『ぢゃんがらぢゃんがら』(夏井芳徳著、いわき新書)を読みました。
いわきに伝承される「ぢゃんがら」、一般的には「じゃんがら念仏踊」と表記される芸能の歴史をさぐっています。
著者とはちょっとした因縁があります。
いまから35年前、彼は中学校陸上競技200m走の県記録保持者でした。
吹奏楽部だった私は、臨時陸上部員として市大会の200mに出場し、予選で彼と同じ組。圧倒的な走りに驚かされました。
高校では2年のときに同級。
体育の時間の「スポーツテスト」で50m走を2人で走りました。
スタートでは完璧といっていいほど私がよかったのですが、タイムは6秒4の同タイム。
こんなことが記憶からまったく消えないくらい、中学3年のときの印象は強烈でした。
大学もいっしょで何度か高校同窓会などもし、今はいわきの空の下でそれぞれに生きています。
そんなことはともかく、著者が「『ぢゃんがら』のワンダーランドへ」というように、江戸時代の始めにいわきの地に伝えられ、いわきの人びとに愛されながら、幾多の試練や曲折をへて現在に至っていることが、対談形式というか、質疑応答形式で深められていきます。
その一端に触れると、1656年、観衆巻き込み型でいわきに伝わった念仏踊りが、15年後の1671年には「大勢で踊るな」と磐城平藩からお触れが出され、明治6(1873)年には全面禁止令です。その約20年後には、禁止令が解かれたわけではないのに復活していたようなのです。
しかも現在の「ぢゃんがら」は、江戸時代始めに伝えられた念仏踊りに、江戸時代後期にいわきに伝えられた甚句踊りの流れをくむ盆踊りの要素が加えられているのです。
ともかくかなりの賑わいをかもし出した踊りだったようで、著者は、「このような盛り上がりを、現在の平の町に蘇らせることが出来ないものだろうか」といいますが、共感します。
3日前の早朝の月。今さらなんですが…
いわきに伝承される「ぢゃんがら」、一般的には「じゃんがら念仏踊」と表記される芸能の歴史をさぐっています。
著者とはちょっとした因縁があります。
いまから35年前、彼は中学校陸上競技200m走の県記録保持者でした。
吹奏楽部だった私は、臨時陸上部員として市大会の200mに出場し、予選で彼と同じ組。圧倒的な走りに驚かされました。
高校では2年のときに同級。
体育の時間の「スポーツテスト」で50m走を2人で走りました。
スタートでは完璧といっていいほど私がよかったのですが、タイムは6秒4の同タイム。
こんなことが記憶からまったく消えないくらい、中学3年のときの印象は強烈でした。
大学もいっしょで何度か高校同窓会などもし、今はいわきの空の下でそれぞれに生きています。
そんなことはともかく、著者が「『ぢゃんがら』のワンダーランドへ」というように、江戸時代の始めにいわきの地に伝えられ、いわきの人びとに愛されながら、幾多の試練や曲折をへて現在に至っていることが、対談形式というか、質疑応答形式で深められていきます。
その一端に触れると、1656年、観衆巻き込み型でいわきに伝わった念仏踊りが、15年後の1671年には「大勢で踊るな」と磐城平藩からお触れが出され、明治6(1873)年には全面禁止令です。その約20年後には、禁止令が解かれたわけではないのに復活していたようなのです。
しかも現在の「ぢゃんがら」は、江戸時代始めに伝えられた念仏踊りに、江戸時代後期にいわきに伝えられた甚句踊りの流れをくむ盆踊りの要素が加えられているのです。
ともかくかなりの賑わいをかもし出した踊りだったようで、著者は、「このような盛り上がりを、現在の平の町に蘇らせることが出来ないものだろうか」といいますが、共感します。
3日前の早朝の月。今さらなんですが…