バレンタインデーの2月14日、
mass×mass関内フューチャーセンターにて、第92回YMS(
ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催いたしました。バレンタインデーといえば、「想いを伝える」日。今回のYMSのテーマも一言で言えば「想いを伝える」、これに集約されるのではないかと思います。
講師は
合同会社ユアブランディング代表の大川龍也様。「誰でも送れる!売上につなげやすい『プレスリリース』の書くコツ(知識編)」と題し、プレスリリースに期待される効果と活用のポイントについてのイントロをお話しいただきました。
プレスリリースとは、報道機関に向けた情報の提供・告知・発表のことを指します。つまり、取材を受けるのではなくこちらから取り上げてほしい情報を報道機関に向けて発信します。報道機関に取り上げられることにより、その情報に対する認知が向上すると共に、報道機関という第三者発表であることで信頼感も増すという、いわゆる「ウィンザー効果」が期待できます。反面、その情報を取り上げるかどうかはあくまで報道機関ですので、情報を提供する側としては、「いかに彼らが取り上げたいと思うような形で伝えるか」がカギとなります。この部分が今回のセミナーの肝でもありました。
このように書くと、大企業のようなブランド力を持たない中小企業や小さな団体などにとって、プレスリリースは非常に狭き門のように思われがちですが、必ずしもそうとばかりは言えません。まず、一口に報道機関と言っても、全国区のものからローカルのものまで、また媒体も新聞・テレビなどの既存メディアからネット媒体まで、実に多岐にわたります。ある程度ターゲットを絞りたいのであれば、むしろどの媒体を選択するかも大事になってきます。
次に、報道機関の側も取り上げる情報を探している側面があるということです。彼らが求める情報のキーワードは、新規性(独自性)、社会的意義、信憑性。つまり、過去に取り上げられたものではなく、社会的意義があり、データなどのエビデンスがしっかりとした情報であるということです。したがって、取り上げてもらうにはこれらの条件を満たす必要があります。それにもかかわらず、寄せられる情報の多くがチラシまがいのものであるという現実もあるようです。
第三に、「その情報によって何を伝えたいのか」が簡潔かつ明瞭であること。大企業のように広報部や専門の担当者を持たない中小企業や団体にあっては、むしろ提供者の想いを伝えるという点では良いのかもしれません。ただし、膨大な情報の山の中から選ばれる情報であるためには、内容もさることながら、タイトルに至るまでの工夫が必要になります。これがなかなか難しいというのは直感的に分かりますが、さらに実体験するために「あなたがやりたいことを記者に説明するとしたらどうするか?」というワークを行いました。
今回が第92回であることからも分かる通り、YMSは今年の10月に第100回の節目を迎えます。ということもあり、僕を含め何人かの参加者は「YMSを記者に説明するとしたら?」ということを考えていたようでした。
①毎月1回、3,000円(セミナーのみの場合)で気軽に参加できる
②会員制ではないので、興味のあるテーマの時だけの参加でも良い
③年齢、業種などの参加条件はない
④過去92回、一度も絶やさずに開催してきた
⑤常時20名前後の出席者がいる(紹介自由)
⑥同業者交流ではないので、懇親会では日頃の課題や悩みを相談しやすい
⑦仕事にも生かせる懇親会場が選択されている
⑧過去72名の講師(重複除く)とのつながりがある
⑨参加のべ総数1,685人の実績がある
⑩誰でも講師、誰でも受講者
ざっと思いつくだけでもYMSには様々な魅力があります。ただ、問題はこれをどうまとめるかという話ですよね?フォーマットが自由といわれるプレスリリースですが、やはり一筋縄ではいかないようです。プレスリリースの作業は、まさに自分をどう表現するかを考える作業でもあり、
第30回YMSの「パーソナル・ブランディング」に通じると思いました。
ワークを通じて、改めてYMSについて思いを巡らしていたためでしょう。懇親会では「第100回をどのような形で表現するか?」という真剣な議論が交わされました。これもYMSの良さの一つかもしれません。
過去のセミナーレポートはこちら。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした