都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「ミリアム・アイケンス + 杉田陽平」 ギャラリー・ストレンガー
ギャラリー・ストレンガー(港区南麻布3-3-39)
「ミリアム・アイケンス + 杉田陽平」
7/18-8/8
ベルギー出身の彫刻家、ミリアム・アイケンスと、若手日本人ペインターの杉田陽平の作品を紹介します。(TABより引用。一部改変。)ギャラリー・ストレンガーで開催中の二人展へ行ってきました。
杉田というと、その隆起した画肌に驚かされた昨冬のMoMoの個展の印象も深いところですが、今回はそれより幾分抑制的でありながらも、ドイツ表現主義風のドギツイ色調とタッチ、さらには悪魔的な人物のモチーフなどの魅力は相変わることなく健在でした。手狭な同画廊の空間もあってか、展示作品数は5~6点ほどに留まりますが、背景にリヒターのような色面をとる人物や顔が浮かび、その手前に「皮」の如く絵具を張り合わせる様子は、絵画平面に複層的な表現をもたらすことに成功しています。アクの強さは並大抵ではありません。
一方のベルギーの作家、アイケンスのテラコッタによる彫像はまるでニンフです。イタリアのルネサンス絵画を思わせるような甘美な女性たちは、あくまでもふくよかに、そして優し気な表情をたたえてながら多様なポーズをとっていました。杉田とは真逆の作風ではありますが、その差異にも興味深い点があるのではないでしょうか。
8日まで開催されています。
「ミリアム・アイケンス + 杉田陽平」
7/18-8/8
ベルギー出身の彫刻家、ミリアム・アイケンスと、若手日本人ペインターの杉田陽平の作品を紹介します。(TABより引用。一部改変。)ギャラリー・ストレンガーで開催中の二人展へ行ってきました。
杉田というと、その隆起した画肌に驚かされた昨冬のMoMoの個展の印象も深いところですが、今回はそれより幾分抑制的でありながらも、ドイツ表現主義風のドギツイ色調とタッチ、さらには悪魔的な人物のモチーフなどの魅力は相変わることなく健在でした。手狭な同画廊の空間もあってか、展示作品数は5~6点ほどに留まりますが、背景にリヒターのような色面をとる人物や顔が浮かび、その手前に「皮」の如く絵具を張り合わせる様子は、絵画平面に複層的な表現をもたらすことに成功しています。アクの強さは並大抵ではありません。
一方のベルギーの作家、アイケンスのテラコッタによる彫像はまるでニンフです。イタリアのルネサンス絵画を思わせるような甘美な女性たちは、あくまでもふくよかに、そして優し気な表情をたたえてながら多様なポーズをとっていました。杉田とは真逆の作風ではありますが、その差異にも興味深い点があるのではないでしょうか。
8日まで開催されています。
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