「新収蔵 盛田良子コレクション」 東京国立近代美術館

東京国立近代美術館千代田区北の丸公園3-1
「所蔵作品展 近代日本の美術 - 新収蔵:盛田良子コレクション」
10/23-12/19

本年度に収蔵された20世紀美術作品4点を紹介します。東京国立近代美術館の常設展で開催中の「新収蔵 盛田良子コレクション」へ行ってきました。



ソニー創業者の盛田昭夫氏の妻でもあり、ニューヨーク近代美術館役員の他、財団法人盛田国際教育振興財団選考委員などを歴任された盛田良子氏ですが、このほど氏が所有していたという下記4点が美術館に収蔵されました。

ジョルジュ・ブラック「女のトルソ」(1910-11年)
パウル・クレー「山への衝動」(1939年)
ニコラ・ド・スタール「コンポジション(湿った土)」(1949年)
ジャン・デュビュッフェ「土星の風景」(1952年)



パウル・クレー「山への衝動」(1939年)

これらの作品の「質の高い」(同美術館サイトより)という言葉は全く間違っていません。クレーの大作の他、お馴染みのブラックやデッビュッフェなどの力作が展示されていました。


ニコラ・ド・スタール「コンポジション(湿った土)」(1949年)

私として今回一番惹かれたのはド・スタールの「湿った土」です。その色遣い、また何と言っても画肌の感触に魅力を感じました。

なおデュビュッフェについては寄贈です。ちなみにこれら4点は盛田氏のご自宅に飾られていたとのことでした。何とも豪華なお話です。


常設のクレーの諸作品。

クレーなどでは既に定評のある同館のコレクションに更なる厚みが増しました。既に会期末ではありますが、麻生三郎展の際には是非ともお見逃しなきようご注意下さい。


手前、ヴォルフガング・ライプ「米の食事」(1998年)、奥、ソル・ルウィット「形態の複合 No.6」(1987年)

ちなみに常設の第5章「現代美術」では、ヴォルフガング・ライプの「米の食事」が久々に出ていました。同館で以前行われた回顧展の思い出が蘇ります。見事な展覧会でした。

12月19日まで展示されています。
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