トランプにまつわる問題のまとめです。
国家非常事態宣言
これはメキシコ国境沿いの壁建設(公約らしい)に関するもので、トランプは議会の承認が不要な「非常事態を宣言」しました。
しかし「壁建設のために非常事態を宣言するのは不適切」という指摘があります。
- 2019/02/15 トランプが、非常事態宣言に署名
- 2019/02/26 下院が、非常事態宣言無効を可決
- 2019/03/14 上院が、非常事態宣言無効を可決
- 2019/03/15 トランプが、拒否権を発動
- 2019/03/26 下院で2/3以上に至らず宣言が有効に
ただし「非常事態宣言」に関しては、訴訟があるようで、上訴があれば、時間がかかるかも知れません。
トランプ氏の拒否権覆せず 米議会、非常事態宣言を巡り:朝日新聞 2019年3月27日11時49分
つい先ほどのニュースのようです。
捜査報告書(米特別検察官モラー 2019/03/24)
司法長官が作成した概要によれば、捜査報告書では・・・
- ロシア疑惑では、「大統領選挙でトランプ陣営がロシアと共謀したという証拠はなかった」としました。
- 司法妨害では、大統領が有罪か無罪かを決めていない。
これに対してトランプは
- 勝利宣言
- 報告書の全面公開は構わない
と駆け引きしております。
モラーは司法妨害についてどう考えていたのでしょう。
- 有罪とも無罪ともしなかったのは、司法長官バーの判断にまかせたのか
- モラーは、たとえ有罪となっても「大統領を裁けるのは議会だけ」と理解していた。
これは重要なところで
普通は、「1.」と考えるようですが、一般人とは異なる大統領を捜査することであり「2.」は考えられます。
米特別検察官モラーは、司法長官が任命していますので、不都合だからといって直接大統領トランプによっては解任されません。
前FBI長官コミーの直接解任は明らかに司法妨害でした。トランプの失態であり、このあたりを隠して「全面」開示する可能性があります。
モラーは、この大統領の越権行為などを特別検察官ではなく、議会に弾劾させたいと考えていたのでしょう。
しかし、司法長官セッションズを辞任させ、大統領の息のかかった司法長官を指名しておいたことも、影響していたと思われます。モラーは司法長官にいつ解雇されるか分からなかったのですね。
モラー米特別検察官、トランプとロシアの共謀を認定せず:newsweek 2019年3月25日
トランプは「これは違法な試みで、失敗に終わった」というのですが、「違法かどうかを捜査する」のです。
どうもトランプから、「大統領選挙で勝てば認めるが、負ければ認めない」、のと同じような、全体主義者の匂い(韓民族・漢族と同じ「うぬぼれ」)が漂ってきます。
非常事態宣言とモラー報告書を並べましたが
- 非常事態宣言に関しては、トランプの拒否権が有効になったようですが、まだ未解決な部分があること
- モラー報告書に関しては、トランプが勝利宣言しましたが、全面公開を渋るとかえって怪しまれるとみたトランプが「公開は構わない」としたようですので、それに沿って「全面公開」したほうがいいかと思われます。
ともに、「解決した」とは言えない展開を見せています。
さてさて、皆様はどう思われますか。