『はつかいち』 ぶらり

安芸の宮島の地・・・廿日市を見たまま紹介―独自の好奇心アンテナを張り巡らせて、ビビッと反応したものを紹介します。

極楽寺山登山-⑤

2020年03月18日 | 鋳物師

 

 



極楽寺に参詣しても本堂屋根の頂部に注目する人は殆どいないであろうが、よく見ると屋根頂部の宝珠露盤に鋳造銘がみられるのである。銘文によると慶長4年(1599)11月に宍戸備前守元次を檀那として本堂が建立されたようである。露盤鋳造者の銘文はみられないが、極楽寺の鰐口を明応2年(1493)、梵鐘を明応5年(1496)に廿日市鋳物師の久信が鋳造しているので、露盤も廿日市鋳物師の鋳造作品とみても間違いないであろう。宝珠の銘文は見えないが宝永元年(1704)に廿日市鋳物師の山田貞能が鋳造しているのである。


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