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「最後の忠臣蔵」 DVD 役所広司、佐藤浩市

2012-03-14 | 映画

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2010年作品。
池宮彰一郎原作の映画化。
赤穂浪士四十七士による討ち入りの前夜に姿を消した瀬尾孫左衛門(役所広司)。討ち入り後に切腹の列に加わらず逃げたとされる寺坂吉右衛門(佐藤浩市)。この二人は大石内蔵助から非情な指示を受けていたのであった。
寺坂吉右衛門は討ち入りの際に伝令役として吉良屋敷の表門から裏門までを幾度も走ったことから、この赤穂浪士の闘いを残ったものに伝えること、また浪士の家族の助けを行うという役目を受けて、討ち入り後に姿をくらませた。
浪士の十七回忌を迎えようとしていた頃、寺坂吉左衛門は瀬能孫左衛門を見かける。そしてついに瀬尾孫左衛門が大石内蔵助の娘を守り育てるという秘密の命を受けていたことを知る。

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15年ほど前に池宮彰一郎の原作(当時は「四十七人目の浪士」というタイトル)を読みました。この時に、忠臣蔵の討ち入り後にも忠義の武士達がいたという斬新な発想に驚き、「四十七人の刺客」に続いての映画化を期待したことを思い出しました。
時間が経っているからかもしれませんが、小説ですんなり受け入れられたのが映画では違和感を感じるところがありました。

大石内蔵助が寺坂吉右衛門に「討ち入りを世間に正しく伝えるために逃がせた」;これはあり。
大石内蔵助が瀬尾孫左衛門に「自分の娘を守らせるために前夜に逃がせた」;これは公私混同。貴重な戦力をこのために割くという判断は如何なるものか。また部下が汚名を受けるという武士にとって死よりもつらいことを命じるという感覚が分からない。少なくとも、寺坂と同様に討ち入り後に逃げさせるという措置もあったのではないか。

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可音役の桜庭ななみさん・・・なぜ彼女を使ったのか? 大事な役です。 このキャスティングには「他に女優はいるでしょ!」と言いたくなりました。

少し傷はありますが、役所広司と佐藤浩市という2俳優の重厚な演技でこの時代劇は引き締まっています。日本人なら分かるという忠臣蔵の世界、これの延長線上の話を上手く描きました。心に残る映画です。お薦めです。


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