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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

シモキタ倶楽部・充実の第1部&白熱の第2部

2017年05月14日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
先月は メンバーの中で唯一しっかりしてる「学級委員長」のY子さんが欠席でしたが、今回は無事、全員参加で練習することができました。
前回やった「3度のハモり練習」そして「バラが咲いた輪唱」を、今回も行いました。
今回は 4人のフルメンバーなので、4部の輪唱です。

バラが咲いた バラが咲いた まっかなバラが~

この1フレーズだけなんですが、これを4人が順々に 1小節ずつ遅れて歌い始めていきます。 
まっかなバラが~ まで歌い終わった人はそこでやめずに、またバラが咲いた に戻り、何度もくり返してグルグル歌っていきます。
そうすると、いつも「Cコード」のハーモニーが響いていることになるのです。

今回初めてこれを体験したY子さんも「楽しいわね!もう一度やりましょう」と すっかり気に入ったようです。
輪唱はほんとに楽しいですよ。
何より「コーラスやってる感」がしっかり感じられ、しかも「3度をハモッてる感」まであって、すっかりいっぱしの合唱団みたいな気分になれて最高です。
次回もまたやりましょう。

今年度の課題曲である「遥かなるアラモ」。
フィニッシュのイレギュラーな合唱部分もなんとか練習して、ともかくも曲の体裁がととのいました。
「いーんじゃない?うまいよね?」
「上出来だよ。うちらにしては」
「上手いよ。録音しようよ」
と いそいそ録音。

さて、次の「ローハイド」へ。
こちらは「アラモ」より大分テンポが速く、歌詞も口語やスラング満載です。(英語です)
曲全体にちりばめられている、フクザツ・難解部分はともかくとして、1コーラスごとの最後に全員でシャウトする「ローハ~イド!」の部分は 高らかな声が全員揃い、ここだけ聞けば最高のコーラスグループです。
「ローハイドの録音は・・・次回、にしようか?」
「そだね・・・」
というのが、全員の「ローハイド」の出来栄えに対しての感想を表しています。
そうこうしてるうち、第2部のみ参加のメンバーから「早くこないとみんななくなっちゃうぞー」との催促が聞こえてくるので、練習を終えて第2会場(となりの部屋)へ。
今日は、たまたまメンバーのJackのお誕生日に当たってたので、Y子さん&ヒバリの「女子部」からのプレゼント・スパークリングワインを抜き、ヒバリがピアノを弾いて全員で「ハッピーバースデー」を歌いました。

2時間ほどたって宴もたけなわの頃、参加者のうち2名が、用があって次々帰り、残ったメンバーは全員、ヒバリより年上の男性ばかりでした。
人数減ったにもかかわらず、その後のおじさんトークは お酒の力も加わって いやが上にも盛り上がり・白熱し、ヒバリなどの知らない豊富な知識もいっぱい教えてもらえて、びっくりしたり感心したりすることばかり。

本日は第1部・第2部ども充実しまくりの「シモキタ倶楽部」でした。

Cのラウンドコード「シェリー」

2017年03月30日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲

Y子さん(大人):
Cメジャーのラウンドコードを学習中。
今年に入ってから練習してきた「ダイアナ」が 前回のレッスンで合格し、今日の宿題は「ダイアナ」と同じくらいの年代に人気のあったオールディーズポップスの「シェリー」です。
コード進行は「ダイアナ」と全く同じで、Cのラウンドコード。
C-Am-F-G と、コードを循環させていくのは同じなのですが、「ダイアナ」が 同じコードを2小節ずつ弾いていくのに対し、「シェリー」の方は 1小節ごとにコードを替えなければいけないので、大忙しです。
それに加えて、Y子さんはいつも慌てて 速いテンポで弾くので、ますますコードの変換が大変になってしまうのです。
そこで、まずはC-Am の2小節だけを、右手・左手いっしょに練習してみました。
何度も繰り返すうちに慣れてきて、頭で真剣に考えなくても、サッとコードもメロディーも出てくるようになります。
そうなったら、次の2小節を同じように練習します。
それもできるようになったら、最初の2小節(上手になってるはずだから)につなげて弾き、もしうまくいかなければ、また2小節ずつに分けて覚えるまで練習。
それの繰り返しです。
全体を初めから終わりまで、緊張しながら弾くのではなく、短い単位に分けて、少しずつ覚えていくようにしてみましょう、とアドヴァイスしてレッスンは終わりました。
「急(せ)いては事を仕損じる」なので、長い曲もいちどきに全部弾こうとせず、コツコツと1フレーズずつ自分のものにしていきましょう。


「ダイアナ」弾くには歌って踊ろう♪

2017年02月23日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲

Y子さん(大人):
オールディーズ・ポップス「ダイアナ」で ラウンド・コード(循環コード)を練習しています。
C-Am-F-G の4つのコードがグルグル何度もめぐってくる「ラウンド・コード」。
伴奏の方はそれさえやっていればいいので、楽といえば楽なのですが、それにロックンロールのメロディーを合わせるとなると、なかなか大変のようです。
「最後の所のリズムが、どうしてもわからなくて(汗)」とY子さんが苦労しているのは、
コーラスの一番最後 ♪オ~ プリーズ、 ステイ バイ ミー、ダイアナ~ の部分です。
ここでリズムに乗り切れなくなるのには ワケがある。
何故かというと、それまではずっと フレーズが拍のアタマから出ていたのが、「ダイアナ~」の所だけリズムを「食って」、1拍飛び出した感じになっているからです。
実は前回お渡しした楽譜では、最後の部分を「ダイアナ~、ダイアナ~」と2回繰り返すように書いていたのですが、リズムの「食い」が1回でも難しいのに、2回も連続して出てくるのではお手上げ、みたいになり、Y子さんのアタマが混乱してきたようなので、ダイアナ~を2回繰り返すのはやめて、最初の1回のみにし、待ち時間はコードの循環に専念しておこう、ということにしました。
とりあえず次回までは、そのスタイルで練習してきて、ということにしたのですが、
「でもいつかは『ダイアナ~、ダイアナ~』と2回弾きたいわ♪」とY子さんの目標は高いです。

「ダイアナ」に限らず、ジャズやポップスの曲には こういった「リズムの食い」やシンコペーションのような「ズレ」、独特の「揺れ」などがいっぱいあります。
ホントのこと言うと、クラシックで習った譜読みだけでそのニュアンスを読み取るのは無理、に近いです。(+_+)
それなのに、まだピアノも譜読みも経験の浅いY子さんに、なぜダイアナみたいなノリノリの曲をご提案してるかといえば、ポップスは譜面だけから取り入れるものじゃないからです。
耳なじんだ曲、自然に口ずさめる曲、自然に体が動いて踊っちゃう曲、などは、譜面が正確に読み取れなくても、感覚でパッ!とつかんだり、弾いたりすることもできる可能性があるからです。

「今に慣れたら、『ダイアナ~、ダイアナ~』も きっと簡単に弾けるようになるから。あまり譜面を読むことに神経使わず、音楽聴いて、歌って、踊ったら弾けちゃうよ!」
というのが、ヒバリ先生のお気楽なアドバイスです。
でも、これホントだから。
ウソだと思ったら、あなたもやってみて。


また逢う日まで・ブロックコード

2017年02月18日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Nちゃん ( 小6 ) :
クラシック曲のほかに、コード付き一段譜を使って ポップスのアレンジ演奏を勉強しています。
今は 卒業も近いということで「贈る言葉」、そして「また逢う日まで」の2曲をやっています。
先週は「建国記念日」でレッスンがお休みだったので、久しぶりのレッスンです。
「贈る言葉」は、柔らかなアルペジオを基調とした伴奏で きれいに弾けていました。
右手のメロディーも左手の伴奏も、Nちゃん柔らかくきれいな音で弾けるようになっていて、とても大人っぽい音色だなあと思いました。
もう1曲の「また逢う日まで」、サビの部分をブロックコード ( 和音を積み重ねてメロディーを弾くこと ) でやることにしたので、それがけっこう難しいです。
メロディーの音が 常に和音の最高音になるように音の配置を決め、リズムが崩れないよう 瞬時に次の音へと移って弾いていきます。
3つとか4つとかの音を同時につかむのも、音が不均衡になったりして難しいし、次の和音へパッと移って正しくつかむのも難しいです。
確かに大変なんですが、できるとかっこいいので、Nちゃんには是非、がんばってマスターしてもらいたいです。
がんばろうね!

ラバースコンチェルト、ポップロックのリズム

2017年01月26日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Y子さん(大人):
「ラバースコンチェルト」がついに仕上がりました。
暮れに、クリスマステイストってことで この「ラバースコンチェルト」を提案していました。
原曲はバッハの有名な「メヌエット」で、これに歌詞をつけ 軽快なポップスにリメイクしたものが「ラバースコンチェルト」です。
コードネームを見ながら付けていく伴奏は、初めのうちはただ和音でジャーン!と押さえる形で弾いていたのですが、大分慣れてきたので、左手で和音を押さえながら、ベースの音のみ ターンタタン、と刻む、いわゆる「ポップロック」のスタイルにしてみました。
音符でいうと 付点四分音符、八分音符、四分音符、ウン(休符)というリズムです。
「リズムが覚えられないわ~」と汗びっしょりのY子さんに、ヒバリは言いました。
「これ、『メリーさんの羊』の『メーリさん!』のリズムだから。もしわからなくなったら『メーリさん!』って手拍子しながら歌ってみて!そうしたら思い出すから」
わかったわ、とうなずいたY子さんは、何度も何度も「メーリさん!メーリさん!」と歌いながら帰っていきました。

それから数日後。
レッスンしていると玄関のチャイムが鳴りました。
今頃誰だろう?
出てみるとY子さんです。
「メリーさんがわからなくなってしまって・・・」
そこで玄関で、「メーリさん!」「メーリさん!」と何度も手を叩きながら二人で歌い、Y子さんは
「わかりました。すみません、お稽古中に・・・」と恐縮しながら帰っていき、二階にいた家人は「今のチャイムは誰だったんだ?なんか歌ってすぐ帰っちゃったけど?」と驚いてました。

また数日後。
電話に出るとY子さんからで、「またメリーさんが・・・」とのSOSです。
また電話で「メーリさん」を歌いました。

こうして涙ぐましい苦労と努力の末、Y子さんはついにポップロックのビートをマスターしたのでした。
みんなも、わからなくなったら歌ってね。
ポップロックのビートは「メーリさん!」だよ。

バーバーショップ・コーラス

2016年02月07日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
「シモキタ倶楽部」がやってる(今は変則スタイルだけど) 「バーバーショップ・コーラス」について、簡単に説明します。

「バーバーショップ」って、英語で「床屋さん」のことですよね。
そうなんです。昔・・・1800年代の終わり頃から1900年代の初め頃に アメリカで「禁酒法」が施工されていた時代に、居酒屋とかでワイワイやることができなくなったおじさんたちが、床屋さんにたむろしてワイワイやっているうち 出来てきたといわれている、ジャズコーラスの1形態です。
「バーに行けなきゃ バーバーに行こうぜい!」なんちって。
これは私が考えたオヤジギャグじゃないですからね。アメリカのオヤジが言った「アメリカオヤジギャグ」ですよ。

さて、バーバーショップコーラスの具体的なスタイルはどんなのかというと、本来は男性4名のカルテット(四重唱)を指すものでした。
テノール二人、バリトン・バス各一人で、内訳はリードボーカル一人、コーラス(ハーモニー)二人、ベース一人、というもの。
しかし現在では、そんなカタいこと言わず、男性ばかりじゃなく誰でも、そして人数も四人にこだわらない、という流れになっています。

ちなみに、シモキタ倶楽部合唱部の編成は 女性2・男性1で、ボーカル1、ハーモニー1、ベース1です。
せめてハーモニー2で入れたいけど、そうするとボーカルがいなくなっちゃうもんね…(T_T)

ムーンリバー

2016年01月06日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
2016年1月現在、SoftbankのCMで使われている曲「ムーンリバー」。
”元・セーラームーン”に扮した小泉今日子さんが、窓辺でギターを弾きながら歌う曲です。

これは、1961年に公開された映画「ティファニーで朝食を」の中で、主演のオードリー・ヘップバーンが歌ったシーンそのままを再現しています。
セーラームーンだから「ムーンリバー」なんでしょうね。

この「ムーンリバー」という歌、私はとても好き。
「映画音楽」という枠を越えて、今ではジャズ・ポピュラー界のスタンダードナンバーとして、世界中で演奏されています。

ゆったりとした中にも伸びやかなメロディーは広々とした世界観を感じさせますが、このメロディー、たったの1オクターブ分しか音域がないんですよ。
歌が得意じゃないオードリーのために 音域を狭くして作ったとかいう説も。
それで、これだけの広々感を出せるとは驚きです。

この曲を作ったヘンリー・マンシーニは、60年代~70年代ぐらいの映画音楽のテーマ曲をたくさん書いた人です。
「ピンク・パンサー」「ピーター・ガン」「ひまわり」・・・
「子象の行進」なんか、きっとみなさんが聴けば「聴いたことある!」と思うと思います。
あと、TV番組で人気だった「刑事コロンボ」のテーマとか。

美しいメロディーもさることながら、ジョニー・マーサーが作った詞がとてもいいのです。

Moon River, wider than a mile
I'm crossing you in style someday
Old dream maker, you heart breaker
Wherever you're going I'm going your way

Two drifters,off to see the world
There's such a lot of world to see
We're after the same rainbow's end
Waitin' round the bend
My Huckleberry friend
Moon River and me

YOUTUBEなどの画面で見れば、歌詞の訳が表示されるものもありますので、意味のわからない人は見てみてくださいね。

この歌には「恋人とこれからの人生をこの川のような道を歩みたい、川とともに、見たこともない広い世界へいきたい」そんなニュアンスが含まれています。
「二人手を取り合って、虹のふもとにあるという幸せを見つけに、どこまでも行こう」・・・そんな内容だと思います。

この「ムーンリバー」を、今日ヒバリは、下北沢近くでの「音倉JAMナイト」の時に歌いました。
なぜこの曲を選んだかというと、今年、まさに「ムーンリバー」の歌詞のように、恋人と広々とした未知の世界へ旅立とうという友人がいるからです。
昨年の暮れに 彼女の決意を聞いたとき、私の頭の中にはすぐさま「ムーンリバー」のメロディーと歌詞が流れました。
彼女と彼が 手に手をとって、広い広い世界へ川を渡っていく様子がビジュアルに浮かびました。
そうしたら、SoftbankのCMで ムーンリバーが使われ始め、なおのこと私にとって「ムーンリバー」は 今年一番に歌う曲となりました。

今日はオリジナルのワルツではなく、ボサノヴァスタイルで歌いました。
「ムーンリバー」は いろんなスタイルで、いろんな楽器や歌で演奏して、数え切れないほどたくさんのバージョンの素敵な演奏ができます。
あなたも機会があったら演奏してみて。

ユニット交渉 成立 (^o^)v ♪

2014年03月07日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Tちゃん(小6):
3年生のNちゃんが、何年も前にTちゃんが弾いた「ストレンジャー」の曲を、とても素敵だと思っていたこと。
忘れられない曲であるということ。

そのことを、今日、Tちゃんに伝えました。

「えっ、ストレンジャー? うわー、懐かしい・・・えー、覚えててくれたんだ・・・スゴイ・・・」
Tちゃんはびっくりして、それから、ちょっぴり感動もしてるように見えました。

「それでね、それを、Nちゃんと一緒に弾いてもらえないかな?」
先生はさっそく、オファーを切り出しました。
「前のときは、Tちゃんがピアノを弾いて、お兄ちゃんがキーボードで、リズム伴奏とかつけて弾いたよね。
で、今度は、Tちゃんに、そのお兄ちゃんのパートを・・・キーボードを弾いてほしいの。
『ストレンジャー』は すごく大人っぽくて難しいけど、もしもTちゃんが、一緒に弾いてあげたら、Nちゃんも弾けると思うんだ」

曲を覚えててもらった光栄、忘れられない曲とまで言ってもらった光栄、そしてまた、アンサンブルサポートオファーの光栄、それも かつてはお兄ちゃんが弾いた「上級生パート」で!

立て続けに語られる光栄に、Tちゃんは 心に羽が生えたみたいにパァァ~♪ の表情でしたが、ややあってキッパリと言いました。
「やります。やりたいです」

やったー。\(^o^)/
そう言ってくれると思ってたよ。

もうすぐ小学校を卒業し、4月には中学生になるTちゃん。
4才でピアノ入門して、いっつも教室で一番小さかったのに、いつのまにか 下級生から「憧れの先輩」として頼られるまでに成長していたなんて。
感無量です。

そしてまた、そういうTちゃん自身も、数年前に上級生のM3ちゃんが発表会で弾いた「アルプスの夕映え」に憧れて、今年の発表会では それを弾くことになりました。

「憧れ」。
それは、夢の翼です。
みんなみんな、背中に翼をつけて、高く高く飛翔しておくれ。

あこがれの「あの曲」リクエスト♪

2014年03月01日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
今日から、もう3月です。
早いもので、今年度もあと少しで終わり。
空気はまだ寒いけど、子どもたちはもう、新年度へと思いをひろげています。

Nちゃん(小3):
この間 テキストで「はじめてのブルース」というのを弾き、ジャズのブルーな雰囲気を味わったばかりです。
そうしたら「わたし、こういう曲が好き」と言うではありませんか。
「何か暗~い感じ。こーういう曲が、好きなんですよ~」
近ごろ、大人っぽい言葉使いをするNちゃんです。
美しくクリスタルな感じの曲が大好きなNちゃんなので、この発言はちょっと意外な驚きです。

「そうなの?こういうジャズみたいなのが好きなんだ?!」
「そう。あの曲が好きなの。ほら、前にTちゃんが、発表会で弾いた曲」
「えっ???Tちゃんが?」
これまた大きな謎です。
Tちゃん(小6)もまた、Nちゃんと同じように、美しくゆったりとした曲を好んで弾いている生徒。
そんな、暗いジャズなんか弾いたかなあ・・・?
「ほら、前にね、お兄ちゃんと一緒に弾いたでしょ。あの曲」
Nちゃんは、一生懸命に説明します。

お兄ちゃんと? ああー、わかった。
先生は、その曲の冒頭を弾いてみました。
「これ?」
「そう、それ!」
その曲は、ビリー・ジョエルの「ストレンジャー」でした!
たしかにTちゃんが、お兄ちゃんとデュエットで弾きましたよ。
でも、それって2年か3年くらい前のこと・・・
「Nちゃん、よく覚えてたねー」
「そう。忘れられないの」
2年前なら Nちゃんは2年生、3年前なら1年生です。
ピアノを習って、まだ間もない小学校低学年なのに、こんな曲が心に残って、しかもそれを、ずっと覚えてたなんて。

Nちゃんは、こうして 時々アッと驚く天才を見せてくれます。

「そうだ、いいこと考えた。この曲を、今度の発表会に弾かない? Tちゃんが弾いたピアノパートをNちゃんが弾いて、Tちゃんに頼んで、前にお兄ちゃんが弾いたキーボードのパートで伴奏してもらえば?!」
「うん!弾きたい! でもTちゃん、やってくれるかなあ・・・」
「今度Tちゃんに、きいてみるね」
ということで、またまたワクワクの新ユニット誕生になるかも。

ビリーブ♪

2014年02月27日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Hちゃん(年長):
1月ごろから始めている「うたえる!ひける!ピアノ曲集(2)」を 楽しんで練習しています。
これまで使っていた「ピアノひけるよ!ジュニア1~3」と同じ系列の、DOREMI出版の本ですが、今までの本とは大きな違いがあります。

今までは、ピアノを弾く「指の都合」を優先させた選曲のもの中心でした。
右手の元指(ド、レ、ミ、ファ、ソ)を置きさえすれば ぜんぶ弾けてしまう歌、たとえば「ちょうちょ」とか「ぶんぶんぶん」とか。
少し範囲が広がっても、元指からせいぜい1つか2つ、音域が広がる程度の歌を中心に、テキストが編纂されていたのです。

ところが今やっている本はちがいます。
同じ「知っている歌」を集めたものでも、これまでの幼児向きとは違い、指の都合を気にせず、音楽性やリズム感を最優先した上で、みんなの知っている楽しい歌を集めました、というコンセプトとなっているのです。
しかも、Hちゃんはもう大分弾けると判断したので、いきなり第2巻!
しかも、これまでは横長の本だったのが、このたびは縦長!

「クラリネットをこわしちゃった」「春が来た」など、メロディーはなじみやすくても、ピアノで弾いてみると音域が広く、多様な指使いを駆使しなければいけないような「ハイレベル」な曲がそろっているので、「むずかしい~」と弱音を吐きそうになったり、「楽譜が高い~」と見上げたり、ということもあるHちゃんです。
そのたびに
「そりゃそうよ、だってこの本は、小学生用なんだもん。幼稚園用じゃないんだもん」と、先生は どんなにこの本が大人っぽくて難しくてかっこいいか、ということを強調します。
もうすぐ幼稚園を卒業して、4月には小学校に入学するHちゃんですから、そういわれると
「そっか。小学生の本だもんね!もう小学生用の本、つかってるんだもんね」と 誇らしげにニッコリし、またがんばって楽譜に取り組むのでした。

さて、今日、レッスンに来たHちゃん、「わたし、これ弾けるよ!」と楽譜を開くと、いきなり弾き出したその音色は・・・
「ビリーブ」だ!
小学校の卒業式や、学芸会などのイベントでよく歌われる曲ですが、幼稚園児のレッスン課題にはとてもとても難しい、もう、バリバリJ-POPといっていい「大人の歌」です!!!
たまげた!
「うわあー、スゴイね!!!なんで~?なんで弾けるの?」
「幼稚園で、歌ったの。そうしたら楽譜があったから、弾いてみたら、弾けた!」
「ちょっと、もう一度弾いて!先生、伴奏するから」
そうして、二人で弾いてみたら、もう、うるうるしてしまうぐらい素敵な連弾になって・・・
弾き終わったとたんに、先生は言いました。
「いいこと考えた!」
Hちゃんも言いました。
「発表会?!」
「うん!どう?」
「わたしも、そう思った!」
「よしっ、決まり。誰かに伴奏頼もう。今から来るM4ちゃんとかさ。それと、あとでママがお迎えに来たら、今みたいに二人で弾いて、びっくりさせようよ」
「うん、わかった!」
「内緒だよ!」
こうして、たちまち二人のサプライズ計画はまとまり、わくわくしながら、お迎えのお母さんを待ちました。
お母さんに連弾を聴かせてびっくりさせ、次にやってきたM4ちゃんに発表会での伴奏を依頼し、トントン拍子に、来年度発表会の新ユニット・第一号が誕生したのでした。

あー、レッスンはおもしろいなー。
こうやって、いきなり大ヒット企画が成立しちゃったりするんだもんなー。

「マシュケナダ」ラテン&ジャズは暗黙の了解🎵

2014年01月01日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Mちゃん(中2):
ボサノヴァの定番「マシュ・ケ・ナダ」をやっています。
ジャズワルツを練習し始めたM3ちゃんと同じく、ラテン&ジャズというジャンルの曲は、クラシックとは違った弾き方をすることがたくさんあります。
ボサノヴァのノリやテイストをたっぷり表現するために、そのノリをみっちり飲み込んでもらわなければなりません。
1フレーズごとに、微妙な調整を伝えていきます。

「音は、どれも一瞬、切れているように弾くの。いちいちそういう指示が書き込まれたりはしてないけどね。これは、ジャズ譜面の『暗黙の了解』だから。レガートに弾いたらダサくなっちゃうよ」
「『暗黙の了解』! は~、なるほど」

「ここの所のシンコペーションみたいに見える譜割り。これは、最初の音にアクセントつけて、真ん中の音は軽く切る。ほら、ここも、ここも、ここも。こういう譜割りを、ただちに見抜いて、歯切れよく弾くこと。暗黙の了解だから」
「暗黙の了解・・・多いな~ (^_^;)」

その通り、ジャズ譜面には、いちいち細かなアーティキュレーションなど書き込んでなく、それどころか付点音符なども書かないことがほとんどで、それらを見た演奏者は、直ちに曲のテイストを見抜いて、スマートなタッチで弾かなければいけません。
正直に譜面の音の長さやスラーなどを守って弾いていたら「だっさ~」と言われてしまいます。
でも、まあ、初めから譜面を正確に守ったりせず、ヤマカンで弾く才能にあふれているMちゃんには、ぴったり
の演奏ジャンルと言えるかもしれません。

「暗黙の了解」・・・それはかっこいいジャズのキーワード。

ローレライの伝説

2013年12月28日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
クリスマス会の翌日、土曜日の今日、Nちゃん(小3)がレッスンに来ました。
Nちゃんが使っているのは「大人のためのピアノ教本」です。

前回、この中の「ローレライ」という曲をレッスンしましたが、今日Nちゃんは、
「『ローレライ』すらすら弾けるようになった!」といって、いそいそピアノに座りました。
前回も大体上手に弾けていたのですが、Nちゃんはその後も自分で何度も練習したようで、「ローレライ」の曲がとても好きなんだなあ、ということが伝わってきました。

「ローレライ」は ドイツの古い民謡です。
ライン川という、ドイツを代表する大きな川の中ほどに「ローレライ」という名の岩があります。
昔から その岩の付近では急流が渦巻き、また川底には大きな岩もたくさんあり、船が近づくと巻き込まれて難破してしまうため、船乗りたちの間では 近寄ってはならないと言い習わされている、危険な水域でした。

ところが、なぜかその岩の上に 美しい少女が座って、黄金色の長い髪を梳(と)かしながら、それはそれは美しい声で歌を歌っているのです。
その姿を一目見た船乗りたちは、その美しさと声に惹(ひ)かれ、吸い寄せられるように岩に向かっていっては みんな急流に飲み込まれて 船ごと沈んでしまうのでした。

そう、ローレライは美しい少女の姿をして船乗りをおびき寄せ、水の底へと沈めてしまう、恐ろしい水の精なのでした。
一説によると、彼女は、昔 恋人に裏切られてライン川に身を投げた少女が 水の精になったものということです。

本が好きで ロマンチックなNちゃんに、先週 この「ローレライ伝説」のことを話して聞かせてあげたので、Nちゃんはすっかり「ローレライ」のメロディーと伝説に魅了されたようです。
そこで、I-PADを開き、YOUTUBE画面でいろいろな「ローレライ」の画面を見たり、歌を聴いたりして、イメージを広げました。
「また、いろんな弾き方やってみてね?」と言って。

3年生のNちゃんだけど、同年齢の子どもたちと比べて 不思議に大人っぽい感受性を持っているところがあります。
イメージを描いたり ピアノのさまざまな音色を味わったりすることを楽しんでいるので、この豊かな感性を大切にしていきたいと思います。

Nちゃんのレッスンが終わって、今年のヒバリ教室のレッスンは全部おしまいです。

みんな、風邪をひかないように、よいお年をお迎えください。

パイレーツ・オブ・カリビアンできあがりー\(^o^)/

2013年11月27日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Aちゃん(中2):
秋になってからずっと練習してきた、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」から「彼こそが海賊」が ついに完成しました!

始めから終わりまで、分厚い和音の連続、速いテンポ、加えて変格拍子。
とってもとっても難しい曲だと思います。
特に、女の子の手で、フォルテで厚い和音を叩き続けるのは ものすごく負担です。
でもAちゃんは、比較的しっかりと大きい、しかもよく拡がる手を持っているので、この過酷な曲を「好き!」という熱い気持ちを動力として みごと弾きこなしました。
最後の方は、練習量が多い最初の方に比べて不安要素もあったようですが、
「まちがえても音が抜けてもいいから、最初から同じテンポでガンガンいくように」とのアドバイスを守り、思い切って弾ききりました。

ふうー。
がんばった・・・

「やったね。せっかく、こんなに上手に弾けるようになったんだから、忘れないようにね。レパートリーとしていつでも弾けるようにしておこうね」
と言うと、Aちゃんは
「『私たち』も、今でも弾ける」と言うのです。
「私たち」は、夏休みの発表会で弾いた曲で、その後は1度もレッスンはしていません。
「ほんと!?」
「うん、弾ける」
じゃ聴かせて、とリクエストし、Aちゃんは「私たち」を弾いてくれました。
その音色は豊かで ピアノがのびのびと「鳴って」いて、びっくり。
夏に弾いたときより今日の方が、ずっと素敵に弾けている!

Aちゃん、発表会の後もずっと、楽しんでこの曲を弾いていたんだね。

「じゃ、これでレパートリーが2曲になったんだね。『私たち』と『パイレーツ』と」
うん、と嬉しそうにうなずいたAちゃん、来週からは再び西野カナがいいな、とのことで「さよなら」を練習始めます。

アニメの曲の弾き方・ヒャダインのじょーじょーゆーじょー

2013年11月16日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Y子ちゃん(中2):
部活が入ってしまい、いつものレッスン時間に間に合わないので・・・と、わざわざ公衆電話から連絡くれて、夜7時からのレッスンになりました。
真っ暗になってしまうのに、休みにしないでちゃんとレッスンに来るのは感心です。

今Y子ちゃんがやっているのは、ソナチネアルバム6番の第三楽章「ロンド」と、Y子ちゃんが好きで「弾いてみたい」とWEBからダウンロードした、アニメ「日常」のテーマ曲「ヒャダインのじょーじょーゆーじょー」という曲です。
前にもちょっと書いたことがありますが、今「アニメの曲」というのはひとつのジャンルとなっていて、決して子ども用の幼いものではなく、曲調・テクニックともハイレベルなんですよ。

さて、Y子ちゃんですが、楽譜をゲットしたのはいいけれど、どうやって弾いたらいいのか見当がつかないようすです。
クラシックピアノでは ソナチネやソナタでも弾けるレベルのY子ちゃんなのに、一見シンプルに見える、このアニメの曲の弾き方にとまどっています。
耳から聞いて、好きだと思って楽譜をゲットしたんだから、曲はわかっているはず。
けれど、それを楽譜にしたものを見て弾こうとすると、右手と左手のどことどこが一緒になるのか、どのくらいのばして、どうつなげて弾いたらいいのか・・・
一応、楽譜通りに弾いてはきているのですが、どうもTVで聴いた曲とは ぜんぜん違って聞こえる・・・
何がいけないんだろう・・・

回答: ズバリ、こういったアニメの曲や ポップスの楽譜には、細かいニュアンスやタイミングが、いちいち書き込んでないからです。
クラシック曲では、楽譜を忠実に守って弾けば、その曲を再現することができます。
しかし、アニメやポップス、ジャズなどは、楽譜に四分音符が書いてあるからといって 忠実に8分音符の2倍の長さで弾くと なんかダサい演奏になってしまったりします。
楽譜には正確な音符は書かれていないのだ、ということを念頭に置いて、自分の耳と感覚を頼りに、頭の中に鳴っている音を再現すること。
そしてもう一つ、こういったリズムの曲は、機敏な重心の移動&素早いジャンプ、次の動作への準備、それらを休みなく繰り出していく、というのがコツです。


なんか目が回っちゃうけど、Y子ちゃん、ほんの少しずつ(2小節ぐらいずつ)感覚をつかみながら、進んでいこうね。

ブルース入り・おどるポンポコリン♪

2013年11月07日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
M4ちゃん(小3):
子どものポップスの本を使って、耳なじんだ曲を ピアニスティックなアレンジで弾く練習をしています。
先週、「君をのせて」が仕上がって、さて、次は何の曲にする?となった時、なかなか自分で曲が決められなかったので、先生が
「じゃ、先生が 本をパラパラやってるから、M4ちゃんが『ストップ!』って言って。その時のページの曲にしよう」と言いました。
そして、パラパラ→ストップ! で 決まった曲が「おどるポンポコリン」だったのでした。(^○^)

今日は「ポンポコリン」最初のレッスン。
「ここのところまでやってきた」とM4ちゃんが指さしたのは、最初の1コーラスの終わりまでです。
この楽譜集は、歌を1コーラスなり繰り返して2コーラスなり弾いたあとに、間奏というか インスト演奏、みたいなアレンジがつけられていて、なかなか凝ってるのです。
M4ちゃんが予習してきたのは、その「インスト部分」の前まで、ということなので、順当な練習量であります。
イントロを弾いて、メロディーに伴奏をつけて、そして弾き方のタッチやニュアンスなどを少しチェックしたりアドバイスしたりして、今日のレッスン部分は終了しました。

来週も、今日やったところの復習をしてくる、ということで、まだ先には進まなくていいよ、となったのですが。
この中間部のインスト演奏って、どんなメロディーがはめ込まれてるんだろ?
「ちょっと見せて。どんなのか、弾いてみるね」
先生が M4ちゃんに替わってピアノの前に座り、初めて見る その「インスト部分」を弾いてみたら・・・
なんと!
「ブルース」だったんだよ!(@o@)
ブルースっていうのは、ジャズのひとつのスタイルで、12小節から成り、CもGもFも全部7thコードにして、メロディーにも♭いっぱいの「ブルーノート」がふんだんに使われてる・・・というもの。
「うっひゃー。M4ちゃん、これ、発表会のとき、ゲストの人たちがバンドで弾いてるような、すっごいかっこいい曲だよ」とM4ちゃんに教えると、M4ちゃんは びっくりしたような、とまどったような、でもかっこよくてうれしい、といったような、いっぱい入り混じった顔で笑いました。
よーし、せっかく引き当てた「ブルース入り・おどるポンポコリン」。
この機会に、がんばってブルース、弾こうじゃないか。