カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

北朝鮮の醜聞17

2016年12月28日 10時54分39秒 | アジア

もう論外だ、と見放した人が多いと思われる朝鮮民主主義人民共和国。

「民主主義」や「人民」が存在しない国に限って、国名に「民主主義」とか「人民」がつく、という大きな矛盾は、広く知られています。


朝鮮半島は

50年以上に渡って「朝鮮戦争の休戦状態」のままで、同じように戦後分断されたドイツやベトナムが、諸般の事情をかかえながらも東西・南北の統一を成し遂げたにもかかわらず、まだ朝鮮半島は分断されたままであるばかりでなく、今や崩壊寸前の北朝鮮が、ミサイルを発射するやら核実験をするやら、もう末期的症状ですね。

たび重なる国連の制裁決議にもかかわらず、国境を接する中国の「偽装制裁」で、まだ崩壊しないまま金王朝が生き延びております。

北朝鮮→中国→日本へと迂回し、本来北朝鮮からの輸入が禁止されているにもかかわらず、産地が偽装されて日本に輸入されています。ペテン・だまし・パクリ・でっち上げ・ワイロ・偽造満載の両国にまんまとダマされている日本。中国産と聞くだけで吐き気をもよおす人が見られますが、産地をまったく気にしない「安ければ買う」人がいる限り、この手の偽装は後を絶たないでしょう。

いやその中国共産党が今や崩壊寸前ですから、中国と北朝鮮は、「偽装で固く結ばれた」崩壊兄弟でしょうか?

朝鮮半島の北部は、このように「大変な時期」となっていますが、南側の韓国でも今、決してまけることなく「大変な時期」を迎えております。

  • 北朝鮮対策として、米製THAADミサイルを韓国に配備する件で中国が激怒し(思う通りにならないことが多くいつも激怒していますが)あろうことか韓国を経済制裁しております。中国では今なにかにつけて韓流を排除しつつあり、言うことを聞かない韓国をいじめているのですね。韓国は、それでなくても中国経済の減衰で悩んでいたのに、この制裁で一層ひどいことになっていて、韓国は、中国の横暴に対して何も言えないまま、どん底に落ちつつあるようなのです。
  • このどん底がいつまで続くかと言えば、次の政権が誕生して親北・親中になり「よりをもどす」まででしょうか。そして「それも、おかしくなった」と判断する人が増え、さらに次の政権で反中・反北になるというわけです。こういう風に大きく左右に揺れ動くのが韓国であり、一貫して変わらないのが「反日」というわけです。
  • もとより大企業に依存しすぎている韓国経済ですが、その大企業に陰りが見えはじめています。零細企業がどんどん破綻しているらしいことを考えると、中国の制裁で「中国からの輸入品が減る」ならば零細企業にとっては大きなチャンスなのかも知れません。
  • 日本では成功したロッテですが、韓国にもグループがあるものの、ここでも様々な問題があり、どうなることやら予断を許しません。
  • 韓国大統領だった朴槿恵が、国会で弾劾され、今、憲法裁判所で「弾劾が、合憲か違憲か」の審議がされているところで、2017年5月までには最終判断が出るようです。  

これら「問題山積・災難続き」の韓国を、北朝鮮はどう見ているのでしょうか。

▲韓国大統領の退陣

前大統領の朴槿恵が「無条件」で北朝鮮と話し合うとしていたにもかかわらず、北朝鮮が朴槿恵を極端に口汚くののしってきたこともあり、朴槿恵の弾劾・退陣そのものは、歓迎しているようです。

しかも次の大統領候補をみると、親北政権ができそうなので、北朝鮮為政者は、「またまただませる」と、密かに狂喜乱舞しているのかも(笑)。

問題は、今月末で退任する予定の国連事務総長・潘基文(パン・ギムン)が朴槿恵の次をねらって大統領選挙に立候補しそうなことです。

しかし朴槿恵問題で韓国政界が揺れていて、政党の離合集散があり、潘がどの政党に所属するのかがまだ決まっていないようですから、北朝鮮としては、何としてでも親北政権を樹立しなければならず、必死で潘の出馬を邪魔するのでしょうか

日本にも参議院議長や衆議院議長を務めた人が退任後にどこかの県知事や政党の党首に就任し晩節を汚したことがあります。断り切れなかったのでしょうが、潘も「大統領にはならなければ良かったと述懐」するに違いなく、たとえ担がれたとしても「何もしない人は何もしない」のを貫き、今のうちに立候補を明確に否定することです。これは別に北朝鮮の肩をもつわけではなく、流れからそう私がみている、という意味です。

韓国大統領の退陣をもとめた大規模なデモ

ただし、朴槿恵を退陣させようとして、何十万人ものデモがあったのは、北朝鮮為政者にとっては、心穏やかとは言えません。これは弾圧国家特有の心配ごとで、かつてアフリカのチュニジアから始まった民主化運動「アラブの春」が、エジプトやリビアへ飛び火して独裁政権が倒れたように、韓国の大統領退陣要求デモが北朝鮮に飛び火するのを何としてでも食い止めなければなりません

北朝鮮では、これまで以上に報道規制を強化していることでしょう。

つまり

北朝鮮は50年以上前には、日本が併合時に注ぎ込んだ工業力もあり、韓国より遥かに豊かだったのに、独裁政権の非効率な国家運営が原因で、いつのまにか韓国より劣ってしまい、北朝鮮は今では世界の最貧国へと転落しつつあるのです。

にもかかわらず金一族が朝鮮半島北部に籠城して(まるで寸又峡事件か)鎖国を続け、国民が飢餓に苦しんで餓死するよりも金一族の延命を大切にするという始末で、多くの資金を軍事に注ぎ込み、朝鮮半島≒暴走半島となってしまいました。

ということで北朝鮮は

  • 韓国の大統領が交代したことを喜びながらも
  • 「デモによって大統領が退陣させられた」と北朝鮮庶民が受け取るのを防ぐ為に、デモ報道を控えている

ようです。

このように

都合のいいこと・都合の悪いことを、政府がかってに決めて情報操作するのが、中国と北朝鮮とロシアでした。

韓国に関しては、政府というより、社会全体が一糸乱れぬ情緒的な動きを目指しており、これは情報操作と何ら変わりがありません。

北朝鮮から韓国へ亡命・脱北した人が「韓国ではメディアが政府を激しく攻撃できる」のに驚いたというのですが、私としては、その韓国にさえ大いなる疑惑を感じているので、北朝鮮に関してはもう論外というしかありません。

いずれにしても共産主義や儒教の影響はこわいですね!

たしかに自由主義・資本主義がかかえる問題もたくさんありますが、それらを減らす努力をすれば、共産主義・儒教国家とは比べものにならない程の利点があろうかと思います。

2016年が終わろうとしているとき、このように朝鮮半島を分析しておくことに、多少の意味があろうかと思うのです。

私の見方は以上の通りですが、さてさて、皆様はどう思われますか。


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