あつしが行く!!

日本共産党前福島県議会議員・長谷部あつしが日々の活動を綴ります。

トヨタ「赤字」宣伝の検証/内需経済が企業基盤を固める

2009年01月16日 | 日々の活動


「今期は連結で1500億円、単独で2200億円の赤字」とトヨタが労組に対し示し、労働者にも犠牲が広がるのはやむをえないとばかりに、「赤字」宣伝を繰り広げています。

世界に冠たるトヨタが「赤字」では大量解雇もやむなし、と思わせたいのだと思います。

「しんぶん赤旗」が14日から16日の3回連載でその「赤字」宣伝を検証しています。

トヨタが労組に示した説明資料を見ると、営業外収支を含めた経常利益から、特別損失と税金を差し引いた純利益は、連結ベースで500億円、単独で2200億円の黒字です。「赤字」といっているのは営業利益のこと。

03年から08年の5年間でトヨタは内部留保を5.4兆円ふやし、非正規労働者は5.8万人ふやしています。この間、非正規労働者を1万人ふやすごとに内部留保を1兆円近くため込んだ計算です。



その一方で配当金総額は03年の1512億円から07年には4432億円へ3倍、役員報酬は1人あたり7000万円から1億2200万円に5000万円以上もふえ、従業員給与は横ばい。

体力は充分すぎるほどなのに、アメリカ経済に極端に依存する企業体質をつくったことが、業績悪化の要因でもあり、その責任が労働者にあるわけではさらさらありません。

「赤字」宣伝を打ち破り、「非正規切り」をやめさせ、日本経済の外需頼みから内需主導に転換させることは、トヨタの安定した企業基盤を固めることになるのではないでしょうか。

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