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Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

サイドカーに犬

2008-01-29 14:57:26 | 映画(さ行)
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竹内結子、古田新太、松本花奈、谷山毅、ミムラ、鈴木砂羽出演。根岸吉太郎監督作品。07年。

不動産会社に勤める30歳の薫(ミムラ)は、久々に再会した弟から結婚披露宴の招待状を受け取る。離婚した両親も出席すると聞いた薫は、ふと20年前に母が家を出て行った時のことを思い出す。小4の夏休みのはじめ、父(古田新太)とケンカの絶えなかった母がついに家を出て行った。それから数日後、薫の家にヨーコ(竹内結子)さんという若い女の人が突然やって来た。ドロップハンドルの自転車に颯爽と乗るヨーコさんは、神経質な母とは対照的に大ざっぱな性格で気が強い人だった。薫に対しても子ども扱いすることなく対等に接してくれた。真面目で内気な薫にとって、そんなヨーコさんとの生活はまさに驚きの連続だった。(allcinema onlineより)

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
竹内結子さんの男勝りのキャラが良かった度:★★★☆☆

見てから時間が経ってしまって、忘れかけています(汗)。なかなか楽しく見れたのですが、竹内さんの演技がもっとはっちゃけているのかと思いました。思ったより大人しかった。賞を取ったりして、映画もかなり評価されていたので、期待しすぎてしまったようです。
古田新太さんと竹内結子さんが愛人関係・・・ありえねぇ(失礼)と思いつつ、子役の子(二人とも)も良かったし、面白かったですね。
自転車に乗って颯爽と現れ、いなくなるという謎の女性を竹内結子さんが好演しています。結局、仕事は何をしているのかとか、そういったことの描写はありませんでしたが、それがまた良かった。子どもの目から見たら、あの人は何の仕事をしてて・・・とか、正直どうでもいいことですよね。母親が家出をして、ぽっかり空いてしまった心の穴を埋めてくれた存在を強烈に覚えているということだけで、十分なのだと思います。
きっちりした母親とは対照的に、大雑把な感じのヨーコが際立ってました。上にも書いたけど、ストーリーを知らなかったので、もっとはっちゃけたキャラかと思いましたが、こういうストーリーなのであれば、丁度良いと思いました。竹内さんは今、連続ドラマに出演していますが、ふとした時に山口智子さんに見えることがあって、大雑把というか、豪快に笑ったりするキャラが上手いというのは、共通な部分なのかもしれません。

この映画、何が印象に残ったかと言えば、麦チョコ(爆)。「ほら、えさ!」と子どもたちに与えていたあの麦チョコ。実は結構好き。さっそくスーパーで購入し、テレビを見ながらサクサク食べました。皿には乗せなかったけど。

今後の竹内結子さん出演の映画は、2月に「チーム・バチスタの栄光」があります。友人が試写会に当選し、誘ってもらったので、今度見に行ってきます。
最近、見たい映画は、全部試写会で見れてしまい、劇場へ足を運ぶことが少ないです。これで、「L change the World」が当たったら、本当に劇場へ行く必要がないような(苦笑)。
なんとなく寂しいような気がするので、明日のレディースディには何か見に行こうかな。

Sweet Rain 死神の精度(完成披露試写会)

2008-01-28 10:50:00 | 映画(さ行)
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金城武、小西真奈美、冨司純子、光石研、石田卓也、村上淳出演。筧昌也監督作品。

死神の千葉(金城武)の仕事は、不慮の事故で亡くなる予定の人物のところに7日前に現れ、その人を1週間観察し、その生死を判断すること。雨男の彼はその日も雨の中、7日後に死を迎えるはずの27歳の会社員一恵(小西真奈美)が現れるのを待っていた。やがてメーカーの苦情係として働き、疲れ果てて仕事を終えた彼女が姿を見せ……。(Yahooレビューより)

公式サイト

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
映像・演出:★★★☆☆
死神のズレた感覚が面白い度:★★★★☆

総合は★3.5くらいかな。最近、ちょっと評価が甘いような(笑)。
昨日、完成披露試写会へ行ってきました。原作既読で読み終わった後、面白いなと思った小説です。と言っても、1度読んだだけなので、詳細は忘れました(笑)。映画が製作されていると知る直前くらいに読んだので、決して死神・千葉役を金城くんのイメージで読んだわけではないのですが、合っていると思いました。原作は比較的、淡々とした感じで展開するので、どれくらい原作の雰囲気があるのかなぁと楽しみにしていました。

完成披露試写会だったので、舞台挨拶がありました。金城武さん、小西真奈美さん、冨司純子さん、光石研さん、村上淳さん、石田卓也さん、奥田恵梨華さん、筧昌也監督が登壇しました。金城くんは「傷だらけの男たち」以来でした。髪が長くなってましたね~。小西真奈美さんは、「天使の卵」以来。小西さんは、「天使の卵」の挨拶の時も思ったのですが、コメントが凄くしっかりしているんですよね。とても頭のいい人なんじゃないかと思います。もちろん、今回の挨拶のコメントも、しっかりしてました。今回の私のお目当てはムラジュン♪スーツを着込んでいる金城くんとは対照的に、かなりラフな格好。コメントでは、金城くんが好き(笑)とかなり持ち上げる発言をしたり、客席で白い手袋をして手を振る、金城くんを応援しているファンたちに「金城くんはスペシャルだよ!」と盛り上げてました。発言がなんか安藤くんに似てきたような(爆)。ムラジュンは直接サインをもらったことがある俳優さんなので、親近感があります。この試写会に応募する時も、確かムラジュンが見たいと書いたような。だから当たったのか(爆)。

映画は、原作の雰囲気があったと思います。死神のキャラは原作に沿っている感じがしたし、原作と違う!と違和感を感じるところはありませんでした。ま、忘れてるというのが大きいのかもしれませんが(笑)。なんで白い手袋をするのかさえ、忘れてたし(爆)。
金城くんは原作を読んでいると言ってました。日本映画に主演するのは6年ぶりなんですね。いろいろ見てるので、全然そんな気がしないのですが。
死神が人間界の新しい言葉についていけなくて、人間とのズレた会話をしてしまう所が面白かったです。他の死神(ムラジュン他)との会話のやり取りも楽しかったです。銃撃戦があるエピソードでは、死神がゾロゾロ(笑)。あのシーンおかしかったなぁ。
ストーリーは3つのエピソードをうまく繋げていました。監督曰く、脚本に1年半かかったそうです。ラストのイメージも小説読んだ時、あんな感じだった気がします。
そうそう、あの黒い犬との会話で、ストーリーが分かりやすくなっていて、上手いなと思いました。原作にはないですが、小説では心情が文章として語られるので、その代わりになっていましたね。犬の問いかけに対する死神の「まあな」「さあな」という台詞がなんか好き(笑)。あの犬はかなり訓練されているのでしょうね。金城くんが方向転換して歩き出しても、ちゃんと金城くんの後を歩いていました。アニメを見ているみたいにキッチリ。

原作の文庫本が2月8日に出るようです。
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=R0313385
私は図書館で借りて読んだので、文庫本が出たら、買おうかなと思い始めてます。で、読んでから、もう1回映画観ようかな。

早熟(中国映画祭2007)

2007-11-27 16:10:51 | 映画(さ行)
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ジェイシー・チェン、フィオナ・シッ、エリック・ツァン、アンソニー・ウォン出演。イー・トンシン監督作品。

未成年カップルの妊娠、駆け落ち、出産を通して家族の絆を描く。(公式サイトより)

作品詳細

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
映像・演出:★★★☆☆

「ドラマー」に続いて、ジェイシー・チェン主演の映画でした。ストーリー的には正直言えば、好みの作品ではありません。邦画でこのタイプの映画を上映しても、絶対に観ないと思います。
「ぼくの最後の恋人」にも書きましたが、イー・トンシン監督は、アクション・サスペンス系の方が好きです。でも決してこの映画の出来が悪いとかではないです。単なる私の好みです。金持ちだけど、両親がいつもいない寂しさや反発から恋に身を任せてしまう少女の気持ちの流れや行動はしっくりきたし、恋人を妊娠させてしまった責任を取ろうと必死に仕事をする少年には好感を抱きました。

ジェイシーはデビューから2作目でこの映画に出演したそうです。ところどころ、セリフが上の空に聞こえたのは気のせいか(爆)。そういうシーンじゃなかったんだけど・・・・・・。やはり「ドラマー」「男児本色」と比べると演技が劣る感じがしました。初々しさはあるんだけどね。フィオナ・シッは名前だけ聞いた事があって、演技を観たのは初めてでした。幼い顔立ちだけど、実年齢は10代ではないですよね?なかなか好演してたと思います。個人的にはエリック・ツァンとアンソニー・ウォンの演技対決が良かったです。二人とも存在感あるしね~。
ラストはハッピーエンドですが、これからがまた大変なのよね、という話しですな(苦笑)。


それぞれのシネマ(第8回東京フィルメックス映画祭・特別招待作品)

2007-11-19 11:52:40 | 映画(さ行)
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カンヌ映画祭が60回開催を記念して世界の著名監督に委嘱した短編によるオムニバス。3分間という制限の中で35人の監督たちがそれぞれの視点から"映画館"を描く。

参加監督:テオ・アンゲロプロス、オリヴィエ・アサイヤス、ビレ・アウグスト、ジェーン・カンピオン、ユーセフ・シャヒーン、チェン・カイコー、マイケル・チミノ、イーサン&ジョエル・コーエン、デヴィッド・クローネンバーグ、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ、マノエル・デ・オリヴェイラ、レイモン・ドゥパルドン、アトム・エゴヤン、アモス・ギタイ、ホウ・シャオシェン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、アキ・カウリスマキ、アッバス・キアロスタミ、北野武、アンドレイ・コンチャロフスキー、クロード・ルルーシュ、ケン・ローチ、ナンニ・モレッティ、ロマン・ポランスキー、ラウール・ルイス、ウォルター・サレス、エリア・スレイマン、ツァイ・ミンリャン、ガス・ヴァン・サント、ラース・フォン・トリアー、ヴィム・ヴェンダース、ウォン・カーウァイ、チャン・イーモウ

作品詳細

オープニングセレモニーに引き続き、映画の上映でした。
今回は評価なし。33人の映画監督が3分ずつの映画をオムニバスという形だったので、評価できません(苦笑)。
最初の方は自分の好きな監督が何番目に出てくるのか、数を数えてたのですが、途中で面倒になってやめました(笑)。

私のお目当てはウォン・カーウァイ監督。タイトルは「きみのために9000マイル旅してきた」とかなんとか。ちょっと違ったかも・・・。長くて覚えられなかった。一瞬なんだもん(笑)。内容は映画館にいる主人公(男)がある夏に映画館で出会った女を思い出すみたいな感じでした。ちょっとエロチックな感じあり。でも雰囲気だけ、という感じ(笑)。仕方ないなー。そういう作風の監督だから・・・。主人公の人(名前がやはり一瞬しか出なかったのでよく分からなかった)が暗闇だとちょっとレスリーに似てるかな、と思いました。しかし、タイトル見た時に、あ、これウォン・カーウァイ監督の映画だ、と分かりました。スクリーンいっぱいにタイトル(英語でしたが)が出たので、特徴で分かりました。
2番目に上映されたのが北野武監督の作品。タイトルは「素晴らしき休日」。たぶん(笑)。だだっぴろい農地に1軒だけ映画館(館というか、小屋)があって、農夫(モロ師岡)が自転車でやってきてそこに入り「キッズ・リターン」を見るという話し。映写機を回している人の役が北野監督。でも時々、映像が切れたりして、トラブル発生。映画が終わり、小屋を出て行くという感じ。出て行く時はなぜか自転車がなく、歩いて帰っていくんだよね。
この映画でびっくりしたのは、「キッズ・リターン」が流れたこと。それも安藤くんが出てるシーンでした。ボクシングの試合と金子くんと自転車に乗っているシーン。有名なラストの二人の会話(「僕たち、もう終わっちゃったのかな」というアレ)も英語字幕付きで流れました。ただ、モロ師岡さんも「キッズ・リターン」に出てるのに、彼が出てるシーンは流れなかった(笑)。カンヌで上映された時、この映画の主役のモロ師岡さんが「キッズ・リターン」に出てるということを知っている人が何人いただろう・・・・・・。これは「監督ばんざい」という北野監督の映画が上映された時に流れたそうなので、観た人いるかも。

他にもいろんな、ほんとにいろんな映画があったんだけど、覚えきれませんでした(苦笑)。続きが気になる映画だったり、よくわからない映画だったり・・・。映画館で親子が見る映画を相談してさんざん悩んだ後、サッカー見に行っちゃうストーリーだったり(笑)。最後の映画館のトイレで自殺する人を中継している話とか。確か監督がその自殺する人の役をやってたような。口に銃口を突っ込んだ所で終わり(爆)。中華系の映画ではチャン・イーモウ監督(あれ?チェン・カイコー監督だったかな?どっちだっけ(笑))のは「~~村」というタイトルだったような。田舎の村で映画の上映会をやることになって、子どもたちがワクワクしながら待っているんだけど、実際映画が始まると疲れて居眠りしてしまうという。そこでかかった映画がチラっと映ったけど、日本の映画だったような。黒澤映画かな?
名前だけは知っている監督が結構あったけど、タイトルと内容と監督の名前が一致しません。版権の問題でもう上映されることはないでしょう、みたいな説明がありました。
いろんなストーリーを観れるのは面白いけど、疲れました・・・。

ソディアック

2007-11-07 11:10:37 | 映画(さ行)
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ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Jr、アンソニー・エドワーズ、ブライアン・コックス出演。デヴィッド・フィンチャー監督作品。

1969年7月4日、カリフォルニアでドライブ中の若いカップルが銃撃され女性は絶命した、と警察に通報が入る。そしてその通報者は最後に“犯人は俺だ”と言い残していた。それから約1ヶ月後、サンフランシスコ・クロニクル紙に一通の手紙が届き、7月の事件を含め2件の殺害を実行したとする声明文が書き記されていた。それは、のちに自らを“ゾディアック”と名乗る者からの最初の手紙だった。さらに、そこには謎の暗号文も添えられ、それを新聞の一面に載せなければ大量殺人を決行する、と脅迫してきたのだった。以来、同紙の記者エイブリー(ロバート・ダウニーJr)と風刺漫画家グレイスミス(ジェイク・ギレンホール)は、この一件と暗号解読に並々ならぬ執着をみせ没頭していく。一方、サンフランシスコ市警の刑事トースキー(マーク・ラファロ)とアームストロング(アンソニー・エドワーズ)も取り憑かれたようにゾディアックを追いかけるが…。(allcinema onlineより)

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
イマイチ分からないシーンがあった度:★★★☆☆

結構長め(2時間半くらい)の映画ですが、飽きずに観ることは出来ました。劇場へ行きたかったのですが、なにぶん長い映画のため、時間が合わず、DVD鑑賞になりました。
実話を元に、主人公であるグレイスミス氏が原作を書いていて、それが映画になったようです。特典映像でインタビューを観ました。
面白かったんですが、実話が元になっているだけあって、結局犯人がはっきりしませんでしたね。たぶん、あの人?みたいな感じで。しかも、私はグレイスミスが調べている時にヴォーンだかヴォークという人の所へ行き、映画のポスターうんぬんという話しになった時に、え、それってこの人が犯人ってこと??と思ってぞーっとしたのですが、私の勘違いだったみたいで・・・筆跡が同じとか話してたと思うんですが・・・その辺のシーンがよく分かりませんでした。私の理解力がないだけかもしれませんが(笑)。
暗号もチラリと説明がありましたが、私には全然分からなかった(苦笑)。
ジェイクが主役なのに途中、全然出てこなくなって、???と思っていたら、後半は活躍してましたね。
まぁ、でもこの映画を観て、一番びっくりしたのは、アンソニー・エドワーズが出ていたこと。「ER」のグリーン先生役の役者さんですが、実は映画半分くらいまで、全然分かりませんでした。だって髪がふさふさなんだもん(爆)。めがねかけてないし~~~。どこかで観た人だ・・・・・・と考えてて、分かった時は本当にびっくりしました。
「ゾディアック」に関わった人達が皆、翻弄されていく姿は、痛々しかったですね。

自虐の詩

2007-11-01 14:51:54 | 映画(さ行)
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中谷美紀、阿部寛、遠藤憲一、西田敏行、カルーセル麻紀、名取裕子出演。堤幸彦監督作品。

大阪、通天閣を見上げる下町。ひなびたアパートに暮らす元ヤクザのイサオ(阿部寛)と内縁の妻、幸江(中谷美紀)。イサオは仕事もせずに酒とギャンブルに明け暮れ、気に入らないことがあるとすぐにちゃぶ台をひっくり返す乱暴者。隣に住む世話好きのおばちゃん(カルーセル麻紀)は、見かねて幸江に別れるよう薦める。一方、幸江が働く食堂“あさひ屋”のマスター(遠藤憲一)からも、“アイツと別れて俺と一緒になろう”としつこくプロポーズされていた。それでも幸江はイサオと一緒にいるだけで幸せだと感じていた。そんなある日、幸江は医者からおめでたを告げられ、そのことをイサオに報告するのだが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
ちゃぶ台ひっくり返し、一度やってみたい度:★★★★☆

笑えて泣ける人情喜劇ということで、笑って泣いてきました(笑)。
正直、もっと笑えるかと思ったのですが、よく考えてみたら、微妙なギャグだったり、ツボにはまらないと笑えないギャグは堤監督の真骨頂であり、そういう意味では、堤節が出てたのかと(笑)。
泣けるシーンもありますが、それほどでもなかった(苦笑)。笑いにしろ、泣きにしろ、何か物足りない感じはしました。
前半、阿部ちゃんのセリフが極端に少なくて、ちょっと楽そうだなぁと考えてしまった(笑)。

なぜ、幸江が無職・ギャンブル好きな男に黙ってついていっているのか、というのは、後半になると分かります。最初は立場が逆だったんですね。でもそれがなぜ現在のような状態になったのかという経緯は描かれていなくて、観ている側が脳内補完する必要がありました。
幸せを追い求める幸江はラスト、幸せも不幸もそんなに変わりない、みたいなことを言いますが、幸せな状態で言われても、あまり説得力がないかと・・・。
阿部ちゃんの怖い顔が印象的な映画でした。パンチパーマもね。
ただ、阿部ちゃんが喧嘩(蹴ったり殴ったり)するシーンを観ると、京極堂シリーズの榎木津礼次郎(「姑獲鳥の夏」で阿部ちゃんが演じた役)を思い出してしまう・・・・・・。

出エジプト記(第20回東京国際映画祭・アジアの風)

2007-10-22 14:22:09 | 映画(さ行)
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サイモン・ヤム、アニー・リウ、ニック・チョン、アイリーン・ワン、マギー・シュウ出演。パン・ホーチョン監督作品。

香港警察のイップ(サイモン・ヤム)は女子トイレを盗撮していたクワン(ニック・チョン)を取り調べるが、クワンは「盗撮などしていない。女たちの“組織”が世界規模の陰謀を企てている現場を撮ろうとしていた」という。クワンによれば、女たちが連帯して世界中の男たちを消し去ろうとしているというのだ。その後、イップは失踪したクワンを探して彼の前妻に接触し、また自分の妻も信じられなくなっていく。やがて“組織”の全体像がおぼろげに浮上し始める…。(パンフレットより)

公式サイト

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★★☆
冒頭のシーンで目が点度:★★★★☆

毎年恒例のパン・ホーチョン監督ティーチ・イン付きの映画でした。チケットは即完売したそうで、さすが東京国際映画祭・アジアの風の目玉とも言えるパン・ホーチョン監督ですね。TOHOシネマ六本木の席では足りないということでしょうか。去年はシアター・コクーンで「イザベラ」を観ました。質問でも出ていましたが、なんでパン・ホーチョン監督の映画は日本で公開されないのでしょう?出演者がちょっと地味でマイナー・・・知名度が少ない・・・かな?マニアックな人しか観ないからでしょうか。でも「イザベラ」は私が去年200本近く観た映画の中でトップ5本の中に入る映画なんですよ?観てみたいと思いませんか??ダメ??(笑)

今回の映画は、去年の「イザベラ」ともその前の「AV」とも全く違った作風の映画で観終わった後に、凄いなと思いました。

とにかく、冒頭のシーンから度肝を抜かれます。ダイバーの格好をした6~7人が、警察(と思われる)で容疑者(と思われる)人に暴行しているシーンです。しかもクラシックの曲が流れ、そのシーンが延々と続きます(笑)。なんじゃこの映画は!という感じで引き込まれました(笑)。
ダイバーが容疑者に暴行を加えるというのは、監督が子どもの頃、自分の父親がパートタイマーで警察のお手伝いをしていた時の話を聞いて、印象に残っていたので、この映画でそのシーンを入れたそうです(笑)。容疑者が訴えても、暴行を加えているのはダイバーの格好をした裸の男たちなので、裁判官が信用しないという・・・。ありえないシチュエーションの話は誰も信じない、というのが、女子トイレでの殺しの相談、そして男性を殺す組織というのに繋がっていくんですね。世界規模で観ると、男性の方が事故死が多いそうです。知らなかった(苦笑)。

サイモン・ヤムが警察官で主役ですが、まさにサイモン・ヤムの映画と言っていいほど、出ずっぱりです。
女子トイレを盗撮して逮捕された犯人クワンの事情聴取をした際に、クワンが盗撮ではなく、男性を殺している女だけの組織の情報を知るためだと言ったのですが、なぜかその供述調書が紛失し、再度事情聴取をした時には、盗撮していた、と供述を変えたため、イップはクワンを不審に思い、調べ始めます。そして、犯人と知り合いだという上司のフォン(マギー・シュウ)を疑い、クワンの元妻を尾行し、さらには妻まで疑い始めます。実は妻とフォンは繋がっていて、妻は以前その組織に所属し、父親を殺していたのでした。イップはクワンの元妻と接触するうちに不倫関係に。それを知った妻は・・・。

冒頭がなんじゃこりゃ、ならラストはうわ~~~~っという終わり方(笑)。私の好きな終わり方です(笑)。男性の皆様、しゃっくりが止まらなくなった時は、自分の行動を省みたほうがよいかと(爆)。
組織の犯罪を暴いていく映画かと思いきや、もっとブラックな映画でした。
アニー・リウが凄く綺麗な人でした。私はたぶん初めて観る人かな?セシリア・チャンにそっくりです。セシよりもちょっとまろやかな感じ(笑)。
映像が青っぽいと指摘が観客からあり、監督自身はそれに加えて、空間を上手く利用した(意識した?)映像にした、というような事を言ってました。
トイレで殺しの相談、というのは、なんで女性は誘い合ってトイレに行くのか、ずっと不思議で、トイレでよからぬ相談をしているんじゃないかと考えたことがあり、その発想からこの映画のストーリーが浮かんだそうです(笑)。
タイトルは、旧約聖書の「出エジプト記」になぞらえたそうです。詳しくは、近いうちに公式サイトか何かにティーチ・インの様子をアップされるのではないかと思います。



ザ・シューター/極大射程

2007-10-19 10:37:16 | 映画(さ行)
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マーク・ウォールバーグ、マイケル・ペーニャ、ダニー・グローヴァー、ケイト・マーラ出演。アントワーン・フークラ監督作品。07年。

アフリカの小国エリトリアで相棒のドニーと偵察任務に就いていた米海兵隊の敏腕狙撃手ボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)。しかし、両軍の衝突が拡大、不測の事態に司令部は敵陣に取り残された2人を見捨てて撤収、混乱の中でドニーは命を落とす。3年後、スワガーは一線を退き、愛犬サムとワイオミングの山中で隠遁生活を送っていた。そんなある日、彼の元に退役したアイザック・ジョンソン大佐(ダニー・グローヴァー)とその部下たちが訪ねてくる。そして、遊説を予定している大統領の暗殺が企てられていると語り、スワガーの経験から犯人が狙撃を計画している都市を特定してほしい、と要請してくるのだった。やがて、その都市をフィラデルフィアに絞り、演説の当日、現場で監視にあたるスワガーだったが…。(allcinema onlineより)

総合:★★☆☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
映像・演出:★★★☆☆
なんとなく地味な感じがした度:★★★★☆

まぁまぁヒットしてた記憶があったので、正直、もう少し面白いかと思っていました。
主役が狙撃手だからなのか、なんとなく全体的に地味な感じがしました。いや、爆発シーンもあるし、銃撃戦もあるんですけど・・・。
マーク・ウォールバーグってあんな顔だっけ??「ディパーテッド」ではそんなにたくさん出てませんでしたが、あの時と顔が違うような・・・主役をやるにはちょっと地味な感じがしたのですが・・・。
国家の陰謀モノって意外と好きなのですが、今回の話はあまり興味が惹かれませんでした。原作は「このミステリーがすごい!」の1位に選ばれたそうで、面白いようですね。
国に裏切られてもあんなにすんなりまた手を貸すもんなのかな・・・とすでにそこから?が頭の中にあったので、ストーリーに入り込めなかったのかもしれません。

ただ、狙撃の腕が素晴らしいので、そのたびに「おお!」と感嘆の声を出してしまいました。せっかく狙撃手の設定なんだから、ラストは、悪党を目の前で売って、家ごと燃やすんじゃなくて、長距離狙撃でやっつける方が良かったんじゃないかな。でもそれじゃますます地味か・・・(苦笑)。




スターダスト(試写会)

2007-10-17 11:20:20 | 映画(さ行)
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クレア・ディンズ、チャーリー・コックス、シエナ・ミラー、ミシェル・ファイファー、ロバート・デニーロ出演。マシュー・ヴォーン監督作品。

イングランドの外れにあるウォール村。小さなその村の一方の端には決して越えてはならない壁があり、一箇所だけ開いた穴には、昼も夜も門番が立ちしっかりと見張っていた。ある夜、18歳の青年トリスタン(チャーリー・コックス)は、村一番の美女ヴィクトリアの気持ちを勝ち取りたい一心で、壁の向こうに落ちた流れ星を愛の証としてプレゼントすると誓うのだった。そして恋に焦がれる青年トリスタンは、父ダンスタンの協力でついに壁の向こう側に広がる魔法の国“ストームホールド”へと足を踏み入れる。ところが、その流れ星を狙っていたのはトリスタンだけではなかった。永遠の若さを手に入れるため400年もの間その流れ星を待っていた魔女の三姉妹、さらには死が間近に迫ったストームホールド王の後釜を狙う3人の残忍な王子たちも、後継者の証である流れ星を求めて激しい争奪戦を繰り広げていたのだった…。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
映像・演出:★★★☆☆
どことなくB級感が漂う度:★★★☆☆

正直、予告を観ても、あまり興味を惹かれず、試写会ならば、という感じで観に行きました。
ファンタジーものの王道を行く話でした。途中寝てしまったのですが、クライマックスの部分がまぁまぁ面白かったので、評価は★3つです。
ファンタジーと分かってはいるものの、流れ星が人間の姿になって、というところですでに何か引っかかるものを感じてしまい、ずっと違和感がありました。引き込まれて観てはいるものの、時々はっと我に返って、違和感を感じる、みたいな(苦笑)。

王国の後継者争いの敗れ、亡霊になった兄弟たちの様子が一番面白かった(笑)。あとは、海賊役のロバート・デニーロのオカマ趣味とか。
飛行船は「天空の城ラピュタ」に出てくる飛行船みたいだし(雷が出てくるせいもあるかも)、飛行船の先に主役の二人が立っている姿は、そのまんま「タイタニック」(笑)。
なんかいろんな映画をパクって作っているような気がして、どことなくB級感が漂っていました。
CGとかは普通に凄かったし、役者の演技も良かった。特にロバート・デニーロとミシェル・ファイファー。ミシェルは、老けメイクも凄かった~。

ラストはもちろん、ハッピーエンドでした。冒頭に、これはトリスタンの成長物語だよ、とナレーションが入るので、そういうつもりで観れば、納得できるかな。成長して、村に戻ってきたトリスタンがやたらかっこよく見えたし(笑)。

でもこの映画、お金払って納得できるかな・・・私は出来なそうだな~~~(苦笑)。
監督が「レイヤー・ケーキ」の人と知って、びっくりしました。エラい作風が違う(笑)。

スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ(日本語吹替え版)

2007-09-19 11:38:15 | 映画(さ行)
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公式サイト

前回(英語版)の感想

日本語吹替え版を観てきました。
最初はやや違和感がありましたね。口が合ってないのに本人の声だし。クエンティン・タランティーノ氏の吹替えは三池監督だそうです。監督はどこ出身の人だろう?ちょっとなまりがあるように感じました。意外といい声ですね。インタビュー受けている時よりもずっといい声のような気がしました。
吹替え版で一番良かったと思ったのは佐藤浩市さん。上手いです。伊勢谷くんは英語の方がいいような(笑)。最初、日本語なのに何言ってるのか分からなかった・・・。しばらくして慣れてきたら分かるようになりましたが。伊藤くんは、もともとセリフが少ない上にかっこつけてるセリフが多いので、日本語にするとセリフがクサイです(笑)。観てる方が恥ずかしくなります。安藤くんは、比較的良かったんじゃないかと思います。感情こもってたし。
そういえば、与一の部下の名前が英語版ではイチロー、マツイだったのに、日本語版ではマツザカ、クワタになってました。すでに英語版を2回観てた私にとって、新鮮な笑いでした(笑)。日本語になって一番違和感があったのが、香川さん。あのノリは、アフレコだと難しいのかも・・・。二重人格になった後は低い声と高い声を使い分けていましたが、その使い方が英語版の方が上手かったように思います。あのキャラ、嫌いじゃないんだけどちょっと長くてダレるんだよね(苦笑)。

あと、上映前にサブちゃんの「ジャンゴ」が流れていたのですが、よく聞くとなんかかっこいい歌だなぁと思ったりして。サブちゃん、歌上手いですよね(って今更何言ってるんだか・笑)。
ジャァンゴォォォ~優しく・・・なれる・・・さぁ~すらぁ~い人よ・・・おおジャンゴォォ~~

って、頭の中をぐるぐる回るんですけど(笑)。

ガンマンの子どもの頃の役をやってた子役の子が可愛いなぁと最初に観た時から思ってました。ちょっと伊藤くんと似てるかな。

さて。前売券があと1枚あるので、また英語版を観に行こうかな。あんまりヒットしてないし(爆)。いやヒットするとは・・・期待してませんでしたけど。
だって、女性がウエスタン映画をワクワクしながら観に行きます??もし安藤くんが出てなかったら、観に行ったかなぁ・・・(苦笑)「包帯クラブ」は観に行ったかもしれないけど。
でも私は好きな映画です。安藤くんが出てる出てないに関わらず。安藤くん出てたって好きじゃない映画は好きじゃないってはっきりレビューに書いてるしね(毒)。