ハートプラス・プロジェクト

「苦しんでいる人を助けたい」そんな気持ち=ハートがあれば、いろんな知識やスキルをプラスしませんか?

あなたは英語が話せますか?

2017-12-03 18:20:29 | CPR & AED
手当とは関係ないタイトルですね。
ですが、訊いてみます。

「あなたは英語が話せますか?」

日本にいても、大きな都市や観光地に出掛ければ、
外国人の方のそばになることがあるかと思います。

新幹線で隣の席になるとか、ホテルですれ違ったり・・・
困っている様子の外国人をみかけることがあるかもしれません。

外国人が全員、英語を話すわけではありませんが、
英語でちょっとしたコミュニケーションをとろうとか、とりたいとか
思ったことはないですか?

英語、話せばいいじゃないですか!

と言われて、話そうという気になる人はいるでしょうか?
日常の、何気ない会話(口語)なら中学で習う「文法」でなんとかなるし、
あとは語彙力だけですかね?世の中「横文字」が多くなってきたので、
意外といろんな単語知っているかもしれませんよ。

国民性というくくりでまとめたくないのですが、日本人は、総じてシャイなので、
大丈夫、と言われてもなかなか出来ないのでは?

そして、「間違えたら、恥ずかしい」という気持ちが先行しないでしょうか?

間違えたら・・・ という不安
恥ずかしい・・・ という思い

一方で、相当おかしな日本語を話す外国の方、日本にけっこういますよね。
だからって、バカにする人は、あんまりいないでしょ?

なのに、この不安とか感覚が、いろんなことを実行する際の障壁になっていないでしょうか?

手当にだって同じことがあてはまる・・・そんな気がするときがあります。

誰かが見ていて、間違った事をしていたら恥ずかしい・・・

間違っていて、かえって悪くしてしまったら・・・


そんな思い

講習では、難しいコトは、教えるべきか?教えないべきか?
しばしば問題になるところです。

とくに「救命」では、やってもらわないことには好転することは期待できません。
だから、難しいと思われて手を出すことをためらってしまっては意味がない、
と考え、難しいコトは教えない、という考え方があります。

その一方で、講習に来るからには、いろいろなことを知りたくて来ているわけで、
事実は知ってもらう方がいい、とも言えます。


死戦期呼吸の判断は難しいものです。

「ふだん通りの呼吸がなければ、心停止と判断してください」と言うに留めるか?

「難しいから迷うのは当たり前!そんなときは悪い方で考えましょう」と言う方がいいのか?


AEDは、音声にしたがって操作すればよい、ということになっています。
しかしながら「機械」である以上、よく分かっていないと使ってみよう
という気にならないのでは?
(今でも、講習で「これ(AED)を使って、かえって悪くなることはないんですか?」
 と真剣に訊かれることがあります)


ちょっと趣向は違いますが・・・今やオートマ車が普通の世の中。
しかも十数年?すれば、電気自動車が当たり前になっているかもしれません。
そうなると「マニュアル車ってなにさ?」となるでしょう。
そんな人に

「マニュアル車は、まずクラッチ踏んで、ギア入れて、アクセル踏みながらクラッチ戻す・・・」
と言っただけで「よし、分かった、動かしてみる」となるでしょうか?

「マニュアル車で停まるときは、ブレーキとクラッチ両方踏む」と言えば
「ブレーキだけじゃ、停まらないの?」と不思議に思われないでしょうか?
「いや、停まるけど、エンジンも停まるな」と返せば
「エンジン壊れるの?」と不安になったり・・・

わが母親(昭和一桁)は、逆にオートマ車の運転が出来ません。
ブレーキ離しただけで進む機械は、クルマでない、という認識なのでしょう。

Pに入れとかないとエンジンかからないし、キーも抜けないと教えれば、頭の中は「?」
そして、我が家の軽トラ以外のクルマは「キーレス」
オートマ車を運転することなく、免許証を返上する事になるでしょう。


AEDの設置台数は、他の国と比べても多い方だと聞きますが、
使われるケースがまだまだ少ないとも聞きます。

使われない理由は、様々でしょうが、日本人のメンタリティによるところも多そうな、
そんな気もします。


あなたは英語が話せますか?

 中学、高校と英語を勉強していれば、簡単なコミュニケーションくらいとれる筈です。


あなたはAEDが使えますか?

 使う勇気がなければ、講習(消防でも赤十字でもなんでも)を受けてみてください。
 そして自分が納得するまで知ってください。インストラクターに質問してください。
 恥ずかしいことでも何でもないですから。

 そして、「自分が出来そうだ」と思うことだけしてくれればいいです。


スポーツインストラクターや指導者(監督やコーチ)などは、適切な対処ができないとダメでしょ!
とは思いますが、一般の人は、不安だったり怖いという思いがあれば、「やらなきゃいけない」
と思わなくってもいいです。

必要以上に背負い込む必要はありません。
救命にあたって精神的ストレスを感じてしまう人もいます。
救急隊でPTSDのようになってしまった人もいると聞いたことがあります。
業務であれば、その後のケアもしてくれるでしょうが、
一般の人は、自分で医療機関を探すか、だれかに相談しなければなりません・・・


ただ、自分の出来ること、出来そうなこと、出来ないことの
見極めはしておいてもいいのではないかな?

と思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿