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あの内定取り消し100万円の日本綜合地所が倒産!!!

2009年02月10日 22時50分03秒 | たまには金融・経済の話でも…
写真:街角ウォッチングから:近所の公園にて「ツワブキの綿毛(種)」

この金融大恐慌の真っ只中、入社試験で採用を決め内定通知出した後に、その内定取消を行って、その後の悪評で一躍有名になり、誠意を示すとして内定取消者53人に100万円払うと決めたあの「日本綜合地所」が倒産した。

この悪評が業績悪化の懸念を著しく表面化させ、本来の資金繰りが更に一層苦しくなって、資金調達が出来ずに、倒産に追い込まれたのでしょうか? 倒産までの過程は、単純でなく迷路のように複雑なので、遠因になったとは一概に言えませんが・・・

本当に内定取り消しした時は、世界金融恐慌真っ只中。「現在の金融経済情勢から、財務体質の改善が必要で、さらなる徹底的なコスト削減が必要と判断した」

ここから独断と偏見と言うことで・・・

「内定取り消しや非正規労働者の解雇、雇い止めなど、弱い立場へのしわ寄せを許さず、企業の社会的責任を追及していく」と言う目的の元にこの和解金で解決に持ち込んだのが「全国一般東京東部労組」と言う労働組合。この労働組合は、倒産情報を聞いて、「会社の状況をしっかりと学生に説明する必要があった」と同社の対応を批判した・・・だって。

なんだかなぁ?。。。ちゃんと説明していたと思うけど・・・それを調査分析して、交渉に持ち込むのが組合だと思うんだけどなぁ?!!! なんかようわからんです。

結果論ですが、会社は、存続があやうい時に、逼迫した金融事情について、当然、公表するわけも無く(公表=即倒産ですもんね)。、責められる一方・・・風評が追い討ちをかけたのでしょうか? 労組は、当然やる事をやり、会社もそれに対して誠意を示した。風評が怖かったのでしょうかね。

最終的に、日本綜合地所は、会社更生法の申請をして、取引所上場廃止になり、株主が損をして、内定者は、取り消されたと言う心の病を負い、社員の多くが路頭に迷う結果になってしまいました。結局、全員がマイナスになってしまいました。

ここで、風評の大きな一因となるのがマスメディアの存在。いつも思うのですが、マスメディアって、何でしょうか? 情報を操作できる媒体は、潰し、潰される為に存在しているような気がどうしてもするんですよね。。。これも視聴率がなせる業ですか?

報道は、全ての事実を網羅した時に、全てを報道すべきだと思います。一部分のみ知りえた情報では、片手落ちのような気が・・・その情報に流されるのが人の感情・・・なんだかなぁ?の世界です。

何故、次から次へ、ドミノ倒しのように倒れていくんでしょうか? 全ては、証券の「セキュラタイゼーション」・・・元を正せば、不動産資産の証券化ビジネスの崩壊につながるんですよね。

今までの不動産会社の倒産は、証券化した不動産の引受の最大の顧客である「投資ファンド」がこの金融恐慌で、多くが損を出し、今まで融資してきた金融機関が手を引いた事に起因します。つまり、買い手不在に陥った事でしょうか? 

そして、今、各地でマンションを建てるデベロッパーは、土地を買う為の費用とマンションを建てる為の費用を銀行からの融資に頼っています。そして、売った資金で、借入金を返済するのですが。。。

現状の住宅市場では買い手不在の為、建築の延期等になれば、銀行は、不良債権と見なし、貸渋り・・や回収に全力を尽くします。不動産会社は、回転売買で成り立っているので、一つでもStopすると破綻する運命なんですね。規模が大きいほどそうなんだと思います。

なんか、全てが悪循環に陥っているようです。≪明けぬ夜明けは無い≫の言葉通り、将来に夢だけは持っておこう。。。

天気:晴れ
気温:最低温度:1.5℃ / 最高温度:13.7℃
今日の歩数計:17552歩 / 消費カロリー:538.80Kcal
歩行距離:約11.41km