黍生山の村夫子 (きびゅうやまのソンプウシ)

黍生山の村夫子が「蜂を追っかけた」とか「山が笑った」とか言ってます。

知らぬが仏のスズメバチ(1)

2013年08月09日 16時38分12秒 | 日記

昨日の事です
もうひと月も黍生山に行ってない
せめて車で上の駐車場まで行ってみようかな?
林道の様子を見ながらゆっくり登って行く
途中直径10㎝位の松が2本倒れていたのと雨で路面が掘られていた位で豪雨の被害は無さそう
山頂の駐車場に着いて一応車を降りる
履物はLLサイズのクロックスだけど半歩づつゆっくり歩いて山頂に行ってみようかな?
意外と歩けた上りは大丈夫かも
でも一度躓いて「イテ~!」
誰も居ない山頂は静かなもの周りの山も靄っている

 
「記帳箱の窓がイヤに古臭いなあ!こんなんだったかなあ?」
「あっ、そうだ記帳を見て見よう」
ノートを取り出すと何か小動物が糞でもしたのだろうか
表紙が汚い
何か払う物は無いかと捜す
辺りを見回した時今ノートを取り出した記帳箱が目に入る
キイロスズメバチだ~
箱の周りをキイロスズメバチが10羽程飛んでいる
半開きのドアの隙間から中を覗くと立派な3段の巣
喜んでいる場合ではないそ~っとドアを閉め記帳箱の前に丸太を置く
これで丸太をどけないと記帳箱は開かない
もう足が痛いのでこれ以上は無理
後は面さんにお願いしよう
車に戻るのだが下りは足がチョー痛い
「もう絶対登らない!」と反省しながら下りる
家に帰って面さんに
と面さんの声が優しい
小声で「今 豊田に行くバスの中です」
バスの中豊田飲み会だ~
「気を付けて」と電話を切る
俊さんにお願いしようかと思ったがバカと一緒で俊さんはヘボ用の防護服しか持っていない
しかも彼は刺されると凄く腫れる体質ムリ無理
でもあのままにして置くと誰かがきっと記帳箱を開けるだろうなあ
世の中には好奇心の強い人が居るもので
「開けちゃダメ!」って言うと無理にでも開けたがるんだよなあ
「山頂何か行くんじゃなかった!」「記帳箱開けるんじゃなかった!」
「しかし自分もよく刺されなかったなあ」「多分あと数秒開けていたら刺されただろうなあ」
「あんな山頂で刺されたら大変な事になっただろうなあ」「足が痛くて走れないし…」
「何より登山者が刺されなくて良かった」
「もう一度登るの嫌だなあ」「明日足はどうなるんだろう」
頭の中では脈絡の無い事を色々考えながら嫌々殺虫剤と防護服をもって車に乗る
「嫌々やると刺されるんだよなあ」
しかし車は山頂へ

つづく