窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

5回目のドラマチック・コミュニケーション

2014年05月22日 | その他


  5月21日、某金融機関の若手経営者の会「滴水会」にて、「ドラマチック・コミュニケーション」の研修を行いました。

  講師は、株式会社MANY ABILITIESの野原秀樹先生。バレエダンサーにしてコーチ、そして経営者という異色の経歴をお持ちの先生の研修を受講するのは、これで5回目になります。

【過去の研修レポートはこちら】
第33回YMSを開催しました
キックオフミーティング2013を開催しました
第44回YMSを開催しました

  ドラマチック・コミュニケーションは、即興や演劇、対話などの創造的手法を用いた、体感型相互学習研修で、受講者一人一人が多面的な気づきを得られるところに大きな特徴があると思います。ワークの種類が豊富なので、5回も受講しているとはいえ新鮮さは衰えません。

  以下、今回のワークを順番にご紹介していきたいと思います。



  最初はアイスブレイクを兼ねた、「拍手あわせ」。言語に頼らず、大勢で拍子を合わせるシンプルなワークですが、これだけでも相手を観察することの大切さ、多人数になってきた場合のリーダーの重要性、逆に人数が多くなりすぎることによって生じる「集団的無責任」の問題など、個人や組織が日常直面する様々な課題が見えてきます。また、拍子が揃うというただそれだけのことでも人は気持ちが通じ合うことへの快感を覚えることができます。



  つづいて「誕生日並び」。言語の使用、数字を指で表すなどのジェスチャー禁止などいくつかの制約条件のもとで、十数名が誕生日の順に一列に並ぶというワークです。制約条件があることで思考の柔軟性が阻害されることや、隣接する箇所にしか配慮が届かない近視眼の問題、集団的無責任など、ここでもまた個人や組織が直面する課題が浮き彫りになります。因みに、今回は11名でしたが、見事順番通りに並ぶことに成功しました。



  3番目のワークは「カードでグループ」。ランダムに渡されたカードに書いてある内容をジェスチャーのみで相手に伝え、同じカテゴリに属すると判断したグループでまとまるというものです。しかも、自分のグループだけが正解すればよいのではなく、全員で正解を目指さなければなりません。ここでは周辺情報も含めて相手に分かりやすく伝えるという、伝え方の工夫、協力行動などが求められます。中にはかなり抽象的な単語もあり、よく相手に伝えられたなと感心しました。

  そもそもコミュニケーション(communication)の語源はラテン語のコムナス(comunus)で、「共有する」という意味なのだそうです。一方通行のコミュニケーションというのはあり得ないということですね。



  4番目は「わたし・あなた」。「わたし」・「あなた」という言葉のキャッチボールを同時に複数回していくというものですが、ここでは私たちの中に眠っている「伝える」・「受け止める」・「対応する」といった力を目覚めさせていきます。簡単なゲームですが、視野を広く持ったり、相手を気遣ったり、といったことをボディーランゲージや表情を駆使して表現しなければなりませんでした。翻って、私たちは日頃こうした非言語の部分を見落としがちなのではないかということに自然と気づくことができました。



  最後はインプロ(即興劇)。仲間が次々と繰り出す無関連の即興劇に対して、それぞれが瞬時に役割を考え、あるいは役割を与え、シーンに適合しなければなりません。人は互いに働きかけることで個々の能力を一層引き出すことができるということ、それぞれが役割を理解し、行動する組織の強さなどを体感することができます。これは大変奥が深いワークで、やればやるほど気づきや変容を得ることができます。



  滴水会は4月に新入会員を迎え、この日も約半数が新入会員の皆さんでした。したがって、まさに滴水会にチームビルディングが必要なタイミングでのドラマチック・コミュニケーションの効果は計り知れません。4時間ものワークを終えた後の懇親会は必然的に盛り上がるのでした。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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