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「鳥獣戯画の謎」 別冊宝島 2302 上野憲示、今村みゑ子監修

2015-07-25 | 本と雑誌


宝島社 96ページ 1000円+税

京都国立博物館で修理完成した国宝絵巻「鳥獣戯画」。この100年ぶりの修復で新事実が発見された。
まず、あまり良い紙を使っていなかったこと。すなわち、初めから本画制作を考えていなかった、下絵段階もしくは初発的な手遊びと理解できる。
もう一つが、丙巻にでは表裏両面に描かれていたもんが 相剥ぎ によって表と裏を切り剥がして前後に連結されている。
こういう発見を加えて、国宝絵巻を楽しく鑑賞します。

各地に散らばっている模本にのみ残っている絵も加えて、各場面についての解説をしてくれます。
また、いつ誰が何のために描いたのかという楽しい推理も展開。答えがないから、楽しく考えましょう。

鳥獣戯画は有名な甲巻の他に乙、丙、丁という4巻の構成。本書を買ってから気づいたのですが、乙、丙、丁巻の情報が無い。本書の価格だと無理かもしれませんが、「騙された」感があります。残念ですね。

鳥獣戯画の謎 (別冊宝島 2302)
クリエーター情報なし
宝島社
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