窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

90年の感謝を込めて-創業90周年記念式典を開催しました

2024年07月26日 | リサイクル(しごと)の話


 7月12日、横浜ベイホテル東急にて、ナカノ株式会社創業90周年記念式典を開催いたしました。平日にもかかわらず、350余名(社員含む)の皆様にご出席いただきました。心より御礼申し上げます。



 初めに、式典の部。開会にあたり、私からご挨拶を申し上げました。この旗は創業90周年を記念して新調したもので、57年前の昭和42年に制定した社章(協力印)をあしらっています。



 続いて、ご来賓の東京サラヤ株式会社、サニテーション事業本部・取締本部長、戸室淳治様よりご祝辞を頂戴いたしました。



 お二人目のご来賓、株式会社横浜銀行、取締役常務執行役員、小柴裕太郎様からもご祝辞を頂戴しました。



 祝電の披露。



 パーティーの部。開演にあたり、鏡開きで景気づけを行いました。鏡開きは、古来より神事のあとに参列者で酒を酌み交わす習慣に由来するとされ、この際、酒樽のフタの丸い形を、神が宿るとされる「鏡」にたとえ、それを「割る」のではなく、末広がりで縁起のよい「開く」と言い表したことから、「運を開く」という意味があるそうです。



 乾杯の音頭は、横浜市資源リサイクル事業協同組合、理事長の栗原清剛様よりいただきました。

 

 毎年ニューイヤー・パーティーで大好評の、2011年国際バーテンダー協会主催カクテル世界大会総合優勝、Bar Noble山田高史さんによるカクテル。弊社の経営パーパス「エコソフィー」をイメージしたオリジナルカクテル「エコソフィー(ブルー)」に加え、この90周年のために「エコソフィー(グリーン)」を作っていただきました。弊社の事業拠点がある日本、中国、フィリピンに因んだメロン(日本発のリキュール「ミドリ」)、ライチ、ココナッツのリキュールを使った、口当たりの良いカクテルに仕上がっています。なお、これは弊社若手社員が企画から参加しました。

 

 また、今年元旦に発生した能登半島地震からの1日も早い被災地の復興を祈念して、石川県の地酒コーナーを設けました。「常きげん 山廃仕込 純米酒」、「加賀鶴 特別純米 前田利家公」、「加賀鳶 山廃純米 超辛口」、「菊姫 純米山廃酒」、「天狗舞 山廃純米大吟醸」の5銘柄です。石川県のお酒を知っていただくことで、皆さんが町で呑まれる時に親しんでいただければと思います。



 前方スクリーンにて、創業90周年記念動画を上映しました。この動画は、弊社HPからもご覧いただけます

 

 エンターテイメントの第一弾は、横浜市磯子区生まれで、弊社本社がある南区で活動されている有希乃路央さんによる歌謡ショー。私は逆に南区の生まれで、現在磯子区在住。有希乃さんとは今年2月に初めてお会いしたのですが、その圧倒的な声量と不思議なご縁を感じ、その場で式典へのご出演をお願いしました。

 

 続いて、創業80周年記念式典にもご出演いただいた、日本人女性初の世界レベルのフレアパフォーマー、富田晶子さんによるフレアショー。お客様参加型の楽しいショーの数々を披露していただきました。



 あっという間に2時間余りの時間が過ぎ、終演にあたり再び私よりご挨拶を申し上げました。

  

 そして、これも最早伝統行事の域に入った、弊社オリジナルの締めの音頭「ヨイヨイヨイショ!」。90年の歩みは、偏に地球のおかげ、地域のおかげ、お客様のおかげ、仲間のおかげ、家族のおかげ、感謝感謝のよい! よい! よいしょ!!



 祖父中野静夫が横浜市中区伊勢佐木町7丁目で創業したのは1934年(昭和9年)。どんな時代だったのかと調べたところ、こんな動画がありました。



 次の10年、創業100周年に向け、これからも皆様のご支援を賜ります様、お願い申し上げます。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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横浜でこんな新鮮なお魚が食べられるとは…ー創作居酒屋 根がかり(鶴見)

2024年07月25日 | 食べ歩きデータベース


 今度は鶴見で魚です。7月17日、「創作居酒屋 根がかり」さんにお邪魔しました。僕は釣りをしないので知らなかったのですが、根がかりとは、「釣り針やルアーが水底の岩や異物などに引っかかってしまうこと」を言うのだそうです。

 ここは旬の海の幸を本当に美味しく調理していただけて、横浜でこんな新鮮なお魚が食べられるのかと驚きでした。例えば、冒頭の写真の岩牡蠣ですが、生ガキにありがちな水っぽさが全くなく、濃厚な旨味で、口の中で海苔のような香りがふわっとします。牡蠣で海苔のような香りがするというのは、今まで経験がありません。



 この日ご一緒させていただいた大先輩が横浜港で獲ってきたばかりの、ついさきほどまで生きていたタコの刺身。タコは少しでも鮮度が落ちると、柔らかさと弾力が全然違ってくるので、本当に別物です。



 根室産紫雲丹を海苔で巻いていただきます。



 平目の刺身。



 忘れていましたが、お酒も当たりばかりでした。まず、「七田 純米吟醸」。フルーティーかつ深い旨味があります。とても飲みやすい。



 鰺の刺身。鰺も水っぽさがなく、鰺本来の旨味が楽しめます。



 太刀魚の白焼き。子供の頃、巨大な塩焼きがよく食卓に並んだせいか、正直太刀魚はあまり好きな魚ではなかったのですが、これはふわっと柔らかく、脂っぽさもなく、とても美味しかったです。今が旬で夏の風物詩でもある鱧の白焼きより、僕はこちらの方が好きです。



 夏らしい、涼しげなボトルにカワセミをあしらった、「刈穂 かわせみ 純米吟醸」。やはりフルーティでしっかりとした旨味を感じるのですが、七田よりは後味がすっきりしていて軽く感じます。今年のような特に蒸し暑い夏に、キレ過ぎない、ゆっくり味わえるお酒です。



 鰺のなめろう。



 さっぱりしたものが続いたので、最後は少しだけ油ものを加えて。アンチョビポテト。



 「春鹿 赤乃鬼斬 生もと純米原酒」。油ものが出てきたので、一転してキレ重視のお酒に切り替えました。アルコール度数も18度あります。



 最後は、先ほどの獲れたてタコを唐揚げにしていただきました。



「淡墨長寿桜 純米酒 ピッチピチ 生原酒」。幻のお米、それも酒米ではなく食用米の岐阜県「ハツシモ」を使用。フルーティですが、フレッシュで爽やかな飲み心地のお酒でした。

根がかり



神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央2-7-28



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八丈島からやってきた豪快焼肉―三年目の浮気(鶴見)

2024年07月24日 | 食べ歩きデータベース


 7月13日、偶然お互いツキのなかったおじさん二人が、邪気を払いに鶴見(豊岡)の焼肉屋さん「三年目の浮気」に行きました。



 こちらのお店は、元々八丈島のお店だそうで、伊豆大島にも展開しています。ということで、薬味(独立したメニューです)には島唐辛子もあります。



 まず目に留まったのが、「塊肉シリーズ」。ご覧のような、特上タン、塊ロース、大トロカルビの塊肉を豪快に炭火で焼きます。仕上げは冒頭の写真のように、お店がきれいにカットして出してくれます。



 手元にタレがありますが、お好みで備え付けの岩塩を。



 特上タンは、ニンニクバターとの相性抜群。

 

 塊肉はレアで食べられる良さがありますが、反面どうしても冷めてしまいます。そこで、ハラミステーキに関しては、その場でしっかり焼いて食べる形にしました。どちらにも良さがあります。

 

 ホルモンは、上ミノ(第一胃)と

 

マルチョウ(小腸)。

 暑さでついビールで肉を流し込んでしまいましたが、八丈島の焼酎も揃えているようです。次の機会はぜひ…。

焼肉 三年目の浮気 鶴見店



神奈川県横浜市鶴見区豊岡町21-24 ウイング鶴見 2階



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太田町通りのレトロなフレンチ×イタリアンーCAMPARI(相生町)

2024年07月23日 | 食べ歩きデータベース


 これまでも2軒ほどこのブログでご紹介した、太田町通りに並ぶお店の一つ。7月10日にお邪魔しました。通りの向かいというだけで、太田町から相生町になってしまうところが関内らしいところです。

【過去ご紹介した、太田町通りのお店】
太田町通りは裏切らない-トランキーユ(関内)
夏本番!創作和食と日本酒の会

 一見すると純喫茶のようなレトロ感のある落ち着いたビストロ。一品一品がとても丁寧で、美味しいお店でした。とりわけ今回の中では前菜の「パプリカムース いくらのせ」(冒頭の写真)がとても味わい深くて印象的でした。



 その前の小前菜は、「岩手県産 殻付き牡蠣」。



 ツブ貝のエスカルゴ風。



 鱈のブランダードグラタン。ブランダードというのは、タラとジャガイモをすりつぶした南仏料理だそうです。これを焼いて表面に焦げ目をつければグラタンになります。



 肉料理は、牛頬肉。



 締めはリゾットでした。以前どこかで書いたことがあるかもしれませんが、僕はお粥、雑炊の類を普段はあまり食べません。鍋物の締めも基本的に麺です。しかし、このリゾットはお米に芯がしっかり残っていて、美味しかったです。

 ワインも充実しているようですので、またお邪魔したいと思います。因みに、入口のドアに書かれた店名は「関パリ」となっていました。関内とパリとイタリアを代表するリキュールであるカンパリを掛けたのでしょうか?聞いておけばよかったです。

フレンチ×イタリアン CAMPARI(カンパリ)



神奈川県横浜市中区相生町2-38 佐藤相生ビル 1F



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浦添城跡

2024年07月22日 | 史跡めぐり


これまでも沖縄の城(グスク)を幾つかご紹介してきましたが、2月19日、浦添城に行ってきました。

【これまでブログでご紹介した沖縄の城】
今帰仁城跡
座喜味城跡
中城跡
※首里城、勝蓮城にも行ったことがありますが、ブログ開設前。

 1945年の沖縄戦で徹底的に破壊されたため、あまり有名ではないかもしれませんが、初代琉球国王である舜天(在位:1187-1237)の時代に創建されたとされ、英祖王統、初代中山王察度(1321-1395)の三王朝が居城としたとされる城です。



 牧港を見下ろす高台にあり、戦略的に重要な場所であったと分かります。やがて琉球三山を統一することになる尚巴志は、1406年に察度王統の武寧を滅ぼし、父親の思紹を中山王に据えると、首都を首里に移しました。



 現在、前述の英祖王と第二尚氏7代尚寧王の墓とされる「浦添ようどれ」が2005年に復元されました。「ようどれ」とは夕凪を意味し、夕凪→静かから転じてお墓を意味するようになったのだそうです。



 暗しん御門(くらしんうじょう)跡。沖縄戦で破壊されてしまいましたが、元は天然の岩が上に覆いかぶさっており、トンネル状だったそうです。



 二番庭から中御門(なかうじょう)。この奥の一番庭がようどれです。



 英祖王と尚寧王(およびその一族)の墓は並んでおり、上の写真は向かって右側の西室(英祖王陵)。



 左側の東室(尚寧王陵)。中を見ることはできませんでした。尚寧王は、薩摩の琉球侵攻時の王で、薩摩から戻った後、浦添に葬られました。第二尚氏の陵墓は首里にある玉陵(たまうどぅん)ですが、陵墓の被葬者の資格を記した玉陵の碑文(たまうどぅんのひのもん)からは、陵墓を造営した第三代尚真王の長男である浦添朝満が外されていました(朝満は廃嫡され、異母弟である第5王子が第4代尚清王として即位)。後に朝満は尚清王によって玉陵に移葬されるのですが、尚寧王は朝満の曾孫であることから、浦添ようどれに葬られたものと思われます(尚寧王以降の王は、第4代尚清王の第2王子、第5代尚元王の系譜)。

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ぬちまーす観光製塩ファクトリー/果報バンタ(うるま市)

2024年07月19日 | その他


 2月19日、海中道路で宮城島へ渡り、「命の塩」という意味の、ぬちまーす観光製塩ファクトリーへ行ってきました。



 ここでは、冒頭の写真にあるような、美しい宮城島の東側の海から海水をくみ上げ、「常温瞬間空中結晶製塩法」という独特の製塩法で塩を作っています。



 霧状に噴射した海水に熱風を当て、水分を飛ばします。こうすることで、カルシウムやマグネシウムなどミネラルを豊富に含んだ塩の結晶が積もっていきます。相対的にナトリウムが少なめですので、しょっぱさが抑えられていると思われます。この塩であら汁を作ったら、最高でしょうね。



 集めた塩を乾燥後、人の手と目視で検品します。



 建物を出たすぐのところに、「龍神風道」と書かれた碑が立っています。ここは良い気が通るパワースポットと言われています。木々の間から見えているのは、琉球開闢の祖女神アマミキヨと男神シルミキヨを祀る、浜比嘉島。さらにその先には、アマミキヨが天界から降り立ったとされる神の島、久高島がほぼ一直線に並びます。そのために、良い気が通っているのかもしれません。



 ファクトリーは宮城島の高台にあり、珊瑚岩でできた複雑な地形を散策し、透き通るようなコバルトブルーの海を楽しむことができます。



 果報(かふう)バンタ。幸せ岬という意味。冒頭の写真もここからの眺めですが、素晴らしく美しい海。下の白い砂浜には、ウミガメが産卵に訪れるそうです。



 三天御座(みてぃんうざ)。ガジュマルに守られた形の鍾乳洞には天・地・海の神様が集まるとされ、ここもまた神聖な場所であり、パワースポットです。



 良いエネルギーと塩ソフトをいただきました。

ぬちまーす観光製塩ファクトリー

沖縄県うるま市与那城宮城2768



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移転後初の元気になるキムチ屋(宿町)

2024年07月18日 | 食べ歩きデータベース


 会社の近所で、これまでもこのブログで何度もご紹介した、元気になるキムチ屋さんが、装いも新たに宿町で再開しました(宮元町1丁目の交差点をY校方面に曲り、すぐです)。少し遠くなりましたが、会社からは歩いて10分とかかりません。

 これまでは日中のみの営業でしたが、今度の店舗は11:00~22:00営業(木曜定休)。焼肉のできる4人掛けテーブル3卓、小上がりに鉄板付きの4人掛け掘りごたつ式テーブル3卓、最大24名まで入れます。夜は焼肉とお好み焼きを出すそうです。



 夜も営業するということで、ランチは前のお店の特に人気の高かった定食、石鍋、スープ定食などに絞られていました。夏の定番だった韓国式そうめんはなく、代わりに石焼き牛スジを頼みました。

 依然と同様、随時こちらにメニューを追加していこうと思います。テイクアウトのキムチと青唐辛子の醤油漬けが欠かせないので、またお邪魔します。

元気になるキムチ屋



神奈川県横浜市南区宿町1-18 坂井ビル 1階



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急速冷却、沖縄ぜんざい-富士家泊本店(美栄橋)

2024年07月17日 | 食べ歩きデータベース


 2月19日に行った、沖縄ぜんざいの名店「富士家」さんの話です。この日は18時から翌日に予定されている「第161回YMS」の運営メンバーとの顔合わせが予定されていましたが、ホテルにチェックインできたのは17時頃だったと思います。

 その時点であまり時間はなかったのですが、急遽「かき氷を食べに行こう!」という話になり、最近タクシーが捕まらなくなった沖縄にあって、たまたまホテル入口に到着したタクシーに飛び乗り、店に向かいました。

 しかし、夕方の渋滞にはまり、店に到着したのは17時半。お店にいられるのは正味20分が限界といったところでした。



 お店に飾ってある、レトロな削氷機。時間がないのであれば、普通は冒頭の写真にある、お店を代表するメニュー、「富士家ぜんざい」を選びますよね?



 ところが、欲求のままに生きている僕が頼んだのは、倍以上の大きさのかき氷にアイスクリームが二つも付いた、「ミルクティーのかき氷」。もちろんお値段も倍ぐらい。これをものの10分でかき込まなければなりませでした。しかも、かき氷は結構ねっとりしていて食べ応え十分。しかし、沖縄とはいえ2月です。もう、身体は冷え冷え。美味しかったんですけどね…。

 そして会合のお店には18:00ギリギリに到着。豚しゃぶのお店ということで、冷房がガンガンに効いた部屋で、これまた凍ったジョッキの生ビールで乾杯。

 完全に凍りました。

富士家泊本店



沖縄県那覇市泊2-10-9 月桃荘



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値段の割に充実したコースー百萬石②(野毛)

2024年07月16日 | 食べ歩きデータベース


 6月28日、4年ぶりの百萬石です。鮮度の良いマグロづくしが楽しめるお店ですが、この日が少人数の宴会があり、2,000円のコース+飲み放題(無制限)でした。しかしながら、この価格のコースとしては昨今信じられないほど内容が充実しており、さすがは百萬石さんだと思いました。



 さらに現金払いだと1品ついてくるのですが、この日はマグロ串カツでした。



 刺身5点盛り以外はまぐろのパレード。でも、この刺身もなかなか良いんですよね。



 まぐろカルビは別の部位が出たのか、二皿出たのか忘れてしまいましたが、焼き物として二皿出ました。脂のノリが良く、軽く炙ればビールとの相性抜群。



 さらに、つい箸が伸びてしまうのが、こちらのまぐろレアカツサラダ。



 カレーメンチ。もちろん、これもマグロです。



 正式な名前は忘れてしまったのですが、最後はまぐろカルビのスープか何かだと思います。濃厚な美味しいスープ、マグロだけでこれだけ多種多様に楽しめ、かつこのお値段、本当にお得です。

百萬石

神奈川県横浜市中区花咲町1-30



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美味しい料理にお酒も充実の居酒屋―やまぜん(浦和)

2024年07月12日 | 食べ歩きデータベース


 6月27日、1年3ヶ月ぶりに浦和へ行きました。地元の方が予約してくださったのですが、浦和駅伊勢丹裏の飲食店が軒を連ねる通りにあるにもかかわらず、ちょっと発見に迷う、隠れ家的お店。カジュアルな居酒屋でありながら、素朴なメニューも含め1品、1品が美味しくて良いお店でした。



 例えばこのシンプルな焼き空豆。空豆は焼きすぎたり茹ですぎたりで、変に柔らかかったり、またそれに由来する臭みがあったりすることがあるのですが、こちらは熱々固めで、そうしたことが一切ありません。



 小海老の唐揚げも変に油っぽくなく、また湿っぽくもなくシンプルに美味しい。



 あっさりとした塩モツ煮込み。

 

 焼き鳥はお任せにハツトロを追加。自家製調合の万能味噌が、その名の通り何にでも使えます。ハツトロは初めて食べましたが、ハツ元とハツ紐の良いとこどりで、柔らかな中にコリコリとした食感が楽しめます。



 生地から自家製マルゲリータ。クリスピーな薄い記事も居酒屋では珍しいかと思います。



 お酒も充実しており、特にウィスキーが豊富。僕の大好きなバーボン、「バッファロー・トレース」が置いてあったのにも驚きでしたが、ウィスキーの話をしていたら、店員さんが裏ウィスキーのリストを出してくれました。

やまぜん



埼玉県さいたま市浦和区仲町1-2-2



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人気Youtuberになるまでと、今後の飛躍ー第166回YMS

2024年07月11日 | YMS情報


 7月10日、NATULUCK関内セルテ 801にて、第165回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。3月から始まった「比較的若手シリーズ」の最終回、本当の若手、人気Youtuber、TikToker「金持ち一家」の永斗志善様にご登壇いただきました。



 テーマは、「発達障害が拓いたYouTube JAPANトップクリエイターへの道 〜生意気小僧を添えて〜」。2024年7月現在、YouTubeチャンネル登録者数215万人、TikTokフォロワー72万人。昨年度8月実績で再生数日本ランキング5位、登録者増加ランキング4位、総視聴数25.7億回(現在30億回に達しているそうです)を誇る5人組Youtuber「金持ち一家」になるまでの生い立ちと、SNS動画クリエイターとして成功するまでの紆余曲折、そしてこれからの展望についてお話しいただきました。

1.クリエイターとしての礎を築いた子供時代

 志善さんは東京吉祥寺生まれ。いわゆる発達障害と目される子供で、教室でじっとしていられず、気に入らないことがあるとすぐ癇癪を起す、興味のあることには飛びつくけれども、そうでないことはたとえ必要とされていてもやらない、そんなタイプだったそうです。父親は非常に躾の厳しい方でしたが、とにかく子供の好奇心を満たしてくれました。例えば、家族でキャンプに行っても、皿から匙から全て現地で手作り、食材も捕まえたものがなければ食べられないというような、徹底ぶりでした。その代わり、そこから子供は多くの知恵を吸収したことと思います。

 しかし、その父親が小学校6年生の時に他界。荒れた生活を送るようになります。比較的学業成績の良い中学校に通っていましたが、同世代の子供とは話が合わず、学校にも行かなくなり、話し相手は専ら大人に。受験も望めないので、高校は底辺私立校へ進学。絵に描いたような荒れた学校でしたが、ありえないようなことが日々起こる刺激的な環境で、居心地は良かったそうです。そのまま底辺の大学に進学しましたが、12単位しか取れず、卒業は絶望的に。そんな時、母親から舞台演劇をやらないか、という話が来ます。「失敗したら悲惨だけれども、もし成功したら面白い」と考えて受諾。この考え方はその後の人生の選択においても受け継がれているように思います。

2.舞台演劇を経てYoutuberに

 舞台演劇の世界では1000人規模の舞台やディナーショーなどに携わり、やがて運営を仕切るようにもなります。しかし、能力が認められ、出世した結果起こりがちなジレンマですが、クリエイティブな仕事からデスクワーク中心に。幼少期のお話から分かるように、刺激をエネルギーに変えるタイプだけに、舞台の世界を離れます。しかし、離れてしまうと自分には再就職の武器になるような学歴も何もない。そこで、歌舞伎町の夜の世界に身を投じますが、嘘と裏切りの世界に人間不信に陥り、その世界からも離れます。しかし、その時に出会った、優秀だがやはりどこかおかしい仲間たちとYoutubeとTicktokを始めました。

3.解散の危機。試行錯誤の末、人気Youtuberへ

 とはいえ、最初はズブの素人。言い方は悪いかもしれませんが、いろいろと耳目を惹くような長時間の馬鹿げた動画のために、収益もないのに自腹で出費を重ねる日々が続きます。動画作成は思ったよりも難しく、お金は出ていくけれども再生回数が伸びず。

 そんな日々が2年半も続いた結果、ついに仲間内で解散の話が持ち上がります。話し合いの結果、「1月1日から3月15日までの間にTicktokの登録者数が3万人に届かなければ解散」ということになりました。個性が強すぎ、一枚岩とはお世辞にも言い難いグループでしたが、2年半も無収益で続けてこられたのは、Youtuberであることよりも、それが一緒にいる理由になるから、理由が欲しかったと志善さんは言います。

 さて、背水の陣となり、2年半の反省から自分たちに長編動画は向かないと判断し、短編のノンバーバル(サイレントではないけれども、台詞より動きで魅せる)動画に切り替えます。動画を幾つか拝見しましたが、舞台の経験も大いに生きているのではないかと拝察します。短編動画を仮投稿として次々にリリース。その中から反応の良かった動画とそこそこに終わった動画を比較し、反応が伸びた要因と思われるものを次の動画に反映させました。しかし、それが必ずしも正解とは限らず、本当に何の変哲もないことが思いがけず成功要因になったりすることがあるということでした。そんな試行錯誤を繰り返し、約束の1月1日から新アカウントで再出発。結果は何と、3日で登録者数2万人達成という快挙でした。その後、100万回再生を超えた動画2回、約束の3月15日には登録者数10万人を突破、1年後には50万人に達していました。

 その頃、Youtubeにショート動画の機能が誕生し、TickTokの動画をYoutubeにも展開するようになります。最初は伸び悩みましたが、ある時一つの動画がヒットすると、その他の動画も伸び、トータルで再生回数1億回を超え、YoutubeのJapanランキングに名を連ねるまでに。

4.これから

 ノンバーバルの動画は言語に依らないため、年齢、性別、国境の壁を超えます。志善さんらの動画は、日本を越え、すでに東南アジアを中心に多くのファンを獲得しています。先日、第162回YMSで講師を務めていただいた海老名栄人さんとカンボジアに行った際、現地で多くの「動画を見ています」という人がいたそうです。

 さらに、培ってきた経験とノウハウを生かし、企業によるSNSを活用したプロモーションのコンサルテーションも行っています。その特徴は、企画から動画作成に至るまで、外部委託せず一気通貫して自ら行うという点です。言われてみればそうなのですが、再生回数という点では、SNSは効果測定がハッキリしていますし、無責任なことをすれば、本業の方が大打撃を被ってしまいます。そうした厳しさを担保に、自分たちを使って欲しいということでした。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

過去のセミナーレポートはこちら
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いろいろあって、また来たくなる生パスタの店ー凜じろう(近江八幡)

2024年07月11日 | 食べ歩きデータベース


 6月25日の夜は、以前ご紹介したひつまぶし「炭櫓」の向かいにある自家製生パスタとチーズケーキのお店「凛じろう」。炭櫓に行った際に目に留まり、次の機会に行こうと考えていたところです。

 ペペロンチーノ系、トマト系、クリーム系などのジャンルに様々な創作パスタが豊富に揃い、どれにしようか本当に決めかねました。迷いに迷い、「店長の大好物」と書いてあった「なめたけおろしとツナのレモンペペ」にしたのですが、この頃には胃の具合もほぼよくなり、大盛を頼みました。さっぱりとして、とても良い香りの割にニンニクはきつくなく、あっという間に完食。因みにレギュラーサイズのパスタが120gで大盛はその1.5倍とのことですので、180gあることになります。しっかり食べたい方には大盛がおすすめ。

 以下、その他のパスタをいくつかご紹介。本当にごく一部です。



 あさりと湯葉としめじの豆乳クリームソース。



 チョリソとまいたけのピリ辛トマトソース(大盛)。



 ナスとモッツレラチーズのトマトソース。モッツレラチーズが丸ごとのっています。



 海の幸のトマトソース(大盛)。



 生麩とエビの山椒マヨネーズ(大盛)。

 どれも美味しそうで、他の人の分まで食べてしまいたいくらいでした。また来たいですが、そうそうは来られないのが残念。

凜じろう



滋賀県近江八幡市音羽町26



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4回101球、如何せん-日本プロ野球2024 横浜vsヤクルト13回戦

2024年07月10日 | スポーツ観戦記


 7月3日、2日連続で横浜スタジアムに横浜vsヤクルト(13回戦)を観戦しました。



 横浜の先発は、6月14日の西武戦以来の登板となる、濱口選手。ここまで1勝2敗。防御率はこの試合終了時点で2.67とさほど悪くないのですが、何しろ球数が多く、投球回あたり与四球・被安打数合計(WHIP)も1.52ととにかく高い(1位の戸郷投手は0.87)。したがって、リズムの悪い投球が目立つのが難点です。残念ながら、久しぶりの登板となったこの日も、それを絵に描いたような内容になってしまいました。



 まず立ち上がり。先頭の山田選手をわずか2球でサードゴロに仕留めたのは良かったのですが、つづく西川選手に、詰まりながらもセンター前に運ばれます。



 宮本選手をピッチャーゴロに討ち取り、2死としますが、村上選手に早くも四球を与え、2死2塁・1塁。しかし、サンタナ選手は牧選手のファインプレーによるセカンドゴロで無失点。1回に要した球数23。濱口投手の今シーズンの平均が17.9であることを考えるとやはり多いですが、それでもこの試合ではまだマシな方だったのです。



 一方、ヤクルトの先発は昨年プロ初勝利を挙げた4年目の山野投手。その立ち上がりから、横浜打線が襲い掛かります。



 まず先頭の桑原選手が、前日の試合を再現するかのような、ライトライン際に落ちる二塁打で出塁。



 前日の試合猛打賞の渡会選手には死球。



 オースティン選手は痛烈なサードライナーに倒れますが、4番の牧選手がど真ん中のスライダーをレフトスタンドへ。どうしてど真ん中に入るスライダーを2球続けたのか分かりませんが、とにかく早くも3点を先制。まだ1死でしたが、宮﨑選手と佐野選手は凡退、0vs3で初回を終えます。



 ところが、この勢いを濱口投手の投球が帳消しにしてしまうのです。2回表、早々に2ストライクに追い込みながら、長岡選手にセンター前ヒット。



 不振でこの日打順を7番に下げたオスナ選手の時に、フォークボールがワンバウンドする隙にすかさず盗塁。伊藤(光)捕手の肩も狙われていたように思います。



 そのオスナ選手はレフトフライに倒れますが、松本選手がカウント2-2から何と8球ファウルで粘った末、13球目をレフト前に運びます。1死3塁・1塁。そして、山野投手。カウント1-1、浅い回とはいえ、スクイズは十分考えられたはずですが、これをあっさり決められ、1点を返されます。



 そして山田選手にも3球ファウルで粘られているうちに四球。つづく西川選手は浅いセンターフライ(これも桑原選手の守備力に救われたように見えましたが)に討ち取り、1点で食い止めますが、この時点で球数は早くも63球。つまり、2回表だけで40球を投じたことになります。この試合、最終的に勝ち越しを許したのは9回の森原投手でしたが、観戦していて、ターニングポイントは2回表にあったように感じました。つまり、早くも流れはヤクルトに傾いていたのです。



 3回表。先頭の宮本選手をピッチャーゴロに討ち取るも、次の村上選手にはセンターに弾き返されます。



 サンタナ選手にはレフトに2塁打を浴び、1死3塁・2塁。そして、長岡選手セカンドゴロの間に村上選手が生還。2vs3。この回は15球で終えました。ここまで78球。



 4回表。先頭の松本選手に四球。



 山野投手は送りバント失敗だったのですが、つづく山田選手の打席の時に伊藤捕手のパスボールで2塁に進塁します。山田選手はフルカウントから7球目で三振。2死までこぎつけたと思ったら、西川選手にまたも四球。



 宮本選手をセンターフライに討ち取り、無失点で終えましたが、4回表で球数は何と101球に達しました。四球、パスボール、四球…。



 一方、打線も2回以降は4回佐野選手の2塁打のみ。追いつかれるのは時間の問題だったのです。



 横浜は5回表、2番手のディアス投手が気合の入った投球を見せます。これに打線が応えて欲しかった…。



 6回、7回は京山投手が登板。



 7回表、先頭の山田選手を四球で歩かせてします。



 西川選手のバントで1死2塁となったところで、横浜は4番手坂本投手が登板。



 宮本選手を三振に討ち取り2死までこぎつけましたが、村上選手に打たれてしまいました。ついに同点。



 横浜は結局7回まで山野投手に手も足も出ず、初回と4回の計4安打に終わりました。さらに2番手の大西投手の前に8回裏も三者凡退。



 こうも打てなければ、勝てるわけもなく。仮に延長戦に入っていたとしても結果は恐らく同じだったでしょう。9回表、横浜は6番手で抑えの森原投手が登板。山田選手をショートゴロ、西川選手を三振と順調に2死まで来たのですが、



 宮本選手がセカンドへの内野安打で出塁。



 代走の並木選手が、村上選手3-0となったところですかさず盗塁。しかし、スライディングがオーバーランで、確か牧選手のフェイクのタッチだったと思うのですが、ベースに左手をついた際に肩を脱臼。そのまま退場となってしまいます。代走の代走は丸山選手。村上選手は結局申告敬遠で2死2塁・1塁。



 そして迎えたサンタナ選手。カウント1-2と追い込んだのですが、昨日から再三あったライトライン際への2塁打を打たれてしまいます。2者生還し、ついに5vs3とヤクルトが勝ち越し。



 最後は、木澤投手の前に、オースティン選手が1安打を返すのが精一杯。しかし、大勢は2回、遅くとも4回でほぼ決していた。僕はそのように感じました。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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近江商人屋敷を改装したお蕎麦屋さんー日野守貞(蒲生郡日野町)

2024年07月09日 | 食べ歩きデータベース


 6月25日のお昼は、近江商人屋敷を改装したお蕎麦屋さん、日野守貞へ行ってきました。日野は、蒲生家の転封後、まずは日野椀、そして後に薬の行商で栄えた日野商人の町。



 こちらは明治時代の商人屋敷を改装したお店。訪れたそば処の他、ギャラリーやカフェなどもあります。



 店内2階には、「福地興兵衛(商店)」の看板がありますが、福地興兵衛は現在も日野に「福地製薬株式会社」として残っており、同社HPによると、昭和17年に「福地與兵衛(商店)の名称の下で、樺太・台湾・朝鮮・満州に対し直接輸出を行う」とあります。

 

 内装はラジオ、蓄音機などのアンティークがあり、大正末期から昭和初期の雰囲気です。以前ご紹介した、同じく古い邸宅を改装したお店「膳處漢ぽっちり」より、和のテイストが強いです。入口の際には五右衛門風呂もありました。業務で使われている電話も昔ながらのベルが鳴る黒電話で、雰囲気を大切にされています。



 さて、本当は冒頭の写真のひめいなりと天ぷら、蕎麦がセットになった「ひめ御膳」が目当てだったのですが、この日は朝から胃の調子が悪く、とても天ぷらは食べられなかったので、爽やかな酢橘そばにしました。お店で手打ちされた非常に細切りの蕎麦は固めに茹でてあり、それが冷たい蕎麦にしたためにさらに締まっています。のど越しが良く、とても美味しいです。量は少なめ。

 次回はぜひ「ひめ御膳」を。そして、もう少しゆっくり見物しようと思います。

石挽そば 守貞



滋賀県蒲生郡日野町村井1365



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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磯子の星、三連勝!-日本プロ野球2024 横浜vsヤクルト12回戦

2024年07月08日 | スポーツ観戦記


 7月2日、横浜スタジアムに横浜vsヤクルト12回戦に行ってきました。前回観戦の5月22日の試合で広島に敗れた際、「シーズンの分水嶺となったかもしれません」と書きました。つまり、何とか首位と3.5ゲーム差の4位と何とか堪えていたものの、この敗戦によってズルズルと沈んで行ってしまうのではないかという予感がしたのです。結果はその後2勝3敗で5月を終え、6月に入り交流戦序盤は4連敗を含む2勝5敗、首位と5ゲーム差の5位に沈みました。さらに悪いことに、先発の中川(颯)投手、石田(健)投手が相次いで離脱。しかし、その非常事態で白羽の矢が立った、ドラフト5位ルーキーの石田(裕)投手がまさに救世主となります。

 地元横浜市磯子区出身、誕生日も僕の子供と2週間ほどしか違わない石田投手、何と初登板で圧倒的な力でパリーグの首位を独走し、ベイスターズも連敗しているソフトバンク相手に初勝利を納めます。チームはそこから怒涛の7連勝、その7勝目も石田投手が登板し、今度は100球以下の完封勝利(マダックス)を達成します。チームは6月を13勝8敗で乗り切り、首位と3ゲーム差の2位に浮上しました。石田投手の登場によって、チームの雰囲気が変わったのは、恐らく間違いないでしょう。



 その石田投手は6月16日に2勝目を挙げると、登録抹消。2軍でじっくりと調整期間をとり、この日3度目の先発登板に臨みました。既に人気もうなぎのぼり。注目の立ち上がりですが、先頭の丸山選手を何と三球三振に討ち取ります。続く宮本選手にはヒットを打たれましたが、後続を断ち上々の立ち上がり。



 一方、ヤクルトの先発は2年目の吉村投手。観戦していてもストレートの良い投手だと感じました。その吉村投手は渡会選手と牧選手にヒットを浴び、2死3塁・2塁のピンチを作りましたが、無失点で初回を終えました。



 試合が動いたのは2回裏。1死から山本選手が8球粘り、泳ぎながらもレフト前にヒットで出塁します。



 すると続く京田選手が、ライトのライン際ギリギリのところに落ちる二塁打を放ち、1死3塁・2塁。



 石田投手が三振に倒れ、2死となりますが、1番に返って桑原選手は死球。これで満塁。



 ここで第1打席もセンター前にヒットを放っている渡会選手が、今度はレフトライン際に2塁打を放ちます。これで走者2人が還り0vs2。



 4回裏。先頭の京田選手が7球粘ってセンター前にヒットを放ち、出塁します。



 石田投手は三振に倒れますが、続く桑原選手がまたもライトライン際に飛球。ライトの宮本選手がスライディングキャッチを試みますが、捕れず。これで1死2塁・1塁。



 すると、既に2安打を放っている渡会選手が、フォークボールを上手く掬い上げ、打球はライトへ。宮本選手が懸命に前進しますが、捕れず。ポトリと落ちた打球が右に逸れている間に、2塁走者の京田選手が生還。0vs3。



 続くオースティン選手は、真ん中からやや内側に入って来たツーシームを弾き返します。打球は詰まっていましたが、ショートの頭を越え、レフト前へ。2塁走者の桑原選手が還り、0vs4。



 まだ止まりません。牧選手はライトフライに倒れ2死となりますが、宮﨑選手が四球で満塁。すると、佐野選手がど真ん中のストレートを叩きつけます。またもライン際、一塁手の村上選手が飛びつきますが、捕れず。打球がライトファウルゾーンを転々とする間に、渡会選手、オースティン選手が生還。この回で一挙4点を挙げ、0vs6。なおも2死3塁・2塁のチャンスでしたが、山本選手は三振で追加点ならず。6点差とは言え、後ろがやや不安な今年のベイスターズ、とれるところで1点でも多く点は取っておきたいところでした。



 5回表。ここまで無失点に抑えてきた石田投手が、下位打線に捕まります。1死から中村選手が詰まりながらもライト前に運び、出塁します。続く代打西川選手には、フルカウントから四球。1死2塁・1塁。



 丸山選手はライトフライに討ち取り、2死までこぎつけたのですが、宮本選手に初球をライト前に弾き返され、2死満塁。



 そして、警戒しなければならないオスナ選手に真ん中やや低めのストレートをレフトへ運ばれ、2者生還。2vs6。それでも、この回は2点に留め、勝利投手の権利を得ました。



 さて、6回裏、ヤクルトは2番手として2018年ドラフト1位の清水投手が登板します。



 2点差に追い上げられた、大事な攻撃。8番からでしたが、この試合既に2安打を放っている京田選手が、三塁手村上選手の悪送球で出塁します。



 横浜は石田投手に替え、代打梶原選手を送ります。すると梶原選手は初球を叩き、レフトフェンス直撃の二塁打。無死3塁・2塁で上位打線に返るという大きなチャンスを迎えます。



 ところが、桑原選手、珍しく7球粘りましたが、あえなく三振。つづく猛打賞の渡会選手もキャッチャーフライに倒れ、あっという間に二死。それでも、つづくオースティン選手が四球で出塁し満塁となったのですが、牧選手がショートゴロで無得点。やはり、とれるところで取っておかないと…


 
 流れが相手に行ってしまうのです。6回表、横浜は2番手京山投手が登板。



 とにかく避けなければならないのは先頭打者の四球なのですが、ここまで良いところのなかったサンタナ選手を四球で歩かせてしまいます。



 すると、長岡選手がレフト前ヒットで出塁し、無死2塁・1塁。



 続く山田選手はショートゴロだったのですが、セカンド牧選手が1塁に悪送球。ボールがカメラマン席に入ってしまい、サンタナ選手が生還。山田選手は2塁へ。3vs6。



 さらに、中村選手がこの日3安打目となる、3塁手宮﨑選手強襲のヒットで出塁。2死3塁・2塁。



 ここで横浜は3番手坂本投手が登板。



 しかし、西川選手に犠牲フライを打たれ、4vs6の2点差に。



 6回裏、ヤクルトは3番手石山投手が登板。



 その石山投手を攻め、横浜は1死から佐野選手が何と10球目をレフト前に運び出塁。



 続く山本選手は一転して2球目ほぼ真ん中の球をレフトに弾き返し、1死2塁・1塁。



 京田選手は倒れますが、続く代打の戸柱選手が珍しい三振振り逃げで出塁。2死満塁とします。



 しかし、桑原選手、強烈な当たりではありましたが、初球をレフトフライ。またしても押し切れず。こんな具合で中盤は横浜が攻めながらも攻めきれず、その間にヤクルトがじりじりと追い上げる展開。

 終盤は両チームの投手が踏ん張り、結局このまま試合は4vs6で横浜が勝ちました。僕にとっても今季観戦初勝利。石田(裕)投手の初登板から3連勝は非常に嬉しいですが、とてもではありませんが、楽に観られたというような試合ではありませんでした。再三言うように、とれるところでとれないと、いくらチーム打率1位とは言っても、この先苦しいのではないかと思います。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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