窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

磯部君のお店に行ってきました-磯部笑店(串揚げ)

2017年05月29日 | 食べ歩きデータベース


  以前からお邪魔しようとずっと思っていてなかなかその機会がなかったのですが、ついに行ってきました。以前当社の営業として頑張ってくれていた磯部君のお店、「磯部笑店」です。



  もう開店して6年になるそうです。こちらが磯部君、当時20代だった彼も37歳。

  最初に注文したのが、冒頭の「ジャークチキン」。スパイスとハーブで味付けされた、ジャマイカの郷土料理だそうです。レゲエの好きな磯部君らしい一品。既に食事を済ませ、そこそこ飲んだ後だったのですが、この刺激で再びお腹が開きました。

 

  串揚げは左から、豚、カマンベールチーズ、しいたけ、うずらの玉子、はんぺん、ナス。甘口、辛口のソースと塩で味付けが選べます。揚げたての串揚げはさっぱりしていて、どんどん入ります。はんぺんは初めて食べたのですが、意外と串揚げに合うんですね。



  焼酎は麦焼酎の「中々」、芋焼酎の「なかむら」、「三岳」へ。お酒に合わせたつまみとして「梅水晶」を頼みました。梅水晶というのは、梅肉とサメの軟骨を合えたもので、お酒との相性が実に良いです。鰹節や昆布を加えても美味しいのではないかと思いました。



  そうなると日本酒もということで、磯部君お勧めの福島のお酒「寫樂」。米由来の甘みと旨みがしっかりとしたお酒です。



  こちらは焼酎のそば茶割り。カウンターで隣だったお兄さんが飲んでいたのを味見させていただきました。そば茶なので、香ばしい炒った蕎麦の香りがふわっと広がり、これはアリだなと思いました。家でもやってみたいと思います。

  金沢区が地元の磯部君。時間と共に次々と訪れるお客さんが皆知り合いの様子で、人から愛される性格の磯部君らしさが現れているお店だと思いました。

  まだまだ食べていないものも沢山ありますし、また寄らせていただこうと思います。頑張ってください!

磯部笑店



神奈川県横浜市金沢区谷津町360



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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タントピアット(Tanto Piatto)②

2017年05月23日 | 食べ歩きデータベース


  札幌の翌日は神戸へ。まさにちょうど3年振りとなりますが、タントピアットさんへお邪魔してきました。神戸・三宮のすぐ近くにありながら、表通りからやや奥まったところに静かに佇むお店。イタリアを彷彿とさせる落ち着いた店内は、そこだけゆったりとした時間が流れているようです。

  一人で白ワインを呑みながら待つことしばし。驚くほど大きなお皿に盛られた前菜のサラダが運ばれてきました。このサラダ、野菜もたっぷりですが、牛肉のたたき、蛤のグラタン、ソーセージ、生ハムメロンなど、一皿で一口サイズのアッラカルタを楽しむことができます。これだけでも、結構満足できます。



  前回はズワイガニのスパゲティでしたが、今回は季節に合わせ、桜エビと春野菜のスパゲティにしました。お皿が近づいてきただけで、桜エビの香りにテーブルが包まれます。これがグルタミン酸、干し桜エビのうまみたっぷりの一品です。その香りと旨みがしっかり移ったオリーブオイルもパンにつけてしっかりといただきました。



  メインは、神戸ポークのミラノ風カツレツ。豚肉は週末も出張続きの身体を元気にしてくれます。



  デザート。前回は抹茶のアイスでしたが、今回はレモンのシャーベットでした。



  コーヒーもイタリア式の濃いもの。濃いコーヒーが好きな僕にはうれしい限り。

  隣のテーブルのお客さんの話では、タントピアットさんの海老ソーセージが大人気なのだそうです。

タントピアット

兵庫県神戸市中央区加納町3丁目12-6



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日本実務能力開発協会交流会に参加しました

2017年05月22日 | 日本実務能力開発協会


  5月19日、札幌にて日本実務能力開発協会の交流会に初めて参加させていただきました。普段横浜にいる僕はもちろん初めてお会いしたのですが、皆さん気さくな方ばかりで、最後の方には僕も前からいたかのような顔をしていました。札幌の皆さん、ありがとうございました!



  懇親会時の写真になってしまいますが、協会理事長の上前拓也先生。交流会は1時間45分ほどの勉強会と懇親会の二部構成で行われました。勉強会のテーマは、イラショナルビリーフ(非合理的な思い込み)について。これはアルバート・エリスが1955年に提唱した『論理療法』の理論で使われる用語の一つです。我々は合理的(論理的)思考により、より心理的負担の少ない形で社会に適応することができますが、中には経験、教育、環境などの要因によって形成された非合理的(非論理的)思考もあり、それが社会に対する不適応を生む原因になることがあります。これがイラショナルビリーフと呼ばれるものですが、論理療法ではこのイラショナルビリーフをラショナル(合理的)ビリーフに変換することによって、不適応を弱めることを目指します。

  イラショナルビリーフには、「私は~でなければならない」(囚われ思考)、「どうせ私には~ない」(どうせ思考)、「~なので、もう…できない」(結び付け思考)、「~すべきでなかった」(後悔思考)などのパターンがあります。この「ならない」、「できない」、「ない」、「すべきでない」の部分がイラショナルビリーフで、これをラショナルビリーフへと変換します。

  イラショナルビリーフの特徴は、①事実に基づいていない、②論理的でない、③幸せな結果をもたらさないことです。つまり、その対極であるラショナルビリーフの特徴は、①事実に基づいている、②論理的である、③幸せな結果をもたらすということになります。従って、楽観やポジティブ思考も事実に基づいていなかったり、非論理的であればラショナルビリーフではないということになります。むしろ、それはポジティブの皮を被った、形を変えたイラショナルビリーフの類と言えるでしょう。

  この、イラショナルビリーフからラショナルビリーフへの変換を説明するものが「ABC理論」です(ABCD理論と呼ぶこともあるようです)。このABC(+DE)とは、以下の頭文字をとったものです。ポジティブ心理学の提唱者、マーティン・セリグマンはAをAdversity(困った状況)、EをEnergization(元気づけ)とし、ABCDE理論と呼んでいますが、内容はほぼ同じです。

A:Activating event(出来事)
B:Belief(信念)
C:Consequence(結果)
D:Dispute(反論)
E:Effect(効果)



  即ち、心理的反応は出来事(A)があって結果(C)が起こるのではなく、必ずそこに信念(B)が介在します。この信念が非合理的であるために、不適応な結果が生まれると考えます。

 

  そこで、非合理的な信念に論理的な反論(D)を加えることで、それまでの信念が非合理的であったことを理解し、より幸せな結果へと結び付けていきます(E)。

  さて、問題は適切な反論をどのように行うかですが、幾つかの例題で実際にこのABCDEのプロセスを体験してみました。同じ問題に対しても、それに対する反論として過度の一般化に注目する人、省略部分を具体的に掘り下げていくアプローチをとる人など、参加者によってそれぞれ視点が異なっていたのが興味深い点でした。この理論は自分の思考パターンを検証する上でも非常に有効なのではないかと思いました。



  第ニ部は会場を移しての懇親会。懇親会からという方も加わり、大いに話が盛り上がりました。冒頭で書いたように、まるで以前から知り合いだったかのような錯覚に陥る、気軽な集まりでした。皆さんのお人柄のおかげで非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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今は辛抱です…-日本プロ野球2017 横浜vs阪神6回戦

2017年05月16日 | スポーツ観戦記


  5月14日、今シーズン初の野球観戦、横浜vs阪神6回戦に行って来ました。生憎の曇り空でしたが、暑すぎず寒すぎず、観戦にはむしろ良かったのではないかと思います。

  昨年の横浜は5月2日時点で借金11。そこから急に覚醒し、一ヵ月後には借金を返済したという記憶があります。今シーズンは昨年に比べればはるかにマシで、この試合が始まる前までで16勝17敗の4位。しかし、チーム防御率はリーグ5位、打率も4位と投打共になかなか調子が上がりません。とりわけ打線のつながりが悪く、チャンスをモノにできない内に投手陣がこらえ切れなくなるという試合が多い印象です。中でも打率こそ3割近い数字を残してはいるものの、ここまで本塁打3本(トップは10本)、打点18(トップは30)の主砲筒香選手の復調が待たれます。

  一方、首位の阪神はこの試合の前までで貯金10。やや平均年齢が高い感はあるものの、打線が好調で、スタメンには3割打者がずらりと並んでいます。さらにその上を行くのが投手陣で、ここまでチーム防御率はリーグで唯一の2点台。



  横浜の先発は昨年のドラフト1位、今永投手。昨年はルーキーながら8勝を挙げ、横浜初のCS進出に貢献しました。しかし、2年目の今年はここまで1勝2敗。防御率3.89と振るいませんが、まずまず試合は作っている印象があります。

  その今永投手に立ち上がり。いきなり先頭打者の中谷選手に四球、さらに大和選手には悪送球による出塁を許し、二死二塁・一塁のピンチを迎えます。しかし、続く糸井選手を併殺打、福留選手を三振に討ち取り、無失点で切り抜けます。



  一方、阪神の先発は藤浪投手。立ち上がりは特に制球に苦しむ傾向があるので、リズムに乗せる前に攻略できればというのが戦前の期待でした。



  するとこちらも先頭の桑原選手が四球で出塁。続く梶谷選手の内野安打は大和選手の悪送球を誘い、無死二塁・一塁。ここで4月から好調を維持するロペス選手がセンターへのタイムリーヒット。無死で横浜が先制します。



  さらに一死から藤浪投手のワイルドピッチにより、ロペス選手は二塁へ進塁。さらに宮崎選手も四球で出塁し、一死二塁・一塁とチャンスが続きます。しかし、こういう状況で攻略しきれないのが、今シーズンここまでのベイスターズ打線。続く田中(浩)選手が併殺打に倒れ、この回二点止まり。タラレバですが、ここで藤浪投手を捉えておけば、後の展開は変わっていたかもしれません。



  2回表。原口選手、鳥谷選手の連続二塁打が飛び出し、たちまち阪神が1点を返します。さらに無死二塁というところで今永投手もワイルドピッチ。昨年からのコリジョンルール導入により、無死または一死での三塁は得点に繋がる可能性が飛躍的に高くなった印象があります。まさにその通りで、続く北條選手の犠牲フライで2vs2の同点。好調の阪神打線を相手に、この同点はリードされたに等しい失点でした。



  3回裏。1番から始まる好打順で、横浜は桑原選手、梶谷選手が連続安打で無死二塁・一塁のチャンスを迎えます。ところが、後続のクリーン・アップがその役割を果たせずいずれも凡退。



  その後は両チーム共散発の安打は出るものの、得点に結び付けられず。チャンスを潰しているのはどちらも同じですが、横浜について言えば4回裏は二死から今永投手が四球で出塁するも、続く倉本選手が凡退。



  5回裏は二死からロペス選手がヒットで出塁しますが、筒香選手が凡退。



  6回裏は一死から田中(浩)選手が死球で出塁。ところが嶺井選手が送りバントを上げてしまい、失敗。代打エリアン選手も倒れ、またも無得点。敵失を自らのミスで帳消しにしてしまう。帳消しであれば良いのですが、こういう時は往々にして相手に流れが行ってしまうように思います。



  7回裏は一死から桑原選手が死球で出塁するも、盗塁死。この回も上位打線で得点ならず。



  8回になると、阪神は強力な外国人投手を次々と繰り出し、横浜の反撃を封じにかかります。藤浪投手に代わったマテオ投手は力のある速球で、三番から始まった横浜打線を三者凡退に。横浜も今永投手のあとを引き継いだ山崎投手、三上投手がよく凌ぎましたが、流れは阪神に傾いていました。



  そして9回表、ついに均衡の破れる時が。横浜は抑えのパットン投手を登板させますが、先頭の大和選手がヒットで出塁。ランナーが出ると妙に神経質になるきらいのあるパットン投手の悪い癖が、残念ながらこの日も出てしまいました。三番糸井選手を死球で歩かせると、四番福留選手が勝ち越しのタイムリーヒット。その後満塁策をとり、二死までこぎつけますが、ここまで打率1割台の代打糸原選手にタイムリーヒットを浴び、4vs2。この後、19試合で早くも14セーブを挙げているドリス投手が登板することが確実で、かつ下位打線から始まることを考えれば、この2点は重過ぎました。



  結局、阪神抑えのドリス投手の前に、横浜打線はなす術なく。雨天中止を挟んだ前々日の初戦も再三のチャンスを潰している間に、先発井納投手が被弾して敗れるという展開。今シーズンここまでの横浜を象徴するかのような試合でした。

  ただ、相手の阪神は現在が勢いの山にいる時。そういう時にカードが当たったと考え、今日(16日)からまた切り替えて欲しいです。

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関係の質が組織の質を高める-第83回YMS

2017年05月11日 | YMS情報


  5月10日、mass×mass関内フューチャーセンターにおいて、第83回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。おかげさまで、今回で累計参加者数が1,500名を超えました(1,516名)!

  テーマは『「組織の関係性の質を上げて成果をだす」にアプローチするシステムコーチング® 』、講師として株式会社キャリアプロデュースの俵嘉彦様にお越しいただきました。



  システムコーチングとは、アメリカのCRR Global社によって開発された、新しいコーチングの手法で、一言で言えば、従来のコーチングが「個」を対象にするものであったのに対し、組織におけるチームの関係性を明らかにするため、「二人以上のパートナーシップやクライアントと行うコーチングの手法」を言うそうです。ここでの「システム」とは「複数人による共通目的や相互依存」を指します。

 

  さて、第77回YMSの中でも、D.キム教授の「組織の成功循環モデル」が紹介されました。簡単に言えば、「組織としての「結果の質」を高めるためには、まず組織に所属するメンバー相互の「関係の質」を高めるべきである」ということですが、「関係の質」とは組織内における相互理解や心理的安全性が向上することを言います。心理的安全性とは、遠慮なく発言や行動できるような、心理的不安のない状態のことです。直感的にも分かることですが、実際、グーグルが行った生産性向上への取り組みの中で、心理的安全性と生産性との相関関係が確認されたとのことです。

  尤も、関係性の重要性は古くから言われており、有名なところではリーダーシップ論の古典で、1966年に三隅二不二博士が提唱した「PM理論」があります。即ち、P(目標達成機能)とM(集団維持機能)が共に高いことが理想的なリーダーシップのあり方だというものです。言うなればシステムコーチングは、このPMに働きかける手法です。

  システムコーチングは研修やコンサルティングの基底を成すもので、「導入」→「継続」→「完了」の3つのフェーズを回しながら行われます。組織のメンバーが自ら答えを出すことを重視し、場合によってはチームが崩壊することもあるとか。

  1時間半という短い時間の中、前半では「関係性」を体感する紐と本を使ったワークを行いました。そのステップは以下の通りです。

前提:言葉を発してはいけない

①一人で紐の両端を持ち、引っ張る…一人なので意のままになる
②二人組で互いのひもを絡め、引っ張る…相手との関係が生じる
③数名(今回は5名)で全員の紐を絡め、引っ張る…多人数との関係が生じる
④引き合った紐の上に乗せられた本を落とさずに所定の場所まで運ぶ。その際、コーチにタッチされたメンバーは直ちに紐を放さなければならない。…多人数の共同作業が生じる

  このワークを通じてメンバーが感じたことを共有します。「本」や「紐」や「引き合う行為」が何を象徴しているのか?メンバーそれぞれで様々な感じ方がありました。

 

  最初のワークは、「言葉を使わずに協同作業を行う」という点が重要だったように思います。言葉が使えないので、各メンバーは自らの身体感覚や互いの感情を察する心理的感覚に頼らざるを得ません。この感覚が上の図における「ドリーミングレベル」を疑似的に体感するということなのではないかと思いました。

 「言ってもやらない」という現実がある一方で、先のワークのように「いわなくてもできる」という現実もある。人間の行動の誘因は言語による約束だけではなく、その基底にある感情や使命感といったものが深くかかわっています。ここで思い出されるのが、第35回YMSでご紹介した「三人のレンガ職人の話」です。

  ある人が、建物の壁を作っている3人のレンガ職人に出会いました。彼は3人に近づき、「何をしているのですか?」尋ねました。最初のレンガ職人は、「何をしているかって?私はレンガを積み重ねているのです。一日中、モルタルを塗り、レンガを積み重ねています。」と答えました。二番目のレンガ職人は、「私はこの建物の壁を作るためにレンガを積み重ねているのです。」と答えました。三番目のレンガ職人は興奮した様子で、「私は偉大な神の栄光のために建てられるこの聖堂の壁を作るためレンガを積み重ねているのです。このような仕事ができるなんて光栄なことです!」と答えました。

 

  後半は逆に、「関係性を壊す四毒素」についてのお話でした。これはカップルの研究からジョン・ゴッドマン博士が導き出したもので、関係性を壊すネガティブ発言は、

①非難…相手の人格に対する批判
②侮辱…優位な立場から相手を軽蔑する
③自己防衛…防衛的な態度をとる
④逃避…拒否的態度ないし対話から感情的に引きこもる

の4つに分類されるそうです。第70回YMSの「表情分析」も関連しますが、ゴッドマン博士によると、夫婦喧嘩の際に「軽蔑」(男性に多い)と「嫌悪」(女性に多い)の表情が現れた夫婦の実に90%が4年後には離婚していたということです。

  なお、上の図はゴッドマン博士が導き出した、「人間関係を維持するために必要なポジティブ発言とネガティブ発言の比率」(ゴッドマン率)です。これを見ると友人関係が意外と脆いことに驚かされます。「刎頸の交わり」や「水魚の交わり」も今は昔ということでしょうか?

  さて二番目のワークは、この四毒素を感じるというものでした。床に四毒素を書いた四象限を作り、各々気になる象限の中に入りそれを感じてもらいます。ここでも「何を感じたか」が重要になります。

結婚生活を成功させる七つの原則
クリエーター情報なし
第三文明社


  最後は「ポジティブアプローチ」について。ある自動車修理工場が行った顧客満足度調査では、ポジティブな回答が74%、ネガティブな回答が21%あったそうです。とかく我々はポジティブな要素を所与としてネガティブな要素の改善ばかりに目が行きがちですが、この工場ではポジティブな要素を伸ばすことで、サービスの質が向上したそうです。最近ではスポーツの世界でも、短所の克服より長所を伸ばすアプローチをしばしば耳にします。

  しかし、従来のネガティブ側面に目を向ける「問題解決アプローチ」が悪いという訳ではありません。大事なのは捉え方で、ネガティブとは視点を変えれば「願望」の裏返しだと理解することができます。近年の幸福ブームによりとかく悪者扱いされがちなネガティブ側面ですが、ネガティブも重要であることに変わりはありません。そう言えば、以前に読んだポジティブ心理学者、トッド・カシュダン博士とロバート・ビスワス・ディーナー博士による『ネガティブな感情が成功を呼ぶ』でも、ポジティブ感情に偏るのではなく、ネガティブ感情にも重要な役割があり、両者のバランス(ホールネス)が大事であると書かれていたように記憶しています。

ネガティブな感情が成功を呼ぶ
クリエーター情報なし
草思社


  短い時間でしたが、自分の身の回りに起こっていることも含め、考えさせられることの多かった第83回YMSでした。

  次回第84回YMSは6月14日(水)開催の予定です。

過去のセミナーレポートはこちら。

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2017年4月アクセスランキング

2017年05月01日 | 人気記事ランキング


  本日5月1日は、春らしい快晴の気持ち良い朝です。衣類リサイクルの仕事は、これからが衣替えで忙しさのピークを迎えます。

  さて、2017年4月にアクセスの多かった記事、トップ10です。

  このブログを開設して10年目にして初めて、4月は全日更新を達成いたしました。本日の更新を以て31日連続となります。それもあって、4月はトップ10に入らなかった記事にも例月より多くのアクセスがありました。

  相対的に食べ物系の話題が多かったこともあり、トップ10もその関係の記事で大半が占められました。いくつか知名度の高いお店も含まれる中、意外にも3位に30pv差をつけて2位に入ったのは地元の小さな中華居酒屋さんでした。

  6位「エコノミーとエコロジーの語源」は12カ月連続、「「上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会」に参加してきました」は26カ月ぶりにランク圏外となりました。

  4位と6位はいずれも表情分析やボディランゲージといった、いわゆるノンバーバル・コミュニケーションの話題。アクセスの多さから、関心の高さがうかがわれました。

1 トップページ
2 安い・旨い・豊富-中華居酒屋 味来
3 激戦区、八丁畷でー焼肉 太陽
4 ボディ・ランゲージの科学-第82回YMS
5 洗練された雰囲気で美味しい焼鳥を-榊(桜木町)
6 表情分析アプリを試してみました
6 エコノミーとエコロジーの語源
8 『孤独のグルメ』から①-汁なし坦々麺
9 恵比寿店にも行ってきました-Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO (成城石井プロデュースのワインバー)
10 その他

  皆様、楽しい大型連休をお過ごしください。

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