窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

初めての屋久島-ヤクスギランド/屋久杉自然館②

2023年04月04日 | その他
<つづき>



 切株更新。今度は人間が伐採した後の切株の上に幼木が育つ、切株更新です。江戸時代、材木として価値のある部分だけを切り出すため、根からかなり上の部分を伐採していました。そのため、このような大きな切株が数多く残っています。



 土埋木。江戸時代、屋久杉の用途は屋根に用いる平木であったため、加工しやすい部分のみを利用し、利用されなかった部分はそのまま放置されました。そうした木を土埋木と言います。屋久杉は非常に脂分を多く含むため、300年経った今でも朽ちることなく木の形をとどめて残っています。こうした土埋木の上にも倒木更新が起こっていますね。



 栂の木。



 杉にヤマグルマという木が着生しています。このヤマグルマ、大きくなると杉を絞め殺すこともあるのだとか。ヤマグルマの樹皮からはトリモチが採れます。



 荒川橋という吊り橋から、真っ二つに割れた巨石が見えます。その手前には井戸のような穴も見えますが、いずれも自然の働きによってできたものです。



 仏陀杉。高さ21.5m、胸高周囲8m。樹齢1,800年と推定されます。幹に無数のコブがあり、幹の左下が菩提樹の下で瞑想する仏陀のように見えます。



 屋久杉とは屋久島の標高500m以上の山地に自生し、樹齢が1,000年以上の杉を言います。上の写真は、屋久杉自然館に展示されていた樹齢1,660年の屋久杉の輪切りです。年輪の一番外側の赤い部分が、明治以降の150年で育った部分です。仏陀杉はさらに古いわけですから驚きです。



 こちらは杉にヒメシャラが着生しています。



 これは道を塞ぐ倒木を切って階段にしたものです。



 最後はくぐり杉。こちらの方がくぐり栂より分かりやすいですね。

ヤクスギランド

鹿児島県熊毛郡屋久島町安房0

屋久杉自然館

鹿児島県熊毛郡屋久島町安房2739-343



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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