「A House is not A Home」 SCAI

SCAI THE BATHHOUSE台東区谷中6-1-23
「A House is not A Home」
6/26-7/25



4名のアーティストが立体や平面に思い思いの表現を繰り広げます。SCAIで開催中の「A House is not A Home」へ行ってきました。

出品作家は以下の4名です。

安部典子、古武家賢太郎、永山祐子、齋木克裕



画廊HPによれば場所の記憶、もしくは魂のランドスケープ、または空間への照応云々といったテーマも掲げられていますが、全体としてあまり難しく考えるとやや取っ付きにくくなってしまう面はあるかもしれません。冒頭、白のオブジェで観客を誘うのは、安部典子の紙を用いた立体の連作、「A piece of Flat Globe」でした。一見するだけでは、まさかこれが紙だと思えませんが、近づくと確かに厚手の紙が何層にも重なる様子を見て取ることが出来ます。まるで隆起する大地、そして連なる山岳のジオラマです。ユポといわれる特殊な紙を用い、熱処理を加えることで生み出された独特の粘土のような質感も印象に残りました。



唯一の絵画を展示する古武家賢太郎は、良く言えばスタイリッシュ、また反面にはやや無味乾燥な気配も漂う今回のグループ展では明らかに異質ではなかったでしょうか。木目も残る木のパネルや紙に色鉛筆で描かれる奇怪な人物や風景は、その色鮮やかな色彩感、もしくはシュールで逞しい造形美にもよるのか、南国の原初的なイメージをこの空間に呼び込んでいます。そのデフォルメには好き嫌いが分かれるやも知れませんが、インパクトの点に関しては断然に他を超える何かを感じました。

25日までの開催です。
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