お休みの日の朝、何気なくTVを見ていると
女優の松嶋菜々子さんのインタビューの映像が流れていました。
1児の母でありながら、ほんとにきれいで、
まさに、女優オーラが感じられて。
もちろん、TVで見る松嶋さんしか知らないけれど、
はっきりと自分の想いを語ってる様子は、とても素敵だと思いました。
年代やタイプは違いますが、
阿川佐和子さん、山口智子さん、松嶋さん・・
ちょっと気が強そうで、それでいてちょっとおちゃめな感じがして
とっても好きなんです。
3人とも、背筋がまっすぐで、凛として生きてる、というイメージがあります。
内館牧子さんの『おしゃれに。女』という対談集を読んだのですが
その中に、絵門ゆう子さんとの対談もありました。
絵門さん、この方もとっても素敵な女性です。
以前、バラエティ番組にでていたのを拝見したことがあるのですが、
そのときは、もうすでにがんと闘われていて、
それでも、とっても素敵に輝いてる姿が印象に残っていました。
この本の中の、内館さんと絵門さんのやりとりを少し紹介します。
『病気になられて、絵門さんご自身は変わりましたか?』
という質問に対して、絵門さんは、
『雨が降っても、きれいな夕焼けなっても、木を見ても、
すべてが「命」だと思えるようになった。
本当に些細なことが楽しくなった。
病気や失恋など、苦しいことを経験するとそういう気持ちになれるけど、
苦しいことがなくてもそんな気持ちになれるように、
みなさんが辛い経験をしなくても、
自分の体験によって少しでもそういうことで得られる何かを感じてもらえればいいと思う。』
といっています。
毎日同じような日常を送っていても、気持ちに余裕があるときは、
あ~空がきれいだなぁ、とか、お花がきれいだなぁ、って思いますが、
そのすべてが命につながってるという実感はないかもしれません。
心に余裕がないときはなおさら、そういうものに目を向けることもないかもしれません。
自分に辛いことがあって、それを何とか克服しようとしているとき、
何とか光が見えてきたときには、そんなふうに感じることがあるかもしれませんが、
言われるように、実際に経験しないと実感できないことも多いように思います。
自分の経験を、人のために・・
そういう想いがあふれた言葉だなぁと思いました。
また、『前向きに生きるって、どうことだと思いますか。』という質問に対しては、
『自分のことよりも、周りの縁のある人たちが幸せになればいいなという気持ちを
集約させることだと思う。
そうすると自然に自分も前向きになっていく。』
前向きに生きるって?
これもよく問われる言葉だと思いますが、
こういう質問をされたら、まず自分は、
『自分らしく生きること』、というふうに答えてしまうかもしれません。
自分のことしか考えていない。。。
人が幸せになればいいなという気持ちをいっぱいにさせたら、自分も幸せになれる、
というこの言葉、ほんとにすごいなぁと思いました。
自分のことだけ一生懸命になっても、
最終的には自分は幸せだと感じることはできないのかもしれません。
でも逆に、自分が悲しい顔をしていたら、
周りの人は、幸せ気持ちになれない。
自分も笑って、人も笑ってる、
喜んでいる顔を見ると、こちらも幸せな気持ちになれる。
そんな些細なことが、きっと大きな人生の目標になるのかもしれません。
いろんな経験をしたからこその言葉だと思いますが、
凛として・・
まさにそんな人生を送られた方だなぁと思いました。
これからの人生、少しでもそんな姿勢で過ごせたら。
目標ですね~~
記事中の写真は、庭に咲いたすずらんです