日本を出るときに税金を取る予定だそうで、これに関する記事です。
「出国税」の検討、国交相が表明 今秋にも具体案:2017/9/12(火) 13:47配信 朝日新聞デジタル
14時ごろの上記引用記事では
「2020年に訪日外国人客を4千万人に増やす目標を達成するための財源」とするだけで、そんな「観光客を増やすための財源」として、なぜ増税するのかが分りませんでした。
新しい税金を設定しようというのに、その根拠を説明せずに、税対象、徴収方法、他国の例などを詳しく挙げても意味がないのですね。
ところが2時間後の大相撲秋場所の途中(16:05ごろ)のNHK総合ニュースで
石井国交相が「多くの外国人観光客の受け入れ環境を整備する財源」と説明していたので、「なるほど」と、その動機・根拠・意味がわかりました。
つまり外国人観光客が増えると、「宿泊所」「ゴミ」「通訳」など、いろいろな課題が増えるからで、これの予算配分をしなければならず、財源が必要だったのでしょう。
今回の増税記事については、賛成か反対か以前に、なぜその必要があるかの問題がありましたが、朝日新聞の記事ではそれが分らず、NHKの短いニュースでそれが分ったという次第です。
いや、だからといって私が、公明党を支持しているとか、NHKに好感度を示しているとか、朝日新聞に嫌悪感をもっている、ということではありませんので、念のため!
朝日新聞の第一報だけを見ていると、意味不可解なまま、それが与党のやり口かと思いがちですが、幸いなことに2時間後にはNHKで国交相本人による「受け入れ環境を整備する財源」との説明があり、納得した次第です。このあとで賛成か反対かの議論がでてくるのが、自然な流れなんでしょう。
つい疑ってしまい、穿った見方になるかも知れませんが
朝日新聞が大臣の「受け入れ環境を整備する財源」声明を加えなかったのは、「読者を増税反対にもちこむ手口」なんでしょうか(大笑)。
もしも意図的に「受け入れ環境を整備する財源」を略したとすれば深刻な偏向記事であって、ほかではあまり例を見ないため、引用しておかねばならないと思った次第です。
私は、朝日新聞の記事が、決して「意図的」ではなく、単なる「失敗」だったと信じたいものです。訂正記事が出ると思うのですが、どうでしょうか。
翌日(2017/09/13 5:00)朝日新聞サイトで、「出国税」を検索すると、次の5つが出てきました。代表的な2つを紹介します。
1「出国税」の検討、国交相が表明 今秋にも具体案:朝日新聞 2017年9月12日13時47分
←これは上で引用した記事です。
2「出国税」検討、国交相が表明:朝日新聞 2017年9月12日16時30分
←これが翌日検索した結果(上記記事発信から2時間後の記事)
石井啓一国土交通相は12日、2020年に訪日外国人客を4千万人に増やす目標を達成するための財源として、日本から出る人に課す「出国税」を含めた新しい財源確保策を検討すると表明した。15日に検討会の初会合を開き、今秋にも具体案を示したい考えだ。
石井氏はこの日の閣議後会見で、「これまで観光庁内で検討…
2では、ここまでは先に引用した2時間前の記事と同じようですが、これ以降は「無料登録して全文を読む≫」となっていました。早くも2時間後に読者を制限するようになったのでしょうか。
ひょっとすれば、これ以降で「訂正記事」があるのでは、と期待させますが、私は「ログインして全文を読む≫」をしていませんので、詳細については、謎のままです。
さてさて、皆様はどう思われますか。