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「午前零時の自動車評論8」 沢村慎太朗

2015-01-02 | 本と雑誌


文踊社 272ページ 1500円+税

前作の第7巻から約半年のインターバルでの新刊登場。早いもので、すでに8冊目になりました。今ではマイナーになった昔はエンスージアストとか称していたカー・マニアを相手にこういうかたちでほぼ定期的な刊行がなされることは嬉しいことです。

目次 カッコ内は私の一行要約
・ゴルフGTI今昔物語 (初代から続くGTI)
・困った話 (3列シートのミニバン)
・ドイツ車の心を読書で知る (佐貫亦男の「ドイツ道具の旅」)
・知られざる究極 (V6エンジン)
・Sに見た闇 (ベンツの新型Sクラス)
・狼の謎 (チゼータV16T)
・Wの悲劇 (W型エンジン)
・Fly me to the moon (シトロエンSM)
・21世紀の電脳構図 (エンジン制御)

今回は「困った話」でとんでもない 3列シートのミニバンを気持ち良く切り捨ててくれています。物理学的に無理がある。この上に販売台数の十字架を背負わされ、エンジニアとしてお金を掛けたいところは見切って、営業面で販売成果に直結するところにリソース投入されているクルマ。こういうのを読むと、ますます3列シートのクルマには乗りたくなくなります。

あとがきで作者も書いていますが、「今回は重いというか陰鬱というか、全体にそういう傾向が強いものになりました」。これは作者がたまたまそういうクルマに続けてあたったからとのことですが、「現代の自動車が救いのない八方塞りの隘路にはまりつつあることも確かで・・・その象徴だったりするかもしれません」とも書いており、これは当たっていると思います。ようやくデミオが登場して、また来年にはS660などの楽しいクルマが発売されます。こうなると、第9巻は明るく楽しくクルマに乗るという話になるかと。これを期待しています。

午前零時の自動車評論8
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