いまスノーデンは、ロシアへ亡命中です。
言うまでもなくスノーデン(1983/06/21- )は米人として生まれ、30歳のころ中国香港でNSA(国家安全保障局 )によるPRISM(国際監視網)の実在をあばいたことで知られています。
その後、米政府が香港政府へ「容疑者逮捕と引き渡し」を要請したものの、移動先のロシア移民局から期限付きの滞在許可証が発行された模様です。
その後ロシア政府からは
- 2014年7月-2018年の3年間
- 2017年1月-2020年の3年間
の滞在許可がありました。
スノーデンとアサンジ
- スノーデン(1983-)・・・米人、香港→露へ亡命
- アサンジ (1973-)・・・豪人、スウェーデン→在英エクアドル大使館へ亡命(2012→2019)→英国で逮捕された
2人は、「秘密をあばいた」という点で共通していますが、政府としては、ほかの容疑もからめて逮捕を狙っているでしょう。また反米の国家へ亡命していたという共通点もあります。
アサンジの場合
エクアドルの左翼経済学者元大統領コレア(在位:2006-2017)時代に駐英エクアド大使館へ逃げ込み保護されましたが、当時副大統領だった現在の大統領モレノ(在位:2017- )になってから「忍耐の限界を超えた」ため英警察に引き渡したようです。
この逮捕について、エクアドル政府の迫害を逃れてベルギーに滞在中の元大統領コレアは「モレノ大統領が英警察を大使館に入れて逮捕させた。エクアドルだけでなく南米史上に残る最悪の裏切り者だ」「腐った男」と言っています。
私としては同じエクアドルの大統領ですが
- アサンジを保護したコレアが裏切り者なのか
- アサンジを追放したモレノが裏切り者なのか
どっちもどっちで、なんとも言えません。
ちょうど似ているのが韓国で
朴槿恵(前大統領で逮捕裁判中)が裏切り者なのか、それとも文在寅(2019年9月現在で、大統領2年4か月)が裏切り者なのか。どっちもどっちですね(笑)。
文在寅が大統領職を辞したあとで海外へ亡命しようとしても敵ばかりを作ってしまったので、あやしい中国かロシアしかありませんが、けっきょく韓国に居続け、韓国の大統領職経験者の定まった掟(おきて)のように「何かのとってつけた容疑で逮捕される」のでしょうか。
まぁ、エクアドルにしても韓国にしても「お幸せに」というしかありません(笑)。
スノーデン容疑者、英紙に心境 米引き渡しの恐怖和らぐ:中日新聞 2019年9月14日
スノーデンのロシア滞在も「6年」になり、アサンジの大使館逃げ込み滞在「7年」に近づいております。
スノーデン容疑者、フランスへの亡命を希望 インタビューで語る:afp 2019年9月15日 17:45
スノーデンは
前仏大統領オランド(2013年)時代に亡命を申請しており、現在の大統領マクロンが認可することを期待しているようです。
スノーデンの主張ですが
「米国の内部告発者が意見を聴いてもらえる機会がある唯一の場所が、欧州ではなくここ(ロシア)であること」が残念であり
「ロシアなどで内部告発者を保護することは敵対的行為ではない」
と自己弁護しております。
有能な人の中には、体制を批判する人がいて
そんな人たちは、体制側からは厳罰に処せられるもので、老後が安寧(あんねい)である保証はどこにもありません。
また正しいかどうかは別として、そういう道を歩んでしまったのです。
さてさて、皆様はどう思われますか。