成美堂出版 152ページ 600円+税
文庫本サイズの卓球ルールの解説書。日本卓球協会の公式ルールを判りやすく解説しています。公式ルール本文は本書には付いていません。調べたら、日本卓球協会のWebにはルール掲載がありません。不親切な協会です。
10年ほど前から、ルール改正ごとに改定が行われて版を重ねています。本書は2012年7月1日発行なので、プラボールの記載がありません。
重箱の隅、あら探し的な突っ込み
・P.10 試合開始前に、選手はゼッケンをつけ、半袖・短パンの格好でコートに入る。
→女子のスカートはダメなの? と突っ込んだら、P.120に「半袖シャツ、下はショーツかスカート、靴下、シューズを着用する」とあった。
→でも卓球するのに 靴下は必須なのかなぁ。
・P.20 サービスの出し方
ボールを見えずらくする行為は「フォールト」になる。・・・ボールが手から離れたら、フリーハンドとフリーアームをボールとネット支柱に囲まれた空間の外に出すこと。
→これ難しい。フリーハンドはできたとしてもフリーアーム すなわち 肩の下から手首の上までを前述の空間の外に出さねばならないと言われると、難しいです。ルールがこうなっているの?
・P.78 ダブルスの競技規則
ユニフォームのデザインをペア同士で上下共に同じにしなければならない。混合ダブルスで、女子がスカートを着用するのは構わない。
→今年の世界選手権のミックスダブルスの決勝戦。吉村真晴・石川佳純組 と対戦したのは中国の許・韓国のヤン・ハウン組。 中国 韓国ペアはそれぞれの国の代表ユニフォームを着ていますから全く違うデザインです。これは審判長の判断でOKということなんでしょう。国際大会でこの状況ですので、地方の予選ではこういう事態は日常茶飯事。現実性の無いルールですね。