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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

SHORT SHORT FILMS FESTIVAL EXPO 2005 メイン・フェスティバル

2005-09-12 11:45:14 | 俳優・女優・監督
行って来ました、2度目の愛・地球博。
今回の目的はタイトル通り。9/10にメインフェスティバルがあり、中野裕之監督オリジナルショートフィルムの「RE:サイクル」が上映されました。

公式サイト 特別招待上映作品

上手い具合に友人がこのメイン・フェスティバルの事前予約を取ってくれたので、比較的良い席で観る事ができました。
前方の席は、ショートフィルムの上映とライブをする事になっているCHAGEさんのファンで埋められていました。
私は中野監督の「RE:サイクル」が目的だったので、映像が見やすい席を確保。座ってから気付いたのですが、関係者席の比較的近くでした(笑)

会場入りした際にもらったパンフレットに主催者の俳優・別所哲也氏のコメントや審査員の紹介が書かれていましたが、その他に
「私達は、ショートショートフェスティバルEXPO2005を応援しています!」
と書かれたコーナーがあり、アメリカのパウエル国務長官、NBA選手、俳優・コメディアンが紹介されていました。
そしてそこに劇団ひとりが載ってたんですよねー。なんで?(笑)
俳優は要潤やジェット・リーも。これは自発的?そんな訳ないよねぇ…
どういう基準で??(笑)
開演前には、彼らがコメントしている映像が流れました。
パウエルさんはなが~い事しゃべってましたねぇ。
私は個人的にジェット・リーのコメントをじっくり聞いてしまいました。(正確には字幕を読んでたわけですが)
仏教徒なので、人生を大切に生きている事、中国の言葉で『父なる空、母なる大地』という言葉があり、自然共に~云々と愛・地球博のテーマである自然についてコメントしてました。(全部覚えてなくてすみません)

このイベントを開催するにあたり、世界89カ国2773本の応募作品が集まったそうです。
その中で優秀な43作品を選び、このメイン・フェスティバルでグランプリが決まりました。
その43作品のダイジェストを観たのですが、日本よりも他の国の方の応募作品が多かったですね。
特に北欧のノルウェー等の作品が多かったように思います。ノルウェーはショートフィルムが盛んなのでしょうか。

グランプリはロシアの監督の「THE GOD」という作品。これは、アニメーションで、千手観音にハエが止まり、それをたくさんの手で捕まえようとする映像。一匹のハエを捕まえるためにたくさんの手が動き回る様子や手が絡まってしまう様子、せっかく捕まえたのに、どの手が捕まえているのか分からなくなってしまって、手を広げたとたんにハエに逃げたられたりと、笑えるコメディでした。
セリフは出て来ません。映像は万国共通だなぁと実感しますね。

他にも2002年にアカデミー賞のアニメーション部門を受賞した監督が翌年作ったというアニメも特別上映されていましたが、それもセリフがない。
色とりどりのおたまじゃくしが出て来て、一番最初に足が生えた緑色のおたまじゃくしは、他のおたまじゃくしから、からかわれてしまいます。涙を流して、仲間から離れる足の生えた緑色のおたまじゃくし。しかし、残ったおたまじゃくしにも足が生えて来ます。おたまじゃくしたちは緑色のおたまじゃくしの所へ行き、仲直り…と思ったら、緑色のおたまじゃくしには手が生えてしまうという(笑)
なんてことはないシンプルなストーリー。でも綺麗な映像とコミカルな演出と音楽で一つの素敵な作品になっていました。

特別上映として、ジャック・レモンが主役のショートフィルム(97年作品)も上映されました。子犬を買いに来た少年が、足の悪い子犬を買おうとし、ジャック・レモン扮する店主が、無料で持って行っていい、でも一緒に走ったりできないから後悔する、やめたほうがいいと言うのですが、少年はこの犬にもちゃんと価値がある、だからお金はちゃんと払うし、足りない分は毎月2ドルずつ払う、走れないから一緒に遊べると思ったと言います。よく見ると、少年も片足が悪くて、走れない事が分かります。少年からなけなしの代金を受け取り、足りない分は毎月2ドルずつ払えばいいと言うジャック・レモン。ちょっと心温まり、考えさせられるストーリーです。短いけれど、映画で言いたい事は十分伝わります。

ところで中野監督の「RE:サイクル」は、とても中野監督らしい映画でした。この映画の主役はグラス。はるちゃんが子どもの頃からずっと使っていたグラスを一人暮らしをする時に捨てるのですが、それを流行らないバーをやっているギターリストが拾います。が、その店を畳む事になり、またグラスが捨てられてしまうのですが、それもリサイクルショップで拾われます。そしてそのグラスをデザインした人がショップで買おうとした時、レジではるちゃんがそのグラスを見て、買おうとしていた人から譲ってもらい、グラスは再び持ち主の手に戻るという話しです。
「リサイクル」ではなく、その先を行く「サイクル」という事がテーマでした。
空の映像がとても素敵です。砂丘も出てきました。中野監督は自然の風景を撮らせたら、ピカイチですね。
はるちゃんが大人になった時の女優さん、名前を聞き逃してしまったのですが、麻生久美子ちゃんに似てるなぁと思いました。監督の好みって分かりやすいです(笑)
今井美樹さんがはるちゃんのお母さん役として、藤井尚之さんがグラス職人(?)とレジの人役で出演していました。
この日は、中野監督はステージでゲストとして出演し、お話しをされてました。また藤井尚之さんとはるちゃんの子ども時代の役をやった子が会場に来ていて紹介されました。サイトに載っている子ですね。とても可愛かったです。
中野監督の紹介の時に過去に撮った映画がダイジェストで流れたのですが、「サムライ・フィクション」や「RED SHADOW 赤影」が流れ、安藤くん出るかな〜と思ったら、なぜか「RED〜」では顔が映らず(笑)、「Short films」の「県道スター」で顔が出てました(大笑)。
そしてなんと、ゲストとしていしだあゆみさんが着物姿でステージに。
司会者とトークをしていました。ゲストとしては名前は公表されてませんでしたね。びっくりしました。
最近の作品として「姑獲鳥の夏」の映像が流れました。私が声を出さずに大笑いした、いしださんが奇声を発するシーンが流れ、いしださんは自分で「うわぁ!」とびっくりしてました(笑)

審査員の紹介やコメント、全ての授賞式が終了したところで一旦、メイン・フェスティバルは終了し、休憩の後、CHAGEさんの初映像作品「Missing Pages」の上映がありました。
ストーリーはサイトにありますので、御覧頂きたいですが(書くと長くなりますので)、観た感想としては、ちょっと分かりにくいかなと思いました。
あまりショートフィルム向きの話しではないのでは?と。
「サマータイムマシン・ブルース」を観たばかりなので、タイムマシン続きでしたが、こちらは大真面目な話し。
表現したい事は分かりました。が、現在と過去を行ったり来たり(人が行ったり来たりじゃなくて、回想が入るという意味です)するので、観終わって「…ふ〜ん…」という感想になってしまいました。
ただ映像が凄く綺麗でした。綺麗というのは、中野監督がよく撮るような自然の風景の美しさというのではなくて、作られた美しさです。主役の長谷川さんが住んでいる家なども、非常に無機質な感じがして、ほとんど生活感がありません。(未来の設定だからでしょうか?)
写真を繋げたような映像が基本でCGも素晴らしい。あれはお金かかってそうですね〜。
あのタイムマシンの建物の外観が面白いです。形がXのような形態でした。どこかにあるんでしょうか。
CHAGEさんのライブは9ヶ月ぶりだそうで、盛り上がってましたね。
座ったまま観てて、すみません(汗)。

中野監督とCHAGEさんの映画は、24日くらいまで隔日で流れるそうです。時間は21時からだったかな。

会場を出る時、関係席に別所さんがいて、ファンが詰め掛け、撮るなと言われていたのに、カメラ攻勢。そして握手。私もあわよくば握手してもらいたいな…なんて思いつつ階段を上がっていたら、その輪から弾き飛ばされたらしき人が階段の数段下の踊り場に、落ちて行き、身体半分がコンクリートに叩き付けられました。
驚いてシーンとするその場の人達。その人はしばらく動きませんでした。落ちた距離はたいした事はないので、頭を打っていなければ大怪我ではないと思いますが、こういう混乱は嫌ですね…気持ちが分からないではないですが。別所さんも困った顔してました。

私的には満足できるイベントで、楽しめました。
万博自体は、物凄く混んでましたが。行ったのは事前予約した「三井東芝館」とこのイベント、並んで観たのは、大地の塔と中国館だけでした。長久手日本館に入りたかったので、入場してすぐに行きましたが、180分待ちだったので、やめました…

余談ですが、メイン・フェスティバルの開場待ちをしていた時に、どうやら蚊に喰われました。それも20箇所以上(爆)。
もともとよく刺される方なのですが、一度に、それも数時間のうちにこれだけ刺されたのは、生まれて初めてかもしれません。疲れていたせいか、集中力が散漫だったのか、一度も刺している場面を見ることなく、1匹も退治することなく、血を吸われるだけ吸われてしまった・・・
特に腕が凄くて、今もかゆいです(泣)。