきません。
「ここもだいじょぶ。ここもだいじょぶ。」
先生と二人で声を揃え、「♪だいじょぶだいじょぶ~、だいじょぶだいじょぶ~」と小島よしお風に歌いながらチェックを終えました (^○^)
一旦チェックしたら、Tちゃんはもう二度と♯を落とすことはなく、指番号もきっちり守って、小気味よいほどの正確さで1stパートを弾くことができました。
「これならだいじょぶだ!じゃ、先生が2ndパートを弾くから、二人で連弾ね」
連弾するとき、1stパートの人は両手とも1オクターブ高く弾くこと、と本に指示があるので、Tちゃんは少し右にずれました。
「ペダル踏んだ方がきれいだよね。Tちゃん、左足でペダル踏んでくれる?もしイヤなら先生が踏むけど。だってホントは、ペダルは右足なんだからさ」
「うーん、がんばって踏んでみる」
Tちゃんが二人の代表でペダルを踏み、メロディーに続いて高い音でキラキラしたアルペジオを弾き、先生は 前半は和音での伴奏、後半はメロディーという構成です。
二人で弾くと、本当に美しい銀河の光が目に浮かぶような演奏になりました。
「きれいにできたねえ~♪」先生はうっとり。
「うん。でもさ、短冊が、赤とオレンジだけじゃさびしいね」
なんだ、もう挿絵に気持ちが飛んでたのか。
Tちゃんは、テキストに描かれた七夕飾りの笹の絵に、短冊が2枚しか描かれてないよ、というのです (^□^)
「ほんとだねえ・・・」
なるほど、大人には「すっきりシンプル」と見える絵であっても、子どものTちゃんには「もっとにぎやかならいいのに」と感じられるのでしょう。
そうなんだね。だって七夕なんだから、みんなの願い事をいっぱい吊さなきゃいけないよね。
「じゃ、あとでTちゃんが、ここにもっとたくさん短冊描けばいいじゃない?いろんな色の」
「水色とか黄色とか?」
「そう。水色とか黄色とか。願い事も書いて」
それで、Tちゃんは満足したようにニッコリしました。
まるで、もう 色とりどりの、何百枚という短冊が目の前に見えているかのように。
どの短冊にも、一枚一枚、みんなの夢や願い事が書かれているのです。
なんという素晴らしい眺めでしょうね。

今、ここまで書いて、私は「なんか、こういうシーンをどこかで見たような・・・」と思いました。そして思い出しました。
それは、サン・テグジュペリの童話「星の王子さま」の中の1シーン。
飛行機の操縦士と王子さまが、砂漠で初めて出会ったときに、王子さまは「ヒツジの絵をかいて」と頼むのです。
どんな絵を描いても満足しなかった王子さまが、最後に操縦士がヤケクソで「この中にヒツジがいるよ」と描いた ただの箱の絵を見て、「うん、こんなヒツジがほしかったんだ。あれ、もう寝ちゃったよ、このヒツジ」と満足する、あのシーンです。
実際に見えないものを見る力や、目にみえないものを信じる力。
それは、子どもならごく自然に持っている力です。
大人のあなたも、そんな幼い日の"心の目"を、もう一度思い出してみてごらんなさい。
世の中は、美しく楽しいもので満ちていることが実感できるはず。

♪ジェラシ~

2009年06月07日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
今日は、駒場にあるカフェ・アンサンブルさんの「みんなの音楽会」でした。

スペイン舞踊家のCHIHIROさんとヒバリで「カスタネット&ピアノ♪コラボレーション」というユニットを組み、アンサンブルさんのコンサートに初出演したのは 今年の3月でした。

今日は、その「カスタ&ピアノコラボ」2度目のステージということになります。

前回、オペラ「カルメン」の中の有名曲「ハバネラ」を演奏して好評を博し、ちょーしこいた二人は、今回 コンチネンタル・タンゴのスタンダードとも言うべき「ジェラシー」を演奏したのでした。


        

演奏曲に「ジェラシー」を提案したのはヒバリです。
これは1920年代に作られた 大変古い曲なのですが、最近フィギュア・スケートで何人もの選手が使用したりと、人気が再燃している「再トレンド曲」です。

オリジナルではヴァイオリンで演奏される冒頭部分がエキゾチックで魅惑的だし、しばしばリズムのブレイクがあって 聴き手を引っぱる魅力もたっぷり、またベースに流れるリズムは すっかりおなじみとなった「ハバネラ」だし、カスタネットには、そしてCHIHIROさんにはぴったりじゃないかなあ、と思ったのです。

期待通り、CHIHIROさんもジェラシーを大変気に入ってくれて、今日のパフォーマンスは、前回を上回る艶(あで)やかな舞となり、私たちユニットの第2作としては なかなかいいレパートリーとなったのではないかと思いました。
今後も、二人の個性を生かし合えるようなスタイルを見つけていきたいと思っています。

コンサートも、いつもながら大変楽しかったし、いろんな人に会えたし、主催者アンママさんの 素敵なパーソナリティのオーラがたっぷり浸透した すばらしい会でした。
会に出るたび、人生は一期一会だと感じます。

本日の会の印象については、CHIHIROさんのブログでも読むことができます♪
ぜひ見てくださいね。

舞踊家CHIHIROのスローアート日記

また、カフェ・アンサンブルさんのHPはこちらです。
カフェ・アンサンブル

HPのコンテンツ「ピアノのあるスポット」からも入れます。



M&Mコンビ「拝啓・十五の君へ」

2009年04月14日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Mちゃん(小5)・M3ちゃん(小5)二人の「連弾弾き語りユニット」、「拝啓・十五の君へ」も 大分進んできました。
今日は、後半 転調して先生が伴奏する部分も過ぎ、一番最後にもとのメロディーに戻る部分のコーラスを伝授しました。

アンジェラ・アキのオリジナルの歌は A♭のキーで歌われているのですが、小学生の二人に A♭での歌はちょっと低すぎるし、ピアノで弾くにも難しすぎるので、今回はキーをCに変えて演奏しています。

Cのキーでコーラスすると、二人の歌の音域は大分高くなり、特にM3ちゃんの歌うソプラノパートは、最高ハイ-Aの音を出すことになってしまいます。
これはかなり高音域ですが、合唱団でバッチリ発声訓練をしている二人には かえって声が引き立って、いいんじゃないかと思います。

今日は一人ずつレッスンしましたが、来週は、いよいよ二人一緒に、全体通してみたいと思います。