![Living_stereo_collection_volume_2 Living_stereo_collection_volume_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/15/4260d422197429c76bf474facbefeb28.jpg)
60CD
ステレオ最初期のRCA。オーディオが、そしてクラシックLPの黄金期、RCAがLiving Stereoと称してビッグプレーヤーの名演奏を当時の最高技術で収録しました。これをDSDリマスタリング、60枚のCDセットの第2弾。
半世紀以上昔の録音なのですが、みずみずしく新鮮な音が響きます。この頃のアーティスト、エンジニアが競って良き音をレコードに記録して多くの人に聴かせたいと、最高、最大の力を出していたことが分かります。
この60枚の中で好きなのは
フリッツ・ライナー指揮 シカゴ交響楽団
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団
の当時のRCAの2枚看板の交響曲。
この2つを続けて聴くと、全く異なった価値観を持った2組であることが鮮明に分かります。ライナー指揮シカゴ交響楽団は、大馬力の重戦車。プレーヤー一人の技術も高く、これが真っ直ぐに突進してきます。かたやミュンシュ指揮ボストン交響楽団は、女性的な柔らかさ、優しさを感じさせる繊細な肌触り。シカゴとボストンがけんかしたら、シカゴが圧勝するでしょうが、美しさで競うとボストンの勝ち。二者択一など、できません。
本セットですが、欠点が一つ。CDの収録時間を無駄にしています。例えばベートーヴェンのピアノ協奏曲が1曲がCD 1枚という効率の悪さ。60枚組ですが、通常の収録にすると40枚に収まってしまいます。このVolume 2は無理に60枚にしたような感じがあります。
一方で演奏、録音については文句なし。心に残したいという演奏がいくつもありました。
<iframe src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=hiroakimiyake-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=B00GP8YHAU" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>