名古屋高裁の「自衛隊イラク派兵違憲判決」(08年5月2日確定)を読んで、裁判官が、“日本がイラク戦争に加担している事実に日本人はしっかりと目を向けるべきだ”と真剣にメッセージを送っていることをあらためて感じました。
判決文は、「(1)認定事実」の「キ 航空自衛隊の空輸活動」で、使用したC-130輸送機は「アメリカ軍が開発したパラシュート部隊のための輸送機」であり、イラクで「飛行の際に地対空ミサイルを回避するための兵器」を臨時装備し、04年3月2日から06年5月まで「輸送の対象のほとんどは、人道復興支援のための物資ではなく、多国籍軍の兵員」であり、06年7月から07年3月末までも「大多数は、武装した多国籍軍(主にアメリカ軍)の兵員」と断じています。
裁判中、自公政権当時の防衛省は、輸送実績の開示請求に対して黒塗りの文書しか開示せず、裁判所も「詳細は政府が国会に対しても国民に対しても開示しないので不明」としつつ、輸送機の最大積載量、輸送物資の総量、輸送回数などから裁判所が判断しました。
その実態は、政権交代後情報公開法に基づく、「しんぶん赤旗」記者の開示請求に対して、「現時点で不開示とする理由がない」(9月24日付けの防衛相名の決定書)として全面開示された「空輸実績」で明らかにされました。
夕刻からは、高校同期の「ドクトル30」。
きょうは県外で自由診療をしている医師も初参加。
精神科、老人保健施設、美容外科、医療をとりまく社会背景をめぐって話題が盛り上がりました。