梅雨の中休みで非常に気温の上がった6月26日、横浜スタジアムへ横浜vs阪神8回戦の観戦に行ってきました。ここ数年、阪神を苦手にしているベイスターズ、今シーズンもここまで7回戦って2勝5敗と分の悪い相手です。しかも打線に故障者が多く、チーム状態も良いとは言い難い状況。
この三連戦は"GET THE FLAG SERIES 2018"と題し、ベイスターズは1998年優勝時の復刻ユニフォームを着用して戦います。
横浜の先発は、ここまで2勝3敗のバリオス投手。かつてソフトバンク・ホークスで中継ぎとして活躍した選手です。戦前の個人的予想では、序盤から試合が動くのではと思っていたのですが、立ち上がりを先頭から二者連続三振にサードゴロと、素晴らしいスタートを切ります。
一方、阪神の先発は、早くも8勝を挙げているメッセンジャー投手。しかも対横浜にはめっぽう強く、8勝のうち実に4勝を横浜から挙げています。
しかし、試合の流れは序盤から横浜が押します。初回、ソト選手のヒットと筒香選手への四球で二死二塁・一塁のチャンスを作りますが、得点はならず。
横浜先発のバリオス投手は、今シーズンのベストピッチではないかと思われるほど素晴らしい内容でした。結果的には6回一死までヒットも四球も出さない、いわゆる完全試合ペースの投球内容でした。阪神のメッセンジャー投手も巧みな投球で、2回・3回はパーフェクトに抑えます。4回裏、横浜は筒香選手のヒットと鳥谷選手のエラーにより一死三塁・一塁のチャンスを作りますが、後続が凡退し得点ならず。
5回裏も先頭のバリオス投手がヒットで出塁し、送りバントで一死二塁というチャンス。しかし、ここも後続を断たれ得点できず。完璧な投球を展開するバリオス投手に対し、再三の好機を作りながら援護点を挙げられなかったことが、この試合の流れを阪神に渡してしまった要因のように思われます。
阪神の初安打は6回表。一死から原口選手がセンター前にヒットを放ちます。しかし、それでもバリオス投手は後続を断って無失点に抑えました。
7回表。阪神は先頭の植田選手がヒットで出塁します。
両チーム無得点の膠着状態で先に動いたのは横浜でした。投球数85球、二安打無四球のバリオス投手から前々日の試合で好投したエスコバー投手へと継投します。不可解と言えば不可解な投手交代。しかしそれは現場のみぞ知るで、観客席からは想像するしかありません。1点勝負の展開で俊足の植田選手が出塁したことにより、ディフェンスを重視したのかもしれません。
しかし、結果的にはこれが裏目に出てしまいました。代わり端の福留選手にヒットを許し無死二塁・一塁とすると、長打力を買われているとはいえ、今シーズンまだ本塁打1本の5番陽川選手。しかも、一塁ファウルフライに終わるはずの球を一塁手の中川選手が落球した直後のことでした。バックスクリーン右中段に痛恨の3ランを浴びてしまいます。先発のバリオス投手は素晴らしい投球内容ではありましたが、これで敗戦投手ということに。
さらに9回、二死二塁からまたも陽川選手に今度は三番手の砂田投手が二塁打を浴び、4点目。
最後は前々日の広島戦で大炎上、ただし対横浜ではここまで防御率0.00、3セーブを挙げている抑えのドリス投手に抑えられ、万事休す。何とも悔いの残る試合になってしまいました。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした