「いわき市原発の安全性を求める会」が主催して、「みんなで考える原発問題」の勉強会をしました。
私は、この「求める会」の代表を今年度からつとめています。
講師は伊東達也さん。伊東さんは現在、原発問題住民運動全国連絡センターの筆頭代表委員でもあり、「求める会」の顧問です。
今回のテーマは「地球温暖化と原発問題」。
温暖化の元凶である二酸化炭素を出さないのが原発であるかのように、電力会社のコマーシャルでもさかんに流されます。
はたしてそうでしょうか。
ウラン鉱山から資源となるウランを掘削し、精錬し、濃縮し、加工し、輸送するだけでも、掘削機や工場建設・稼動などで当然石油を使っています。この事実をみれば、原発から電気を生産することが、二酸化炭素排出と無関係であるかのような話は聞けません。
そのうえに何万年も管理しないとならない放射性廃棄物の問題、強い放射能を帯びた原子炉が廃炉になったときの処理は現実に迫ってきます。まして原子炉破壊に至った場合の事故の可能性はなくなりません。
この原発の問題というのは、「二酸化炭素を選ぶか、放射能を選ぶか、の問題として捉え直す必要がある」(池内了『禁断の科学』晶文社)と私も思います。
病院二階から入口方面のながめです。