「光るグラフィック展2」 クリエイションギャラリーG8

クリエイションギャラリーG8
「光るグラフィック展2」 
2019/2/22~3/28



今から5年前、2014年に開かれた「光るグラフィック展」では、15組のクリエイターの作品を、同じサイズの光るモニターで展示し、それぞれのデジタルでの表現が紹介されました。

その第2弾に当たる「光るグラフィック展2」が、銀座のクリエイションギャラリーG8にて開催されています。

さて今回の展覧会では、15組のクリエイターが、ポスター、絵画、写真などを展示していましたが、前回と大きく異なるのが、一方でのデジタルのアプローチでした。(出品作家は前回と異なります。)


「光るグラフィック展2」展示風景

とするのも、ギャラリー全体にバーチャル空間を立ち上げ、実空間と同じ作品を3Dで表していたからでした。


「光るグラフィック展2」バーチャル映像

この3D空間を手がけたのが、メディアアーティストの谷口暁彦でした。そして来場者は、会場の奥に設置されたコントローラーを操作しつつ、壁に映されたバーチャル空間の作品を見ていく仕掛けになっていました。つまり同じ展示が、実空間と3D空間の両方で展開していました。


左:カワイハルナ「浮く三角形」 2019年
右:葛西薫「Crybaby Clown」 2013年


リアルとバーチャルの境界は曖昧ながらも、大きく見え方の異なる作品もあり、もはやそれぞれがオリジナルであるようにも思えなくはありません。中でもリアルでは読み解けない鈴木哲生「文字のスト」は、双方を見ることで、はじめてイメージの開ける作品と言えるかもしれません。

現実と仮想の境界がなくなってゆく中で、「オリジナル」の所在はどこにあるのか、現実空間と仮想空間のそれぞれに置かれたとき、グラフィックはどのように存在するか、体験していただく展覧会にしたいと考えております。 *ギャラリーサイトより


左:亀倉雄策「大阪万博ポスター」 1967年
右:永田康祐「inbetween」 2016年


実空間と3D空間で、同じ作品を見比べること自体が、興味深い体験ではないでしょうか。リアルの作品を見つつ、奥で3Dコントローラーを動かしては、ギャラリー内をバーチャルに行き来しては見入りました。


原田郁「GARDEN WHITE CUBE(G8)#001」 2019年

「光るグラフィック展2」出展作家:藍嘉比沙耶、exonemo、大島智子、葛西薫、亀倉雄策、カワイハルナ、北川一成、groovisions、小山泰介、佐藤晃一、Joe Hamilton、鈴木哲生、谷口暁彦、永井一正、永田康祐、Nejc Prah、長谷川踏太、原田郁、UCNV

それにしても次に5年後、「光るグラフィック展3」が行われるとしたら、どのようにアプローチされるのでしょうか。光るモニターから3Dへと変化したように、また大きく異なった展開が見られるのかもしれません。


コントローラーは1つです。混雑時は多少、待つ場合がありそうです。

3月28日まで開催されています。

「光るグラフィック展2」 クリエイションギャラリーG8@g8gallery
会期:2019年2月22日(金)~3月28日(木)
休館:日・祝日。
時間:11:00~19:00。
料金:無料。
住所:中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
交通:JR線新橋駅銀座口、東京メトロ銀座線新橋駅5番出口より徒歩3分。
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