朝4時半に起きて、「しんぶん赤旗」日刊紙の配達です。
満月が実にみごとで、NHKラジオにも全国あちこちから声が届けられていました。
車を止める配達先でデジカメにでもおさめようと思っていたら、建物の陰になったりで意外といい場所にめぐり合えませんでした。
6時ごろ、明るくなった空の西の月をなんとか証拠写真におさめました。
『現代の物質観とアインシュタインの夢』(益川敏英著、岩波科学ライブラリー)を読みました。95年発行で、昨年のノーベル賞受賞後の10月に2刷されました。そのときにオビに「ノーベル物理学賞受賞! 小林・益川理論はいかに生まれたか?」と書いてあって、気にはなっていたのですが、まだ本屋さんに並んでいたので、先日つい購入。
1972年9月に小林誠さんと、ノーベル賞受賞となった論文発表のいきさつがこのテーマに沿って書かれています。そのことは、120㌻ほどの本書の99㌻に出てきます。
この「ライブラリー」は、「現代科学の最もホットな話題を、気鋭の研究者がやさしく明快に語ります」が売りです。
益川さんが言うには、「この(素粒子の)世界の現象には日常の感覚や感性に訴える説明法は使えない」が、「この冊子ではなぜそのようになるのかについて、可能な限り比喩やごまかしでない説明に努めた」とのこと。
ともかく、時間空間が物理現象の舞台であるだけでなく、ドラマの主役に躍りでてきている素粒子論の発展段階を感じ取れるだけでも、いいんじゃないでしょうか。