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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

リトル・マーメイド「哀れな人々」

2013年10月24日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Sちゃん(小4):
ディズニー映画「リトルマーメイド」の曲を弾いています。
・・・と言えば、「ああ、『アンダー・ザ・シー』ね!」と思われるでしょうが、ちがいます。
Sちゃんが「この歌が弾きたいの。この歌が出てる本って、ある?」と探して、やっと見つけたのは・・・
「哀れな人々」という曲。
海の底の悪い魔女・アースラが歌う マイナーキーの曲ですよー。

なぜかこの曲がお気に入りのSちゃん。
だけどSちゃんらしいな。なんとなく。
ところが、困ったのが楽譜です。
「アンダー・ザ・シー」なら いろんな編曲の楽譜がいっぱいあるんだろうけど、いかんせんアースラの「哀れな人々」だから、載っている楽譜もほとんどありません。
先生がネットで探し、ようやく「これ買ってもらってみて?」と見つけたのが ボーカルとピアノ伴奏のための楽譜です。
出版年が古いので、入手はネットでしかできなかったと思います。

こうまでして手に入れた「哀れな人々」の楽譜。

通常、ピアノ演奏用に編曲された楽譜だと、右手でメロディーと、時にはハーモニーなどを弾き、左手でブンチャ、ブンチャ、とか、伴奏パートを弾く、というスタイルです。
ところが、この「ボーカルとピアノ」の本のスタイルはというと、
「左手でベースを弾き、右手でリズムパート&メロディーパートを担当する」というものです。

これは、ポピュラーミュージックで「歌もの」を弾くときの、一般的な演奏スタイルです。
伴奏形を 左手のベースと右手のリズムに分散させることによって、よりダイナミックな演奏効果が得られます。
だけど「ピアノ学習者のため」のスタイルではないので、弾くのは難しいです。
それでも、思い入れいっぱいで手に入れた楽譜。
Sちゃんは一生懸命に練習しています。
もう大分できました。
来週、またその様子をお知らせします。

がんばろう。

「君をのせて」 ピアノ曲集で

2013年10月24日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
M4ちゃん(小3):
このところは、テクニックの本「バーナム」と それに併用して「こどもポップス曲集」を弾いています。
今までに「となりのトトロ」「ミッキーマウスマーチ」「ハッピーバースデートゥーユー」を弾き、今は「君をのせて」をやっています。
「君をのせて」は、小学校中学年の学芸会とか、合唱祭などに歌われる定番ですね。
M4ちゃんも「学校でこれ歌うんだ」というので、ピアノでも弾いてみようよ、ということになりました。

今M4ちゃんが使っている「こどもポップス曲集」は、みんなのよく知っている童謡や世界の民謡、アニメ、ディズニーの曲などがたくさん載っていますが、「子どものピアノ学習者」のための楽譜ではないと思います。
多分、大人の・・・幼稚園や保育園の先生とか・・・が弾くための曲集じゃないかな。
でもそれだけに、そこそこのテクニックで演奏効果もあるように配慮され、イントロや間奏・エンディングなどもついていて 曲としてまとまっているので、3年生のM4ちゃんが弾くのにちょうどいいのです。
ただ難点は、本の版が 一般のピアノ楽譜よりひとまわり小さくて、音符も小さいことかな。
でも、M4ちゃんは大人っぽくしっかりしてる子ですから、小さい音符でも大丈夫でしょう。
この「こどもポップス曲集」は、とてもいいです。いい本みつけた。

子ども向けの曲集とか、アニメソング集、などといった楽譜はたくさんありますが、中身をよーく吟味しないと、つまらないものが多いので要注意です。
その歌のテーマやコンセプト、表現などを第一に考えず、「バイエルの○○番でひける」とか「ハ長調でひける」とかを優先するため なんでもかんでも バイエル風の伴奏をつけていたり、C、G、Fの3種類だけの和音ですべてまかなっていたりと、だっさい編曲がいっぱい市販されています。

私自身は、小学生のころ水星社という出版社から「NHKみんなのうた」のピアノ伴奏つき楽譜が1巻~10巻ぐらいまで市販されていて、それを弾いて楽しんでいました。
子どもの読譜力で読みこなせ、弾きこなせる曲もたくさんありましたが、基本的には「一般向け」の本だったと、今になって思います。
音符も小さいし、TVで放映されていたその通りのアレンジが採譜されたものでしたから、音楽的にしっかりしていて一流でした。
私が小さい頃には、今のように「子どものための○○」などの楽譜は あまりありませんでしたが、逆に、ヘンなアレンジの楽譜に毒されなくて、かえってよかったような気もします。

ピアノの演奏力が大分ついてきたM4ちゃんにも、広いジャンルの音楽を弾き、楽しみ・工夫して表現する経験をひろげてほしいと思って、この曲集を取り上げてみました。
M4ちゃんのように、まじめで、よく勉強する優等生の子には、特に、王道のテキストだけでなく、こうした「感受性」や「表現力・応用力」などを刺激する楽しい曲をたくさん弾くことが大切だと思います。

それにしても、ヘンな曲集 多いよ~
買うときは、みなさん気をつけて!

映画「ピアノレッスン」のテーマ

2013年10月14日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Tさん(大人):
月末に行う「ハロウィーンコンサート」で、2回目の出演になる今年は 映画「ピアノレッスン」のテーマ曲「The Heart Asks Pleasure First」を弾きます。
邦題は「幸せを希う心」といいます。
「希う」・・・なんと読むかわかりますか?
「こいねがう」です。私もつい最近わかりました。

「ピアノレッスン」という映画だけあって、ピアノによるアルペジオが全曲通して流れ、その中に、心惹かれる切ないメロディーが切々と浮き出してくる。
聴くと大変美しいですが、弾くと難しいです。
旋律と伴奏の音色の弾き分けや、バランスの配分、表情の付け方。
克服しなければならない課題はいっぱいですが、Tさんはすごくがんばってきたと思います。
本日のレッスンで、本番前のレッスンはおしまいなのですが、あと2週間、自分を信じて がんばってほしいです。
何よりも「この曲が好き」という気持ちを、聴く人みんなに伝えてください。
熱い心を、メッセージにして!

M&M 英語でスタンダードソングを♪

2013年10月11日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
中学3年生のMちゃんとM3ちゃん。
先週は修学旅行で、ピアノはお休みでした。

今月末に行う「大人のためのハロウィーンコンサート」に、二人そろって出演することになっています。
去年もおととしも、二人デュエットで歌いました。
今年も何か歌おう!ということになって。

せっかくだから、中学生の今、いちばんぴったりな曲を選ぼう、ということにしました。

★自分たちが大好きで
★小さい子には歌えなくて
★大人になったら歌えないような・・・中学生の今しか歌えないような曲

というわけで、先生が選んだのは
ディズニーの「ピノキオ」から、「星に願いを」を英語で、そしてスロースウィングのジャズスタイルで歌う、というものです。
そうしたら、M3ちゃんがもう一曲「これ歌いたい」と見つけてきた歌があって。
それが、「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」というジャズのスタンダードを、ボサノヴァスタイルで、そして英語で歌うもの。

で、今年、M&Mのコンビは「星に願いを」と「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」という2曲のジャズスタンダードナンバーをデュエットすることになりました!
大人だよね!

リズム感抜群、ワン・ノート・サンバ♪

2013年03月01日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Mちゃん(中2):
M3ちゃんと同じく、学年末テストがようやく済んで、ホッとしたというよりは消耗した(?)といった印象・・・
ウォーリー3号(忘れん坊チーム第3メンバー、という意味)のMちゃんではありますが、実は誇り高く目標も高い女性なので(とヒバリ先生は見抜いている)、試験期間中は努力したのであろうと思われます。
それでも、ピアノは休まず、よく頑張りました。
先週は試験前日だというのに、「今日、この曲終わったら、発表会の曲決めると思って」と、練習中だった「マシュ・ケ・ナダ」のアドリブを全部完成し、曲を仕上げてきたのでした。
そして決めた「発表会の曲」。
今年のMちゃんの曲は、ボサ・ノヴァの「ワン・ノート・サンバ」に決定しました。
タイトルからもわかるように、メロディーの主体となる音が「ワン・ノート」つまり、1つしかありません。
1つだけの音で、どうやってメロディーを聞かせるか?
それは1にも2にも、躍動感あふれるリズムにかかっているのです。
リズム感抜群のMちゃんにこそ、「ワン・ノート・サンバ」はピッタリというものでしょう。

先週、曲を決めたとき、手ごろなピアノ譜面がなかったので、ありあわせのエレクトーン楽譜を1コーラス分だけコピーして渡し、 「伴奏はコードでつけておいて。リズムはこれで」と、とりあえず伝えました。
なんとMちゃんは、即座に右手のメロディーを弾き、左手のコードネームを見ながらボサ・ノヴァのバッキングを弾き、なんとか1コーラス目を形にすることができたのでした。
すごいぞー\(^o^)/
だってね、その「コード進行」というのは、たとえば Em7 → E♭maj7 → Dm7 → D♭7 みたいなものなんですよ。
これを即座に鍵盤上で構成しながら、ボサ・ノヴァのリズムで弾ける中学生って、なかなかじゃないですか?!

そして今日は、先週渡したエレクトーン楽譜も見なくていいほど、コードの流れもリズムの流れも「はいって」いて、ポイントポイントをアドヴァイスする先生の言葉だけで ちゃんと「ワン・ノート・サンバ」を弾きこなしているMちゃんです。
本人は「だって、すっごいがんばって、記憶を呼び覚ましながら弾いてるんだもん」と言いますが、記憶でボサ・ノヴァが弾けるものではありません。
Mちゃんが「記憶」だと思ってる、自分のアタマの中から出てくる和音の響きやリズム、それは、Mちゃん本人の中にある「センス」というものなんですよ。
楽譜は、その「センス」の裏付けやガイドとなってるだけでね。
わかるかな? わっかんねーだろうな~ (このギャグも、みんなにはわっかんねーだろうな~ 古すぎて)

というわけで、M&M二人とも、そろって個性豊かな天才を発揮してくれた、今日のレッスンでした!


ジャズピアノに慣れてきた♪

2013年03月01日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
M3ちゃん(中2):
学年末テストが終わって、ホッとした様子で現れました。

発表会にと練習している「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム(いつか王子様が)」。
今日は以前に比べ、ずいぶん硬さが取れて、きれいな音になってきました。
先週までは、音を間違えないように! 和音をちゃんとつかめるように! などと とても力んで弾いている感じがありました。
一生懸命に弾くあまり、ピアノの鍵盤も叩くようになってしまうため、音はうるさくなるし、自分もとても疲れてしまっていたのです。
ところが今日は、前半など特にふわっとしたきれいな音が出て、テンポも走らず、
「おお・・・これなら・・・」というような音色が出るようになってきています。
ようやく、本来 M3ちゃんの持ち味であった「美しく歌うような音色」を取り戻しはじめたようです。

初めてジャズをやって、今までのクラシックとはまるで違う弾き方にとまどい、力が入ってしまっていたのが、何度も弾くうち ジャズの音使いにも慣れ、自分の音色や歌い方に耳を傾ける余裕が出てきたのでしょうか・・・

1カ月近くもやっていた「テーマ部分」が ようやく軽やかに弾けるようになってきたので、いよいよ、2コーラス目のアド・リブ部分へと進めることにしました。
1コーラス目のコード進行はそのままに、右手が自由なリズムで 踊るようにアド・リブメロディーを奏でます。

ジャズピアノのアド・リブは、クラシックのようなレガートでは弾きません。
ひとつひとつの音が、全部ハッキリと「立った音」で聞こえるように、ノン・レガートあるいはマルカート、という弾き方で弾くのです。
「ジャズの音は、ひと粒ひと粒、チャーハンのお米みたいに弾いて!お米がひと粒ひと粒、パラッパラになるように。ベッタリとか、ねっちりとか、そういうゴハンにならないように。」
先生の、わかったようなわからないような説明に、M3ちゃんは「パラパラゴハンの音」を追及しながら 何度も弾いてみています。
ときおり、「それよ、その音!」というような音が出て、「やったー」という手ごたえを感じることも。

試行錯誤しながらも、一歩一歩、ジャズピアノが板についてきてる!
すっごく素敵な演奏に仕上がりそうな予感がします。
がんばれ。


M&M・Jazz&Bossaのノリ♪♪♪

2013年02月15日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
仲良しのMちゃんとM3ちゃんは 中学2年生。
部活の中心的役割もこなし、また新年度からは3年生で、受験にも備えなければなりません。
多忙な中で、二人そろって かかさずピアノに通ってきているのは嬉しいことです。
毎年 夏休みに発表会をおこなうので、いろいろ大変な中学生の二人は、早くから少しずつ準備をしよう、と決め、もうソロ曲を検討しています。

M3ちゃんは、初めてジャズに挑戦することを決め、「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム(いつか王子様が)」の練習を始めています。
今は、イントロ~Aメロ~Bメロ と、最初の1コーラスまでをやっているところです。
ジャズのノリは、クラシックとは違うし、譜面を見ても、なかなかその感覚を覚えるのは難しいです。
今日は、M3ちゃんが右手でメロディーだけを弾いたり、左手で伴奏だけを弾いたり、とバート練習を重ねながら、その都度、終始 先生が横でジャズワルツのバッキングピアノを一緒に弾きました。
バッキングを弾きながら、メロディーを一緒に弾くことも。
最後の方には、M3ちゃんが両手で弾いて、先生はピアノでバッキング。
繰り返してるうちに、だんだんM3ちゃんのノリがよくなってきて、一緒にバッキングを弾くのも楽しくなってくる。
リズムがバッチリ合って、だんだん盛り上がって、ブレイクのところで キメ!とかがバーンと二人揃って入ると、ほんっとに気持ちいいんだよ~ M3、だいぶ上手になってきた!\(^o^)/

Mちゃんはボサノヴァ「マシュ・ケ・ナダ」です。
今日は、1コーラスが終わったあとのアド・リブの部分を練習しました。
俗に「ワン・コード」というスタイルで、Gm - C のコードをくり返し、そこにアド・リブを乗せていくパターンです。
Mちゃんは、ちょっとポイントを言ってあげるとすぐにその感覚を察知してくれるので、初めて弾いたにしては な~かなかのいいノリでアド・リブが弾けてる。
いちおう、最初から最後まで通して弾くことができた (^o^)v
通して弾くと、「ちょ~気持ちイイ!(古いか?)」よね?!
来週は完璧な形で、仕上げだね!

いや~、M&M、ずいぶんいい感じになってきた。
この調子だよー。
ジャズ&ボサ・ノヴァのノリ感、ツー&カーでわかってくれるように、育っておくれー。




ブラバンとジャズワルツと

2013年02月08日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
M3ちゃん(中2):
いつも一緒に来ているMちゃんが都合で遅れるとのことで、一人で先に来たM3ちゃん。
さっさと先にレッスン始めるのかな、と思ったら、ソファーに座ったまま「ソロコン終わりました!」と、先日学校の吹奏楽部で行われた「ソロコン」のことを報告してくれました。
「どうだった?!」
「最優秀賞と優秀賞は とれなかった・・・だけど、講評もらって、『表現がすばらしい』って書いてくれた」
M3ちゃんの話はとどまることなく、自分がやってるチューバのこと、アンサンブル部門のメンバーのこと、来年度 三年生になったときの部活の行く末のことなど 次から次へと 熱く熱く語ってくれました。
M3ちゃんが、本当に音楽を愛してるんだなあ、ということが、いっぱい伝わってきました。
「・・・で、アンサンブルは、私以外全員男子なんだけど、(トラン)ペットとか練習に出てこないから、そのせいで本番も当然ダメだった」
そうか・・・男子しょーがないね。だけど、審査の先生には、しっかりやってる低音楽器の音は ちゃんと聞こえてるもんだよ。
M3ちゃんが努力してることは、聞く人にはちゃんと聞こえてわかってくれてるから、安心して。
あなたは自分の音楽を、真摯にがんばって精進してください。
いつか必ず、報われる日はくる!

で、だいぶしゃべった後、ピアノです。
「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム」、1コーラス目を全部、両手で弾けるようになっています。
今日は、エレクトーンのオートリズムをかけながら、ジャズワルツの感覚を体で感じてもらう練習をしました。
サンプルとして、1コーラス目最後の4小節、ジャズワルツのバンプのところを、くりかえしくりかえしくりかえし練習して、大分ジャズワルツっぽい音が出せるようになってきました。
「じゃ、最後に、1コーラス目を最初から全部弾いてみよう」と、本日のおさらいをしましたが、途中で♭を抜かしたり、音を間違えたり、リズムがもたついたりしながらも最後まで到達し、最後の4小節だけは いきなりコロッと ベテランジャズメンみたいな洗練されたジャズになってるので笑えました。
来週も、少しずつ「洗練」の部分を増やすようにがんばろう (^O^)/ 

ジャズワルツってすてき♪

2013年02月01日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
M3ちゃん(中2):
「今日、帰りがギリギリだったから、制服のまま急いで来た!」と言ってやってきました。
「明日、ブラバンのソロコン!」
「あっ、そうだったね。いよいよか~」
M4ちゃんは ブラスバンド部の ただ一人のチューバ奏者で、明日のソロコンではグノーの「アヴェ・マリア」を演奏するそうです。
この1年間の、彼女の音楽の成長は目覚ましいものがあります。
チューバのアヴェ・マリアも いい演奏であるのだろうと確信しています。
がんばっておくれ。
「ピアノ、やってきましたよ!部活と委員会と、夕方は忙しくてピアノ練習する暇がないから、ピアノは朝、練習してた」
えっ、朝、練習してたの。すごいぞM3!なんてえらいの!

先週、右手の最初だけ練習してみた「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム」。
今日は最初の2ページ(イントロ~1コーラス)まで、両手で練習してきてありました。
やる気満々です。
「『B』の所が好き」とM3ちゃん。
「B」は、メロディーにすこしフェイクがかかって、ジャズらしく揺れ始めるところだね。

ジャズは初めての経験なので、いろいろ戸惑うこともあります。
「これはジャズワルツだから、8分音符は軽くスウィングさせて、揺れるように弾いてね」
「楽譜には8分休符が書いてあっても、実際には付点8分休符なわけだから。たっぷり間をとって、ゆったりしたリズムで」
「メロディーは、レガートにせず全部、一瞬切って弾いて」
「ここにアクセントをつけて、次は軽く、そしてこの和音でバーンと」
一音一音、手取り足取り教えていきます。
「むずかしい~
あまりに今までと違うことがありすぎて、悲鳴を上げながらも、すてきなジャズを弾きたい、という気持ちがいっぱいあるので、M3ちゃんはがんばってます。
新しい境地が開拓できそうです。

マシュ・ケ・ナダ

2013年01月25日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Mちゃん(中2):
先週、新しくボサノヴァの曲集をもらい、その中から、まずは「マシュ・ケ・ナダ」をやってみることに。
ボサノヴァの定番曲で、エキゾチックなコード進行とリズムがかっこいいです。

いつもの通り、一緒に来ているM3ちゃんがレッスンしている30分間 エレクトーンで練習し、自分のレッスンに臨みます。
ボサノヴァは、去年の夏 発表会で弾いた「イパネマの娘」に続いて2曲目の体験。
リズムのノリや、アーティキュレーションなどは かなり身についているので、一人での30分間練習でもけっこう効果が上がっています。
こういう曲は、リズムをしっかりキープして流していくところと、ところどころにある「キメ!」のブレイクリズムがかっこよく決まることが大事。
いくつかあった、そういう「キメリズム」のアドヴァイスをし、練習すると、最初のAメロのところは もう大分ボサノヴァの雰囲気が出て、かっこよくなってきました。
「発表会これがいい」とMちゃん。
「へっ? 1曲目でもう決めるの?」
「うん。これかっこいいもん」
そうだね。マシュ・ケ・ナダは 確かにかっこいい。
これを発表会に弾いてもいいかもです。

ボサノヴァを弾き始めたばかりのMちゃんですが、いまにかっこいいボサノヴァ奏者になってくれるといいな♪

M3ちゃん 今年はJAZZで♪

2013年01月25日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
M3ちゃん(中2):
先日約束した通り、発表会の曲を相談しました。
今年は、なんとJAZZ系の曲をやりたい、という希望です。
これまでは どちらかといえば美しくしっとりした曲が好み、リズムのあるのは難しい、と言っていたのですが、中学生になっていろいろな曲を聴いたり、ブラバンに入ったりしたことも、彼女の音楽の幅を広げたのでしょうか。

かっこいい音の かっこいい曲がいい、ということで、軽いタッチのJAZZを何か弾いてみてあげることに。
JAZZ曲集を開いて
「これなんか知ってる曲だよ」
と、最初に弾いてあげた「Someday My Prince Will Come(いつか王子様が)」。
「あっ、これがいい。これ好き!」
ということで、あっさり決定しました。
これは名曲です。
ジャズワルツで、とってもおしゃれだし、コード使いも都会的ですてき。
よしっ、これにしよう。

さっそく、少しだけ練習してみました。
クラシック曲には使わないような和音が次々出てくるので、思わず
「間違ってるのかな?」と確認してしまうM3ちゃん。
でもいいんです。この音で。
「こういう音、気持ち悪い?」と聞いてみると
「ううん」とのこと。じゃだいじょぶだ。

「マイプリンス」のあと、「バーナム」を弾いたとき、ついミスタッチして変な和音になってしまうと、
「ジャズ風になっちゃった」と、すっかりJAZZのノリになったM3ちゃんであった。

「スノーマン」の歌と絵本

2013年01月19日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Nちゃん(小2):
この間降った大雪が、1週間近くたった今日も まだいっぱい山積みになって残っています。
今日は歌の好きなNちゃんのために、「スノーマン」の歌の楽譜を用意しておきました。
「スノーマン」は、レイモンド・ブリックス原作の「SNOWMAN(邦題:ゆきだるま)」という絵本を美しいアニメにしたもので、暮れにクリスマス会をやったとき、みんなで一緒に見たのです。
その「スノーマン」のアニメの中の一番すばらしい場面、スノーマンと少年が空を飛ぶシーンで流れるのが「Walking In The Air(空を歩いて)」という歌です。
10才から12才ぐらいかなあ、と思われる少年の声で歌われているその歌は透明感にあふれ、一度聴いたら忘れられない美しい曲です。
今日はその歌の楽譜に日本語版の歌詞を書いておきました。
「Nちゃん、これどう?『スノーマン』の歌」
「あっ、クリスマスに見たね。・・・最後、溶けちゃうんだよね」
「そうだったね。これは、空を飛んでいくときの歌。歌ってみる?」
「うん」
Nちゃんは、すぐにピアノの横にスタンバイしました。
先生が伴奏を弾きながら歌って、Nちゃんもそれに合わせます。

 歩いてゆこう 月の光る空
 はるかかなた 人は眠る

オリジナルの歌は英語で、それもすてきなのですが、翻訳されたこの日本語歌詞も、とても美しいです。
Nちゃんの声もとても美しく澄んで、初めて歌うとは思えないほど上手に歌っています。
全部で7節ぐらいあって、とても長いのですが、歌い終わってすぐに、Nちゃんは言いました。
「もう一度、歌ってみる」
こうして、全部で4回ぐらい、Nちゃんと先生は一緒に歌いました。
そのあと、
「おうちでも歌ってみてね。この楽譜あげるから。もし歌がわからなくなったら、楽譜みてピアノで弾いてみればわかるよ」と楽譜をあげました。
「弾いてみてごらん」
ちょっと苦手な高いポジションの音符だけど、Nちゃんは一生懸命に読んで、ピアノで弾いてみました。
弾きやすいように、指番号を振ってあげました。
「ね、弾けるでしょ。歌とピアノと、両方やってきてみてごらん」
「はい」
帰りにママがお迎えに来たとき、Nちゃんの歌うこのすてきな「スノーマン」の歌を、ママに聞かせてあげました。
そして、Nちゃんは本棚から、「スノーマン」の原作「ゆきだるま」の絵本を借りて、帰っていきました。
絵本と、映像と、音楽。
全部が一緒になった、美しい夢の世界です。

ボサ・ノヴァ「マシュ・ケ・ナダ」

2013年01月18日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Mちゃん(中2):
先週、「ブルクミュラー」をめでたく卒業し、昨年以来の希望であった「ボサノヴァ曲集」をやることになりました。
今日はボサノヴァの初日。
新しい本の中から、比較的弾きやすそうな「マシュ・ケ・ナダ」をやることにしました。
「この曲、知ってるよね? 聞いたことない?」と、冒頭のメロディーを弾いてあげたときには
「ううん、知らない…」と言っていましたが、サビの部分に入ると、
「あ~、なんか聞いたことあるかも!」と目が輝きました。
先生が弾き進むにつれ、
「知ってる!聞いたことある!」とMちゃん。
「かっけ~♪」と、先にレッスンを終わったM3ちゃん。
「かっけ~よねえ?」と先生。
ボサノヴァのリズムは独特で、バッキングが 拍となっかなか同時にならず、前ノリ、前ノリ、前ノリ・・・で続いていくので、すっごく気持ち良いストレス(?)と緊張感が持続します。
そして、ボサノヴァ特有のテンションにあふれたコード遣いとブルージーなサウンド。
もう、たまりませんわ!
ただ、弾くのは難しいです。
リズムにうまく乗っかれないと、にっちもさっちもいきません。
まずは、Mちゃんが左手のリズムパートを弾き、先生が右手のメロディーパートを合わせて、全体のノリを体感していきます。
次に右手のメロディーを少しずつ練習してみます。
真剣に弾くMちゃんの横で、先生が歌う。
♪オ~~~、アリア~ラィオ~
 オバ、オバ、オバ~
M3ちゃんが どこからかボンゴを見つけ出してきて叩く。
♪ポコポコポッコン、ポンポコポン
外野うるさすぎ。

それでもようやく、メロディーも確認し、いよいよ、両手奏です。
Mちゃんはリズムセンスがあるので、少しずつパターンの練習をしながら、確実にタイミングをつかんでいます。
Aメロのところをかっこよく弾けるようにやってきてね、ということになりました。
弾けたらかっこいいぞ~
がんばれ~♪

赤鼻のトナカイ・Swing感

2012年12月20日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
M4ちゃん(小2):
クリスマス曲集から「赤鼻のトナカイ」を練習してきました。
先週、宿題としてこの曲を選んだとき、
「この曲は、楽譜では八分音符が並んでるように書いてあるけど、弾く時には スキップみたいにはずんで弾いてね」と説明しておいたのですが、M4ちゃんはよくそのノリを把握して、いい感じに弾いています。
こういう、ジャズやポップスの曲では暗黙の了解みたいになってる『Swing 』のノリ感。
大人になってからだと、なかなかノリ切れなかったりしますが、こうして小さいうちから 自然に身につけていけば、無意識のうちに自然なSwingができるようになっていきます。
ヒバリ教室の子どもたちには、クラシックだけじゃなく こういうノリ感も、ぜひ身につけてもらいたいと思っています。

M4ちゃんも、今日でレッスンおしまいです。
M4ちゃん、本当に上手になりましたね。
いつも「背が小さい」と気にしているようですが、手も大きく広がるし、ピアノの力は人一倍ですよ。
来年も、ますます成長を見せてくれることと期待しています。

戦場のメリー・クリスマス

2012年12月09日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Tさん:
「この時期なので」と レッスンに持ってきてくれたのは「戦場のメリー・クリスマス」でした。
坂本龍一教授作曲のこの曲、正確には 「映画『戦場のメリー・クリスマス』サウンドトラックの中の『メリー・クリスマス、Mr.ローレンス』」という曲ですが、「戦メリ」といえばこの曲を指す、代表的な曲です。
ちょっと東洋的なスケール(音階)や楽器が使われていて、不思議に惹き付けられる、一度聴いたら忘れ難い印象を残す曲です

Tさんの、自分でアレンジを加えたという演奏は、そんな「戦メリ」の雰囲気をよく表現していて、何より「この曲を美しいと感じている」Tさんの気持ちが伝わってくる感じがしました。
こうして、自分が美しいと感じ、好きだと思う曲を、自分の感じたままに表現するのは至福の喜びだと思います。
小さい生徒のみんなは、まだ、自分が本当はどんな曲に感じ入り、どんな音楽が好きなのか、はっきりとはわかっていないかもしれません。
けれど、ときに、「なぜだかわからないけどこの曲が好き」と、心をつかむ曲が現れることがあったら。
きっと、それはずーっと、好きでいられる曲なんだと思います。
その時の「好きだ」と思った気持ちを忘れないで、大事にしていれば。
きっとあなたは、すてきな大人の「音楽人」になれると思います